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「ねぶた祭」ってどんなお祭り?由来は?2023年「青森ねぶた祭」はハネト飛び入りも復活!

更新日:2023/7/28 びび
「ねぶた祭」ってどんなお祭り?由来は?2023年「青森ねぶた祭」はハネト飛び入りも復活!

今年もねぶた祭の季節がやってきました!ねぶた祭には、巨大なねぶたを乗せた山車、お囃子、参加者の練り歩きなど、これぞ日本の祭りというエッセンスがたっぷり詰め込まれています。お祭り好きなら一度は生で見たい迫力のねぶた祭について、由来や概要をご紹介します。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2023年7月27日 編集部更新)

ねぶた祭ってどんなお祭り?

ねぶた祭」は主に青森県の各地で行われ、明かりを灯した巨大な灯籠(=ねぶた)を山車に乗せて練り歩く大変華やかなお祭りです。その起源は奈良時代の七夕祭りまで遡ると言われており、地元の多くの人にとって一年で最も重要なイベントとされています。

中でも青森ねぶた祭は毎年200万人以上を動員し、仙台の七夕祭り、秋田竿燈(かんとう)祭りと並んで東北の三大祭りに名を連ねる大人気のお祭りです。
ハネト」と呼ばれる踊り手がねぶたの周りを取り囲み、お囃子の音に合わせて元気よく飛び跳ねる姿を一目見ようと、全国からの観光客で賑わいます。

その他にも、青森県内だけでなんと40以上の地域(!)で、同様のお祭りが開催されています。

ここではそんな東北の夏の風物詩「ねぶた祭」の由来や開催場所などについてご紹介します。気になっている方は、この夏是非ねぶた祭に足を運んでみましょう!

起源は七夕?ねぶた祭の由来

ねぶた祭は、奈良時代に中国から伝わった七夕祭りと、もともと津軽にあった精霊送りなどの行事が融合・変形したものだという説が有力なようです。
七夕では小さな灯籠をそっと川に流すのに対し、こちらのねぶた祭は高さ4~5m、幅9mあまりの巨大な灯籠(ねぶた)が街を練り歩く…ちょっと変形しすぎな気もしますね(笑)。

「ねぶた」の語源についても諸説ありますが、農作業の忙しい時期に疲れからくる眠気に負けないように「眠気を流す」→「ねむた流し」…と訛っていき、「ねぶた」または「ねぷた」と言われるようになったとの説が有力です。

ねぶた祭の開催場所は?

ねぶた祭の多くは7~8月の間、青森県内の各地で行われています。
ここでは特に有名なものの開催場所をご紹介します。

青森ねぶた祭

青森ねぶた祭は2023年8月2日~7日の日程で開催されます。

2022年から、感染症対策により、ねぶたの出発が1台ずつとなり、従来の右回りから左回りへの変更されました。

ハネトへの参加は2022年はウェブサイトからの申込みによる事前登録制でしたが、2023年は自由参加に戻りました。詳細は青森ねぶた祭公式ホームページなどでご確認ください。
※この記事では2023年7月27日時点での情報を紹介しています。必ず公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。

【2023年開催情報】
日程:8月2日(水)~7日(月)
場所:青森市中心部(JR青森駅付近 東側)
アクセス:東京駅から新幹線「はやぶさ」約3時間30分

弘前ねぷたまつり

【例年開催情報】

日程:8月1日(火)~7日(月)
場所:弘前駅付近
アクセス:JR新青森駅より奥羽線で約40分

五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)※祭り

【例年開催情報】

日時:8月4日(金)~8月8日(火)
場所:五所川原市街地(青森県所川原市大町506-10) 付近
アクセス:青森空港から車40分または新青森駅から車45分

特に有名なこの3つのねぶた祭りでも、ねぶた(ねぷた)の形状や踊り、お囃子のテンポが異なるなど、地域ごとの特性が出るのもお祭りの醍醐味ですよね。3カ所とも毎年ほぼ同日程で開催され場所も近いので、スケジュールに余裕のある方は全て回ってみるのもいいかもしれませんね。

こんなにあった!青森のねぶた祭り

観光客向けに開かれているものは前述の大きなお祭りですが、他にも青森県内だけでこんなに多くのねぶた(ねぷた)祭りが存在します。

浅虫ねぶた – 青森市
浪岡ねぶた – 青森市
相馬ねぷた – 弘前市
岩木ねぷた – 弘前市
金木ねぷた – 五所川原市
市浦ねぶた – 五所川原市
黒石ねぷた – 黒石市(青森県指定 無形民俗文化財)
木造馬ねぶた – つがる市
つがる市ネブタまつり(木造ねぷた) – つがる市
稲垣ねぶた – つがる市
柏ねぷた – つがる市
車力ねぶた – つがる市
森田ねぷた – つがる市
平川ねぷた- 平川市
碇ヶ関ねぷた – 平川市
尾上ねぷた – 平川市
大畑ねぶた – むつ市
大湊ネブタ – むつ市
川内ねぶた – むつ市
田名部ねぶた – むつ市
脇野沢ねぶた – むつ市
鯵ヶ沢ねぷた – 鯵ヶ沢町
板柳ねぶた – 板柳町
田舎館ねぷた – 田舎館村
今別ねぶた – 今別町
岩崎ねぷた – 深浦町
深浦ねぶた – 深浦町
大間ねぷた – 大間町
大鰐ねぷた – 大鰐町
風間浦ねぷた – 風間浦村
蟹田ねぶた – 外ヶ浜町
三厩ねぶた – 外ヶ浜町
小泊ねぶた – 中泊町
中里ねぶた – 中泊町
佐井ねぷた – 佐井村
鶴田ねぷた – 鶴田町
東通ねぷた – 東通村
常盤ねぷた – 藤崎町
藤崎ねぷた – 藤崎町
平内ねぶた – 平内町
横浜ねぷた – 横浜町

(参考)Wikipedia

その数なんと40以上!すごい!!
全部見て回るのはさすがに難しいかもしれませんが、いかに青森県の中でねぶた祭りが根付いているかがよくわかります。

ここに挙げているお祭りの中には地域の子ども達が作ったねぶたを引くなど、より地域密着型のお祭りもあるようです。
もちろん見学はできますので、よりディープな世界へ足を踏み入れたい方にはオススメの穴場スポットもありそうです。

ルールを守れば飛び入り参加OK!あなたもこの夏ハネトになれる!

ねぶた祭りの主役はもちろんねぶたを乗せた山車ですが、青森ねぶた祭ではこれを盛り上げる「ハネト」が大変重要な役割を果たしています。
ハネトは「跳人」と書き、文字通り飛び跳ねる人を指します。
お囃子のリズムに合わせて元気よく飛び跳ね、「ラッセーラー!ラッセーラー!」と掛け声をかけながら山車と共に練り歩くハネトは常に人気の的!

ハネト

実はこのハネトはルールさえ守れば誰でも飛び入り参加することが認められています。ルールは簡単で、ハネトの衣装(正装)を着ていること、勝手な鳴り物などを持ち込まないこと、その他運営の方の指示に従うことです。

衣装は地元の百貨店で購入したり、レンタルも可能ですし、意外と参加のハードルは高くなさそうです。

参考:ハネトの着付けと踊り(青森観光)

(踊りは9:00~)

ただし団体によっては飛び入りNGのところもあるので要注意です!
運行スタート前に団体の方へ「参加しても良いですか?」と一言声をかけて、OKが出たら参加しましょう。

地元でないお祭りで突然の飛び入りは緊張するかもしれませんが、我こそはという方は今年ハネトデビューを目指してみては?

祭り開催情報

名称 青森ねぶた祭
開催場所 青森県青森市
青森市中心部
開催日 2023年8月2日(水)~2023年8月7日(月)
毎年8月2日〜7日。夜間運行(2~6日)は19:10~21:00、青森花火大会・ねぶた海上運行(7日)は19:15~21:00、詳細は要問合せ
主催者 青森ねぶた祭実行委員会
アクセス JR青森駅から徒歩5分(新町通り)
関連サイト https://www.mapple.net/spot/2000419/
https://www.nebuta.jp/
びび
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びび
オマツリジャパン オフィシャルライター

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