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長瀞船玉まつりをご紹介。万灯船や灯籠の仄かな灯りが川面に揺れ、幻想的な光景に包まれる

長瀞船玉まつりをご紹介。万灯船や灯籠の仄かな灯りが川面に揺れ、幻想的な光景に包まれる

1.変化に富んだ渓谷が荒川の左右に広がる長瀞岩畳

埼玉県の長瀞は、秩父の山々に囲まれる秩父盆地にあり、豊かな自然と美しい景観に満ち溢れています。町の中央を北から南に向かって荒川が流れ、両岸に変化に富んだ渓谷を作り上げています。秩父鉄道の長瀞駅から東に数百メートルの河川敷は「岩畳」と呼ばれ、隆起した結晶片岩が畳を敷きつめたようなユニークな 。長瀞玉淀自然公園に指定され、年間300万人を越える観光客が訪れています。長瀞の地名の中の「瀞」は川の流れが緩やかなことを意味し、荒川は岩畳に沿ってゆっくり流れます。岩畳を中心に約6キロにわたって流れる では、ライン下りの船が運航し大勢の人々が川面から渓谷の自然を楽しんでいます。

変化に富んだ渓谷が荒川の左右に広がる長瀞岩畳

2.「長瀞船玉まつり」当日は7万人前後の人で溢れかえる長瀞

一年を通して観光客の姿が絶えない長瀞でも、最も多くの人で溢れかえるのが「長瀞船玉まつり」の開催日です。秩父路の夏の風物詩として定着し、毎年7万人にも及ぶ人出で賑わいます。

観客で埋め尽くされた「長瀞船玉まつり」当日の岩畳の河川敷

「長瀞船玉まつり」は、毎年8月15日に岩畳の河原で開催されています。まつりがスタートするのは17時ですが、何時間も前から次々に人が集まってきます。長瀞駅に電車が到着する度に、大勢の人が押し出されていきます。長瀞駅と岩畳の河原を繋ぐ岩畳通り商店街は、まつりの会場に向かう人の波が途絶えることはありません。

電車が到着する度に、大勢の人が押し出される長瀞駅

 

長瀞駅と岩畳の河原を繋ぐ岩畳通り商店街の入口

岩畳の川岸の平坦な場所には特別観覧席が設けられ、1口5000円の協賛費を払えば特等席が約束されます。特別観覧席は数に限りがありますが、岩場は無料で開放されており午前中から場所とりが始まります。

岩畳の川岸の平坦な場所に設けられる特別観覧席

 

岩場でシートを敷いて場所の確保

3.まつり前に楽しみたいご当地グルメ

時間に余裕をもって長瀞に足を運ぶと、ショッピングやグルメを楽しむことができます。岩畳通り商店街や長瀞駅から宝登山神社に向かう参道沿いには、土産物店や飲食店が軒を連ねているのです。まつりの開始時間までの時間を利用して、長瀞の文化にも触れてみるのも、かけがえのない体験となることでしょう。

長瀞には、くるみだれそば、わらじかつ丼、豚みそ丼、鮎めしなどご当地グルメの種類も豊富ですが、暑い夏に最も人気があるのが、阿佐美冷蔵のかき氷です。阿佐美冷蔵は長瀞の西方に聳える宝登山の沢の一角に設けた氷池に伏流水を引き、自然の気候を利用して氷を作り続けています。宝登山神社の参道に直営のかき氷専門店を出していますが、「長瀞船玉まつり」の当日であれば4時間前後の待ち時間を覚悟する必要があります。でも、長瀞駅周辺には阿佐美冷蔵の天然氷を仕入れてかき氷を作る店が数多くあります。その中から空いている店を見つければ、短い時間で天然氷を味わうことができます。その際の目印は阿佐美冷蔵の暖簾です。幾つもの飲食店が店先に阿佐美冷蔵の暖簾をたなびかせています。ショッピングやグルメなどで長瀞の魅力に浸り、確保した場所に戻ります。

阿佐美冷蔵直営店の天然氷

 

長瀞の飲食店の店先でたなびく阿佐美冷蔵の暖簾

4.屋台囃子を奏でながら荒川を滑るように運航する万灯船

「長瀞船玉まつり」は、17:00の「万灯船の運航」で始まります。万灯船は普段はライン下りの船として利用されている船体をベースに、長瀞の1日限りの船大工が作っています。伝統の技を巧みに利用し、400を超える提灯がバランスを失うことなく高々と組み上げられています。

17:00になると宝登山神社の神官が乗船し清流で清め祓いがおごそかに行われます。神事を終えると2隻の万灯船は、屋台囃しを奏でながら瀞をゆるやかに上下します。船首では囃し手を務める子供たちが扇子を振りながら威勢のいい掛け声をかけ、雰囲気を盛り上げてくれます。

荒川を行き交う万灯船

 

屋台囃しを奏でながら瀞をゆるやかに滑る万灯船

5.川面に幻想的な灯りの帯を作る灯籠流し

18:00に「水上安全修ばつ祭」が行われた後、1000基前後の灯篭が荒川に流されます。「長瀞船玉まつり」は明治時代の末、水神様を祀り、水上安全と水難供養を行ったことを起源としています。「船玉まつり」の名は、船の安全を祈願して祀る船霊に由来しているのです。川の流れに乗って列をなす灯籠で、水の犠牲になった人々の供養を行っているのです。太陽が沈み暗くなると灯篭の灯りが川面にたなびき、とても幻想的な光景となります。

水の犠牲になった人々の供養のために流される灯籠

 

灯篭の灯りが川面にたなびく幻想的な光景

灯篭流しが行われる頃には、万灯船の提灯に灯が燈されます。灯篭の列を縫うように、柔らかな光を放ちながら万灯船が運航されます。灯篭と万灯船の光の帯が夢幻の空間を作り上げているようです。温かな和の情緒に包まれます。

400を超える提灯に灯が燈された万灯船

 

400を超える提灯に灯が燈された万灯船

 

光の帯が夢幻の空間を作り上げる灯篭と万灯船

6.仕掛け花火やスターマインが夜空を華麗に彩るクライマックスの花火大会

静かな空間にアクセントを加えるのが花火大会です。19:15と20:00の2回に分けて行われます。仄かな灯りが川面を照らす空間の雰囲気が、たちどころに変化するのです。尺玉、スターマイン、仕掛花火、ミュージック花火、メッセージ花火など約3500発の花火が、轟音とともに長瀞の夜空を華麗に彩ります。20:45頃に「ナイアガラの滝」がまばゆく長瀞を照らしフィナーレとなります。

轟音とともに長瀞の夜空を華麗に彩る花火

 

フィナーレに長瀞をまばゆく照らす「ナイアガラの滝」

「長瀞船玉まつり」は、秩父路の夏の風物詩として、毎年数多くの人が訪れています。万灯船、灯篭の灯が川面に幻想的な光景を作る一方で、豪快な花火が夜空を彩る変化に富んだまつりです。まつり開始までの時間も長瀞玉淀自然公園の景観や、ショッピング、ご当地グルメ体験で飽きることはありません。

 

インフォメーション

名称 長瀞船玉まつり
開催場所 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞
長瀞岩畳周辺
開催日 2019年8月15日(木)
主催 長瀞船玉まつり実行委員会
アクセス ・電車:秩父鉄道「長瀞」駅下車し、徒歩約5分

・車:関越道花園ICから秩父方面へ車で約25分
関連サイト https://www.saitamatsuri.jp/matsuri/f...
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obaq

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2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。
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