東京に一足早い夏がやってくる!マロニエまつり盆踊り大会
盆踊りというと、一般的には7月・8月を中心に開催されることが多いのだが、実は東京の盆踊りシーズンはとてつもなく長い。シーズン開幕は、6月13日〜15日、赤坂・山王日枝神社の『山王祭』にあわせて行われる『納涼大会 山王音頭』とされ、閉幕は10月20日、大伝馬町の『べったら市』に添った『べったら音頭大会』とされる。
我々東京の「盆オドラー」にとって、この5ヶ月にも及ぶ期間、皆思い思いの会場に足を運び、毎晩のように知り合いと顔を合わせ、シーズン佳境には2箇所3箇所の「ハシゴ」も辞さない、ある意味過酷な季節を迎えるのだ。
ところが近年開幕が早まりつつある。というのも毎年5月の第2土曜・日曜に行われる『浅草橋紅白マロニエまつり』にて、マロニエまつり盆踊り大会が開催されるようになった。
今年は5月12日(土)、ついにこの日がやってくるのだ!
今年の盆踊りイベントは、なんと3つ!趣を異にする踊りが華開く
マロニエまつり盆踊り大会は、浅草橋13町会の盆踊り好きが集う、「浅草橋盆踊り倶楽部」が主体で開催する。
今年は計3つの踊りイベントが予定されており、もちろん誰でも参加可能となっている。
1つ目は、鳥越おかず横丁での浅草橋盆踊り倶楽部パレードで、地元のご当地曲《柳北(りゅうほく)音頭》をパレードとして踊るもの。時間は13時からおよそ15分程度予定されている。
おかず横丁は昔ながらの下町情緒と人情味を感じる商店街で、スタート地点は『港屋(鳥越1-15-1)』という、夏場はリーズナブルなかき氷が人気となる和菓子屋付近だ。
続いて2つ目は、同じくおかず横丁にある、焼魚と鮮魚が評判の店『魚米(鳥越1-6-5)』前で行われる浅草橋盆踊り倶楽部・おかず横丁盆踊りだ。
こちらは14時からおよそ30分開催の輪踊りで、太鼓は入らないものの、商店街の雰囲気を楽しみながら楽しめる、踊りやすい曲が用意されている。
生唄やご当地曲も盛りだくさん!浴衣に着替えて下町情緒を満喫しよう
そしてメインの踊りは、『ヒューリック浅草橋ビル(浅草橋1-22-16)』前路上でのマロニエまつり盆踊り大会で、16時から17時30分まで行われる。
浅草橋のアイドル的存在である歌手・清水百恵さんによる、生唄での《新浅草橋音頭》《たいとう音頭》《柳北音頭》を筆頭に、柳橋の歌手・市丸さんの《まんまる音頭》《三味線ブギウギ》など、地元で愛されている曲を中心に、全24曲が予定されている。
もちろんご当地のカリスマ、ミステリアスな歌手・柳北子さんの生唄も見逃せない!
どの曲も年齢を問わず踊りやすいものばかりで、盆踊りデビューに相応しい会場だ。
ところで、一般的な着物のセオリーでいうと、浴衣を着る季節は7月・8月なのだが、昔から江戸っ子は三社祭が浴衣おろしとされる。
今年の同祭は5月18日(金)〜20日(日)で、その前週であるマロニエまつりには、祭りの本番・台東区らしく、若干フライング気味でも、颯爽と浴衣を着こなしたい。それこそ粋というものではないか!
なおヒューリックビル内では、さまざまな祭りフードや、各地の「うまいもん市」もあり、ぜひそちらも堪能したい。
新浅草橋音頭の歌詞にちなみ、5月12日は、「ちょいとおいでよ浅草橋へ」!
盆ボヤージュ!