鬼と言ったらみなさん、どんなイメージがありますか?鋭い角に、いかつい表情で恐ろしいイメージがあるかと思いますが、今回は怖い話だけじゃない、ちょっぴり泣けて笑える鬼の出てくる絵本をご紹介します。
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感動!赤おにと青おにの友情物語「泣いた赤おに」
ひろすけ童話の代表傑作で、誰もが一度は聞いたことのある物語「泣いた赤おに」。心優しい赤おには、人間と友達になりたくて家の前に立て札を立ててみますが、なかなかうまくいきません。そんな中、赤おにの元へ友人の青おにがやってきます。そこで青おには悩める赤おにのためにある策を立てますが…2人の鬼の優しさと友情、純粋な心に胸が打たれる名作です。
虫歯のえんま様とほらふき歯医者のかけ合いが面白い!「えんまのはいしゃ」
「将棋ばかりして怠けていたな!」生きていた時にいいかげんな治療をしていて閻魔様に怒られたほらふき歯医者は、地獄に落とされそうになりとっさに機転をきかせます。まるで日本昔ばなしのような本格的なタッチの絵に、丸メガネでちょびひげの歯医者と、どら焼きを手に持ち、歯にはなにやら虫歯のようなものが見える閻魔様のギャップがシュールな笑えるストーリーです。
満員バスで出勤!「オニのサラリーマン」
地獄カンパニーの平社員、赤鬼のオニガワラ・ケンは愛する妻と子供たちのために、今日もびしっとスーツで決めて、妻が作ったお弁当を携え満員バスに揺られて出勤します。ある日、上司の閻魔大王の指示で血の池地獄の見張りについたケン。同僚からは楽な仕事と羨ましがられますが…大島妙子さんの描く温かい愛らしいタッチの鬼たちに、サラリーマン家庭にヒットする描写の数々、衝撃のラスト(?)も見逃せません。
オニのおにぎり愛が詰め込まれた絵本「オニじゃないよ おにぎりだよ」
おにぎり大好きなオニ達が、人間たちの落として行ったおにぎりを食べてみたところ、あまりの不味さにショックを受けてしまいます。「おれたちが、ほんとうのおにぎりの あじを おしえてやる!」 まずいおにぎりしか知らない可哀想な人間たちに、自慢のおにぎりを作って食べさせてあげようとオニたちは奮闘するのですが、人間たちは怖がってなかなか食べてくれません…素敵な勘違いから始まった、ほっこり笑えて心温まるストーリーです。
やんちゃな娘にたじたじな鬼?!「まゆとおに~やまんばのむすめ まゆのおはなし~」
山姥の娘・まゆは、ある日鬼と出会います。鬼はまゆを煮て食べようとするのですが、そうとは知らず薪の山を作り、かまどの石を積んで手伝うまゆ。てっきりお風呂を沸かしているんだと勘違いしたまゆは、お湯が沸くなり「お先にどうぞ」鬼を鍋に放り込んでしまいました…天真爛漫なまゆとちょっぴり間抜けで憎めない鬼の痛快ストーリーです。
まとめ
いかがでしたか?昔話の絵本の鬼は怖いだけではありません。今回は「鬼」の出てくるちょっぴり泣けて、笑わせてくれる絵本を紹介しました。普段あまり絵本を見ないという方も、ほっこりしたい気分の時に手に取ってみてはいかがでしょうか。