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【松尾大社 八朔祭】京都嵐山で船渡御する女神輿と六斎念仏踊り

【松尾大社 八朔祭】京都嵐山で船渡御する女神輿と六斎念仏踊り

◆洛西総氏神 松尾大社(まつのお たいしゃ)

平安京の西、嵐山周辺地域の「洛西(らくせい)」。
その洛西総氏神の松尾大社(まつのお たいしゃ)は、お酒の神様でもあり境内にお酒の資料館もあります。

松尾大社 駒札抜粋

大山咋神おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命>いちきしまひめのみこと)の二神を祀る。
大宝元年(七〇一)秦忌寸都理(はたのいみきとり)が、松尾山大杉谷の磐座(いわくら)の神霊を勧請し、秦氏の氏神として当地に社殿を建立したのが起りと伝えられる。
平安遷都後は玉城鎮護の神として、また中世以降は醸造の神として人々の信仰を集めている。



◆京都で最後の夏祭り「八朔祭」

松尾大社では毎年9月第一日曜日に風雨順調・五穀豊穣を祈り、八朔祭を執り行います。

参道には屋台が並び、八朔祭の前日は「神結び ブライダルショウ」「江州音頭 盆踊り大会」、当日は赤ちゃんの土俵入り「八朔相撲」や、こども神輿おねりと、色々な行事が続きます。

◆女神輿が桂川を船渡御!渡月橋と竹林の小径も!!

八朔祭の中でのみどころは女神輿「やまぶき会」による渡月橋(とげつきょう)上流船渡し!

渡月橋の下に流れる「大堰川(おおいがわ)」には3つの名前があり、上流は「保津川(ほづがわ)」、 渡月橋より下流は「桂川(かつらがわ)」と呼ばれています。

松尾大社を出発した女神輿は二時間ほどをかけ渡月橋に到着し、
モンキーパークの入口にある櫟谷宗像神社 (いちいたに むなかた じんじゃ)で神事を行います。

休憩ののち、待望の船渡御(ふなとぎょ)がいよいよ出発です!

お神輿は船に乗り、上流の保津川に向かいます。
担ぎ手たちの乗った船と、お神輿の船と保津川がそろい踏みした姿は壮観です。

そして船が下流の方向に回転すると、ドンドンと音を立てて花火があがります!

船上でも続く「ほいっと ほいっと」の掛け声が近づいてきました。
渡月橋の南「櫟谷宗像神社」側から北「亀山公園」側へ到着です。

船を降りると女神輿は大人気の竹林の小径へ!
源氏物語の宮「野宮神社(ののみやじんじゃ)」へ進みます。

大勢の観光客の間をぬけ、竹林の小径から今度は渡月橋へ。
嵐山の名所を練り歩いたあと、お神輿は夕方ごろに松尾大社に戻ります。

◆空也上人 発祥!「六斎念仏踊」

夕方になると松尾大社では重要無形民俗文化財「六斎念仏」(ろくさいねんぶつ)が行われます。

嵯峨野六斎念仏保存会」によると
『空也上人が松尾の神様にお念仏を唱えていたところ、
松尾の神様は空也上人に太鼓と鐘を授けました。
空也上人はこれをとても喜び、毎月、六斎日(月に6日ある忌み日)に六斎念仏をするようになりました。』
という伝説に基づき、毎年、八朔祭のときに奉納をしています。


写真:子供が一番最初に覚える基本の曲「四ッ太皷」

演目は「発願念仏」、「四段たぐり」、「猿廻し」、常磐津や長唄、歌舞伎からの曲「時雨」と「願人坊主」、カンカン太鼓の「八嶋」と楽しい曲が続きます。

例えば、壬生六斎念仏はXの文字のように叩きますが
嵯峨野六斎念仏は円を描くように太鼓を叩くのが特徴です。

次は棒振りの軽業が見ものの「祗園ばやし」。
まるで祇園祭綾傘鉾の棒振り囃子を見ているようでした。

衣装をつけているのが特徴の嵯峨野の十八番「越後獅子」。
技術が必要で難しい「四枚獅子(よまいじし)」は神楽獅子を呼び出すための前奏曲。

「神楽獅子」は太神楽獅子が逆立ちをしたりと曲芸を次々に披露します。

演奏と動きは動画でご覧ください!

最後に寝ている獅子を土蜘蛛が蜘蛛の糸で退治をします。

獅子は暴れまわり、土蜘蛛は舞台を右に左にと回転しながら移動し、ぱっと蜘蛛の糸を投げます。
蜘蛛の糸が放たれるたびに観客から「おおっ」という声や、拍手が鳴り響きます。

この蜘蛛の糸は金運や幸運をからめとると言われています。
そのため、演目が終わったあとは蜘蛛の糸をいただこうと参拝客があちこちで手を伸ばします。

松尾大社は山吹でも有名ですが、5月に咲く山吹が夏の終わりに咲いており、八朔祭に花をそえておりました。

これで京都の夏祭りは終了!
これからは重陽の節句や観月祭と秋のお祭りがはじまります。

◆松尾大社 八朔祭 スケジュール

八朔祭毎年、9月第一日曜に開催されます。

前夜

17:00 和太鼓
18:30 神結び ブライダルショウ
19:00 江州音頭 盆踊り大会
児童絵画展 境内万灯 日没より

当日

8:00 八朔相撲 (赤ちゃんの土俵入り)
8:30 女神輿巡行
13:00 上桂御霊太鼓 (かみかつら ごりょう だいこ)
14:00 こども神輿おねり
16:00 嵯峨野六斎念仏踊
児童絵画展 境内万灯 日没より

女神輿(やまぶき会) 渡月橋上流船渡し ルート・スケジュール
8:30発 15:10着 松尾大社 (まつのおたいしゃ)
10:20着 11:30発 櫟谷宗像神社 (いちいたに むなかた じんじゃ)
11:45 船渡御(ふなとぎょ)
13:00着 13:30発 野宮神社(ののみや じんじゃ)
13:50 渡月橋
14:20 五木茶屋

松尾大社 matsunoo Taisya shrine まつおのたいしゃ
阪急電鉄「松尾大社」、京都バス京都市バス松尾大社前」下車すぐ
京都市西京区嵐山宮町3 map
075-871-5016
http://www.matsunoo.or.jp/
境内無料 庭園500円
主要行事:2/3節分祭 3/3ひなまつり 4/11中酉祭(醸造感謝祭) 4/22神幸祭(おいで) 5/13還幸祭(おかえり)  6/30大祓式 7/7七夕まつり 毎年7月第3日曜日御田祭 9月第一日曜八朔祭 9/24観月祭 11/7上卯祭(醸造祈願祭) 12/31大祓式

written by
佐々木 美佳

佐々木 美佳

毎日、京都散歩の旅。
雅な文化や民俗風習、古典芸能、美術を愛し、
旅に恋するトラベルフォトライター。
https://www.instagram.com/ayse_mirrorka/
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