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東京都足立区の夏の風物詩として定着する「西新井大師風鈴祭り」
日本は四季に恵まれていますが、夏の猛暑を苦手にしている人は少なくないことでしょう。エアコンの効いた部屋にいると出づらくなるものですが、自然の風を感じることによって涼を求めることもできます。風鈴の繊細な音は暑さを和らげてくれることでしょう。東京都足立区に堂宇を構える西新井大師では、1999年から盛夏に「西新井大師風鈴祭り」が開催され、足立区の夏の風物詩として定着しています。2021年の実施期間は7月23日~8月1日です。
西新井大師は真言宗豊山派の寺院です。弘法大師空海が関東巡錫の道すがらの826年に、本尊の十一面観音を奉納したことに始まると伝わります。
西新井大師の大本堂前でシンフォニーを演奏しているかのような数百の風鈴
毎年、初詣時期には大勢の人々が参詣に訪れる大本堂前に、夏季には風鈴を展示するテントが設置されます。コの字を描くテントには、数百の風鈴が吊るされています。境内を吹き抜ける風に合わせて、全ての風鈴が個性的な音色を響かせます。材質や形状によって風鈴の響きは異なりますが、一斉に鳴るとシンフォニーを演奏しているかのようです。境内の隅々にまで涼感を漂わせたサウンドが広がります。
日本の伝統を感じることができる陶器の風鈴
テント内には全国各地からの風鈴が集められ、種類の多さに驚かされます。陶器や工芸ガラスなどの素材を使ったものがずらりと並び、陶器市か工芸ガラスの見本市のようです。陶器を用いた風鈴には、各々の地域の伝統的な表現が活かされており一年中、室内インテリアとして飾ることもできそうです。
音色にも透明感が感じられる工芸ガラスの風鈴
陶器の風鈴には日本古来の伝統を感じることができますが、工芸ガラスを利用すると響く音色にも透明感が感じられるかもしれません。
ユニークなデザインの風鈴
陶器や工芸ガラスばかりでなく、意外なものを素材に使った風鈴も数多く見かけられます。ユニークなデザインの風鈴を眺めながらテントの中を歩いていると、コレクションをしたくなる人も少なくないことでしょう。
東京都足立区の西新井大師では1999年から盛夏に「西新井大師風鈴祭り」が開催されています。大本堂前に風鈴を展示するテントが設置され、全国各地から集められた数百種類の風鈴が個性的な音色を響かせます。バラエティー豊富な風鈴を眺めているとコレクションをしたくなる人も少なくないことでしょう。