祝!松木坂井太鼓台新調!
2022年10月10日、愛媛県新居浜市坂井町で松木坂井太鼓台の新調お披露目式典が行われました。この記事では、3年ぶりの秋祭り開催と太鼓台新調に胸躍る松木坂井の皆さんへのインタビュー、さらにお披露目式典および運行の様子を写真で紹介していきます。
新調の経緯
松木坂井太鼓台が新調に向けて本格的に動き出したのが4年前のこと。地域の皆様から多くの理解を得られ、2年前に新調委員会を立ち上げました。今までの太鼓台に愛着を持っている方も多くいたそうですが、「より綺麗になるなら」と沢山のご寄付をいただいたそうです。ちなみに今回の新調は1967年(昭和42年)に廃止された太鼓台を1995年(平成7年)に新調復活させて以来27年ぶりのことになります。
新しい太鼓台について
平成7年の新調復活当時は毎年230〜240名のかき夫が集まっていた松木坂井太鼓台ですが、時代の流れとともに徐々に減少しているとのこと。そんな中、新しい松木坂井太鼓台は「舁きやすい(担ぎやすい)太鼓台」を目指しているそうです。先代よりも厚みを抑えた飾り幕や、細く仕上げたかき棒。加えて金属製が主流になっている太鼓台の四本柱(屋台骨)も木製に戻し、できるだけ金属の部品を使わない仕様にこだわっています。太鼓は胴はそのまま、皮を東京浅草の宮本卯之助商店(みやもとうのすけしょうてん)で張り替えています。
飾り幕について
飾り幕は先代と同じく大三島の鶴姫伝説がモチーフです。一方で正面および背面の高欄幕の図柄は大きく変わり、大三島の大山祇神社の社殿が縫い取られています。今回飾り幕の下絵制作に先立って縫師さんと一緒に現地に足を運び、どういう構図にするか検討したとのこと。「瀬戸内のジャンヌダルク」と呼ばれ、18歳の若さで水軍を率い大三島を守った大祝鶴姫(おおほうりつるひめ)の伝説をより強調した構成になっています。
※大山祇神社に保存・展示されている胸周りが広く胴尻の細い「紺糸裾素懸威胴丸(こんいとすそすがけおどしどうまる)」が大祝鶴姫のものと伝えられている
制作は伊藤商店。地元泉川の縫師さんです。先代の飾り幕は中国の工房で作られたため、制作状況を確認しに行くのにとても手間がかかったそうですが、今回は縫師のもとに足繁く通い、色々な相談をしながら制作を進められ大変良かったそうです。
青年団長からひとこと!
最後に、松木坂井太鼓台の森田青年団長よりいただいた意気込みのコメントをご紹介します。
ーズバリ今年の秋祭りへの意気込みを教えてください。
3年ぶりの秋祭り開催ということもあり少し緊張しています。新調した太鼓台で迎える久しぶりの秋祭り、松木坂井300世帯の力で花を添えられるよう頑張ります。必殺技「松スペ」も披露したいので、かき夫・観客の皆さんのご協力と応援よろしくお願いします!
令和4年(2022年)新居浜太鼓祭り、松木坂井太鼓台の主な運行予定
10月16日(日)
8時~9時 浦渡神社宮出し
18時~20時 泉川・船木地区夜太鼓(マルナカ新居浜本店)
10月17日(月)
19時~20時30分 角野・泉川地区かきくらべ(マルヨシセンター新居浜店)
10月18日(火)
14時30分~16時 泉川地区統一かきくらべ(泉川小学校)
16時30分~17時30分 浦渡神社宮入り