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小室浅間神社流鏑馬祭りは、的に当たらない?〇〇が行われるユニークな神事をご紹介!

2020/9/14
2020/9/15
小室浅間神社流鏑馬祭りは、的に当たらない?〇〇が行われるユニークな神事をご紹介!

※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。(2020年9月14日 編集部)

こんにちは!甲信越を愛する歴史好きライターのリカちゃんです。
今回は、富士吉田市で9月に行われる小室浅間神社流鏑馬祭りをご紹介したいと思います。
…ところで、富士吉田市にある神社といえば、北口本宮冨士浅間神社が有名ですね。こちらは8月に吉田の火祭りが行われることで知られており、富士山が世界遺産として登録された際、構成遺産として登録されています。
今回ご紹介するのは、同じ富士吉田市にあるもう一つの大きな神社である小室浅間神社のお祭りです。

因みに…
*北口本宮冨士浅間神社 ⇒ 上浅間
*小室浅間神社 ⇒ 下浅間
地元の方にはこのように呼ばれて親しまれています。

北口本宮冨士浅間神社のお祭り「吉田の火祭り」は別日で取材してきましたので、こちらも合わせてご覧ください♪
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年9月14日 編集部更新)

「吉田の火祭り」の魅力紹介記事はコチラ

神職さんへのインタビュー記事はコチラ

*小室浅間神社流鏑馬祭りってどんなお祭り?

「小室浅間神社流鏑馬祭り」は毎年9月18日、19日の日付固定のお祭りで、なんと今から800年前から続いている、長――――い歴史を持ったお祭りなのです。途中存続の危機を乗り越え、今日まで受け継がれてきました。読んで字のごとく、流鏑馬を行うお祭りではあるのですが…普通の流鏑馬祭りとはひと味違うのがこのお祭りの面白いところ。ユニークな見どころをご紹介したいと思います!

*流鏑馬祭りのユニークさ①庶民の流鏑馬


お祭り好きの方なら説明は不要と思いますが…一般的な流鏑馬祭りは、「武芸」としての色合いが強く、戦いの勇ましさが感じられるお祭りが多いと思います。
ですが、今回ご紹介する「小室浅間神社流鏑馬祭り」は庶民の流鏑馬祭りであり、神事としての側面が強いお祭り。きらびやかな武者鎧や狩衣装に身を包むことはありません。
馬の乗り手は乗る馬の種類によって、白装束か赤装束に身を包みますが、神主さんの様な、神事の色が強い衣装を身につけています。
その他の方は長じゅばん姿に尻端折りで、いかにも「庶民」と言った出で立ちです。
お祭りに足を運んだ際は、参加者の衣装にも注目してみて下さいね。

*流鏑馬祭りのユニークさ②女人禁制?!

馬の乗り手の方などのお祭りに関わる人たち(奉仕者と呼ばれる)は、お祭りが行われる一週間前から女人禁制の「切火」と呼ばれる厳しい潔斎(けっさい)を行います。
これも神事を行う資格を得るため、身を清める意味で必要なんだとか。
現在は潔斎を行うにあたり、「潔斎館」と呼ばれる専用宿舎で共同生活を行うそうです。もちろん女性は立ち入り禁止!期間中は、女性の店員さんから釣銭を受け取るのもはばかられると言います。
どうしてこのような一週間を過ごすのか…後日、氏子総代へのインタビューを予定していますので、この辺り詳しく聞いて来たいと思います!!

*流鏑馬祭りのユニークさ③わざと的に当てない?

流鏑馬祭りといえば、的を射貫けるかどうか…?!が一番の見どころだと思いますが…「小室浅間神社流鏑馬祭り」の流鏑馬は、的に当たるかどうかは重要ではありません。
実は的に当たる、当たらない以上に大切なことがあるのです…それは…?!

*流鏑馬祭りのユニークさ④終わった後に注目!

実はこのお祭りにとって一番重要なことは、馬が走った後の蹄の跡なんです。的に矢が当たるか当たらないかは全く重要ではなく、馬が馬場を走った時の蹄の跡でこの地域の吉凶を占うという、非常にユニークなお祭り!
因みに、占いを行うのは、「占人(うらびと)」と呼ばれる奉仕者さん。世襲制で代々口頭で伝承されており、占いの方法は謎に包まれています…。(ものすごく気になる!)

こちらにお祭りの紹介動画もありましたので、ぜひご覧ください!

*小室浅間神社流鏑馬祭りの基本情報

<お祭りのスケジュール>※2020年開催中止

○9月18日(水)
10:00~・・・・奉納馬による市内パレード
14:00~21:00・小室浅間神社にて各種イベント、露天商出店多数、
富士山神輿渡御(西裏睦)

○9月19日(木)
10:00~・・・・小室浅間神社例大祭
11:00~・・・・役馬疾走馬蹄占
富士吉田観光HPより引用

<小室浅間神社へのアクセス>

・富士急行線「下吉田」駅 下車 徒歩4分
・バスタ新宿から中央高速バス「中央道下吉田」バス停下車 徒歩12分

*まとめ

今回は、富士吉田市で9月に行われる流鏑馬祭りをご紹介しました。
一般的な流鏑馬祭りとはひと味違う、ユニークな流鏑馬祭り。まさか的当てが重要ではなく、馬が走った後の蹄の跡が大切…なんて思いもしないですよね!
神事としての側面が強いお祭りですが、800年もの歴史を受け継いで来たことを思うと、潔斎の厳しさも納得です。

 

富士吉田市は都内からは車で2時間弱。バスタ新宿からは高速バスも出ており、便数も多いのでアクセス良好!高速バスなら往復で4,000円弱で行くことが出来ます。
富士吉田市に足を運んだ際は、是非食べて欲しい吉田のうどん情報もコチラに紹介してありますので、是非参考にしてみて下さいね。

吉田のうどん紹介記事はコチラ

 

下浅間さんの流鏑馬祭りに、「来らっせぇ!!」

 

 

※トップ画像出展:Wikipedia

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