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子供達の輝ける将来へ届け!浪江青年会議所40周年記念式典「未来へつなぐメッセージ花火」

子供達の輝ける将来へ届け!浪江青年会議所40周年記念式典「未来へつなぐメッセージ花火」

福島県双葉郡の浪江町にて、4/27(土)に浪江青年会議所40周年記念式典のお祝いで大曲の花火が打ち上がると言う情報を得られたので出向いてみました。浪江町は福島第一原発から近い場所で4km、遠い場所で30kmに位置しており、現在でも沢山の方が苦労をされております。今回の記事では現地の状況も含めてレポートさせて頂きます。

浪江町の現在

2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、浪江町の住民、約21,000人は各地への避難を余儀なくされました。8年経った現在でも浪江町の大半の地域は帰宅困難地域に指定されています。

2017年3月31日より一部地域の避難指示が解除されたのですが、さぁ解除されたから戻ろうと思っても、商業施設が営業していない、原発関係以外の雇用がない、家族・友人が帰っていない、農業を行えない(農作物への線量問題)など、簡単には元の生活には戻れない厳しい現実があります。

それでも現在は、避難解除地域に約900名が浪江町に戻り暮らしています。震災直後は福島県二本松市に拠点を置いていた役所の機能も大半が浪江町に戻り、コンビニやガソリンスタンド、銀行などの営業も再開し、少しずつではありますが現地での生活が行われ始めています。

会場の様子

会場に到着すると、ほとんどの青年会議所の人達は浪江地域スポーツセンター内での式典に参加しており、会場内では準備中のメンバーが数名いる程度でした。大型トラックでの特設ステージが用意され、上映用のスクリーンや椅子が並べられていました。

式典会場の外では飲食ブースがあり、名物のなみえ焼きそば、相馬双葉漁協請戸支所からのカニ汁、現在浪江町で営業されている「焼酎BARひかり家」から出店しているドリンクコーナーが設けられておりました。

名物のなみえ焼きそばは、太麺で具はもやしと大き目に切られた豚肉のみ。好みで一味唐辛子を振りかけても良いそうです。濃厚なソースが特徴で食べごたえがあります。これも浪江青年会議所で考案された物らしく、カップ焼きそばにもなった事があるそうで、機会があったら是非食べてみてください。

未来へつなぐメッセージムービー

式典も終わり、浪江青年会議所による開会の挨拶などが始まる頃になると次第に地元に住む人達も次第に集まってきました。普通のお祭りではないので一般的に広く告知はされていませんでしたが、地域住民には事前に告知してあったそうです。

野外に設置しているプロジェクターとスクリーンでの上映会。震災当時は幼かった子供達が立派に成長した姿で、これまで様々な人にお世話になった思い出や将来の夢や目標、故郷である浪江町に対しての想いなどを語ってくれました。

また、震災時には生まれていなかったり、当時をほとんど覚えていなかったりする小学校に通う子供達についてのアンケート動画の上映もありました。

将来の夢については至って普通の子供達と同じですが、「芸能人になって有名になり浪江町を知って貰いたい」など以前、ここで何があったのかをしっかりと認識しており、その上で故郷を愛する心が育まれていました。

「大曲の花火」打ち上げ

実はこの企画は3年前から計画されていた様です。全国花火競技大会「大曲の花火」で有名な秋田県大仙市で花火会社を営んでいる和火屋の代表取締役である久米川 和行(くめかわ かずゆき)さんは大曲青年会議所のOBで以前から浪江青年会議所とも交流があったそうです。いつか浪江町で大曲の花火を打ち上げる事ができたらと考えており、この度ようやく実現されました。

また当日は浪江町出身のシンガーソングライターである牛来 美佳(ごらい みか)さんの「いつかまた浪江の空を」に合わせてスターマインが打ち上がりました。仕方ないとは言え、花火をバックに歌っていたので本人にも素晴らしい花火を見て貰いたかったなとw

牛来美佳オフィシャルホームページ

最大4号玉ではありますが、間違いなく大曲の花火が打ち上がった事は浪江町にとっても大きな一歩になったと思います。花火の内容についても美しいパステルカラーが夜空に開き、観客の中には号泣している人も…。その姿を見ただけで今まで沢山の御苦労をされてきた事を感じ胸が痛かったです。

まとめ

子ども達の未来への希望を願って打ち上げられた大曲の花火。花火で一番素敵な打ち上げられ方だと思っています。涙の中にも人々の笑顔があり、温かい気持ちになれました。いつか沢山の人が浪江町に集まって盛大なお祭りができる事を心から願っています!

そして、最近はメディアにも取り上げられる事も少なくなっておりますが、原発問題は一朝一夕で解決する問題ではありません。8年経った現在でもまだ全然終わっていない事を多くの人に認識して貰いたいと思っています。原発事故が起こるとどう言う結果が生じるのか自分の身に置き換えて真剣に考えて欲しいのです。

written by
蛭田 眞志

蛭田 眞志

花火専門カメラマンです。
日本の良質な花火文化の記録・拡散を理念にメディアなどでも活動中。
個人のWEBサイトでは「花火の心得」を運営してます!

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