師走の成田山新勝寺が舞台
日本の玄関口、成田。年末年始のこの時期は、多くの方が帰省などで成田空港へ訪れていますね!この成田市内中心部にある成田山新勝寺は初詣の名所としても有名ですが、一年の締めくくりとして年末に行われている行事があります。毎年12月28日に行われている「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」です!
2021年は昨年に続き内容を縮小して、「納め不動古札お焚き上げ法要」として執り行われるとのこと。総門へとやってきましたので、中へ入り行事の様子をご紹介していきます!

納め不動のお焚き上げ
総門を抜け境内を進んで行くと大本堂へとたどり着きますが、その前には門松が建てられすっかりお正月の様相です!初詣の準備が進んでいますね!

毎月28日は不動明王のご縁日とされている日です。特に12月28日は一年最後のご縁日の日でもあり、納め不動と呼ばれています。不動明王を安置する寺院ではこの日様々な行事が行われますが、成田山新勝寺では11時からお焚き上げが実施されます!
大本堂横の会場へ行くと、既にお焚き上げの準備が行われていました!

お焚き上げされるたくさんの護摩札が並んでいますが、こちらは当日でも納めることができます!大きいものでは、お焚き上げの台座となる木まで納めることもできるんですよ!

11時になり、山伏が法螺貝を吹いて登場しました!

続いて、僧侶による儀式が執り行われていきます。


火が高く上がり、厄災を祓う
儀式が終わり、祭壇の裏から火が用意されました!

お焚き上げに向け、火が運ばれていきます。

周りの僧侶によりお経が読まれる中、火が点けられました!

煙がもくもく出始めます!

火も見え始めました!

成田山と書かれた、大きな団扇まで登場!どんどん風を送り、火を大きくしていきます!


時折水をかけて調整も!

火が広がったところで、護摩木の投入です!

どんどん護摩札も投げ入れられていきます!

どんどん投げ入れます!

反対側からも投入!

火の近くはかなり熱そうです…!

火の全景はこちらの通り。かなり高くまで上がっていますね!

お焚き上げの火によりお不動様への一年の感謝を表すると共に、厄災を祓う祈りも捧げられます。この後もたくさんの護摩札が、無くなるまで火の中に投げ入れられていました。



成田山新勝寺で、納め不動古札お焚き上げ法要が執り行われています。
お坊さんの読経と共に火が上がりました!この火で厄を落とし、新年を迎えたいですね!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/o5UaBj5nlk— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) December 28, 2021

お正月向けた屋台が登場
総門を抜けた先の参道には、一足早くお正月用の品物を販売する屋台が登場!しめ縄や玄関飾りも手に入ります!

だるまやしゃもじ等の縁起物も並んでいますよ!


熊手を売るお店も立ち並んでいました!酉の市に間に合わなかった方はこちらで入手できますよ!

成田へ来たら、鰻ランチ
成田山名物と言えば、やっぱり鰻!歴史ある建物の残る参道には名店が連なり、鰻を焼く良い香りが辺り一面に漂っていて食欲が刺激されます!

と言うことで、鰻重をいただきました!皮はパリッと、身はフワッと焼かれた鰻はたまりません!固めに炊いたお米と甘辛いタレの絡みもそそります!お店ごとの魅力がありますので、ぜひ成田山詣でに合わせて各店食べ比べてみてください!
菊屋さんでいただいた鰻重と肝吸い。この日の産地は宮崎県でした。江戸時代後期の天保年間の文書には既に「菊屋」と言う名が載っているほど歴史があるお店です。
毎年12月28日に納め不動に合わせて行われるお焚き上げ。ぜひ一年の締めくくりに訪れてみてください!