神社でお参りをした後のおみくじは、日本人ならではの楽しみのひとつですね。
おみくじは一般的に、大吉は運勢が良く、凶は運勢が悪いということは知られていますが、吉の順番が曖昧だったり、引いた後のおみくじは本来どうするのが正しいのかなど、わからないことも多いのでは?
凶を引いた場合、どうすれば運気がよくなるのかも気になりますよね。
今回は、おみくじの順番やおみくじの本来の意味、取り扱い方についてご紹介します。
おみくじの順番は?
私たちが知るおみくじは、「大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶」といった順番が一般的です。
しかし、日本各地にある約八万社の神社を統括している神社本庁の公式ホームページによると、おみくじの順番には全国統一の正解がないと記載されています。
神社によって、「大吉>中吉>小吉」ときて「吉」が来るという、一般的なおみくじの順番とは全く違う神社もあります。
さらに各神社でおみくじの種類も多様化していて、吉>中吉>半吉>小吉>末吉>半末吉といったように細かく記載している神社もあるので、一般的なおみくじの順番が必ずしも正解とは言えないのです。
いずれにせよ各神社とも、大吉が一番良くて大凶が悪い、ということは共通しています。
それ以外は神社によって違いがあるので、順番がわからなければおみくじを引いた神社に確認することが一番のようです。
おみくじを引いた後はどうする?
おみくじを引いた後は、境内の木の枝やおみくじを結ぶ場所に結んで帰る習わしがありますよね。
もしくは大吉がでたら持ち帰りお守りとして持ち歩き、凶がでたら結んで帰るという話も聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実は明確な決まりはなく持ち帰っても、結んでいってもどちらでもいいとされているのです。
木に結ぶのはどうして?
木に結ぶようになった理由は、「神様と縁を結ぶ」ためとされています。
神社の木には神様が宿ると言われていて、その生命力を借りて願いごとが叶うように、「木に願い事をしっかり結ぶ」という意味あいもあります。
持ち帰るのもアリ?
おみくじは運勢を占うものとされていますが、神様からのメッセージでもあるのです。吉凶の順番で運勢を判断するだけではなく、おみくじを持ち帰って、今後の教訓として何か迷った時や、うまくいかない時に読み返すことが大切とされています。
凶を引いてしまったら?
凶がでると不吉なことが起こるようで、がっかりしますよね。
実は凶が出た場合も例外なく、持ち帰ることも木に結んで帰ることもできます。
一般的に凶がでると、悪い運気から逃れようという思いで、境内の木に結びつけてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、前述でも述べたように、大切なことは運勢の良い悪いではなく、神様からのアドバイスを今後の生活指針にすることです。
そう考えると持ち帰った方が、戒めとして何度も読み返すことができ、自分自身の行動をいつでも振り返ることができます。
今が最悪の状況でも、おみくじの内容を深く読み込んで生活に取り入れることで、今後の運気は良い方向に上がるしかないと解釈することもできますね。
引いてしまった凶おみくじの取り扱いは?
おみくじはお守りと同様、神様の魂が込められていると言われているので絶対に捨ててはなりません。
特に縁起が悪いからとちゃんと読まずに捨てるのはもってのほかで、悪い結果でも真摯に受け止めることが必要です。
また、新しいおみくじを引いたら、古いおみくじは神社の木にくくって手放すことがいいとされています。
凶おみくじに効果的な結び方も
持って帰るのに抵抗がある方は、じっくりと内容を読んでから木に結んで神様に凶の運気をとどめてもらいましょう。
その場合、利き手と反対の手で結ぶことで凶が吉に転じるとされています。
凶おみくじは縁起が悪いものではない
おみくじの本来の意味を知ると、凶が出たからといって縁起の悪いものではないことがわかります。
大切なのは順番ではなく、おみくじに書かれている内容を前向きに捉え、自分自身で乗り越えて行くことなのですね。
もし次に凶を引いてしまっても、慌てずじっくり読んで、神様からのアドバイスを活かしましょう!