※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。 2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。 (2020年11月10日 編集部)
武蔵嵐山では、秋にコナラ、クヌギ、ヤマモミジの紅葉が彩りをみせ、例年11月下旬には、嵐山渓谷紅葉まつり、ウォーク&グルメの開催が企画されています。
遊歩道をのんびりと散策しながら、秋の紅葉をお楽しみください。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年11月10日 編集部更新)
目次
・武蔵長瀞から改名された武蔵嵐山
埼玉県の武蔵嵐山(らんざん)は、京都でも屈指の名勝として知られる嵐山の風景に似ていることから命名されました。昭和初期までは県北部の長瀞の景観に似ていたため、武蔵長瀞と呼ばれていました。ところが、1928年に「公園の父」と称される林学博士の本多静六が訪れ、京都の嵐山の風景によく似ていると呟いたことがきっかけとなり、武蔵嵐山と改名されたのです。武蔵嵐山を流れる槻川の袂には、町名発祥碑が立っています。
・例年11月下旬から12月上旬に秋の彩りに包まれる武蔵嵐山
武蔵嵐山では、槻川の清流と河岸の岩畳を包む渓谷が季節ごとに異なる表情を見せてくれます。例年11月下旬から12月上旬には、渓谷に育つコナラ、クヌギ、ヤマモミジが一面を秋の彩りで包み込みます。毎年、「嵐山渓谷紅葉まつり」が開催され、2019年の予定は2019年11月16日(土)~12月8日(日)です。
渓谷には遊歩道が整備されているので、木立の中をのんびりと歩くことができます。
・秋には紅葉で包まれる冠水橋
秋の武蔵嵐山で最も豊かな表情をもつのは冠水橋周辺です。シンプルな構造の小さな石造りの橋ですが、橋の上からは清らかに流れる槻川の左右に紅葉が広がります。川面はまるで鏡のように、両岸の彩りを映し出します。
河原ではシートを広げて飲食を楽しむグループの他に、写生をする人の姿がよく見かけられます。渓谷を飛び交ったり、水辺で羽根を休めたりする野鳥の数も豊富です。
・障害物なしで嵐山渓谷の紅葉が楽しめる展望台
冠水橋は、夏にはアウトドアレジャーを楽しむ人々で混み合う嵐山渓谷バーベキュー場から、遊歩道を西へ徒歩約10分のところにあります。ここからさらに西方に歩を進めると、数百メートルのところには展望台が設けられています。展望台からは視線を変えて、障害物なく開けた視界で渓谷を眺め下ろすことができます。周辺のエリアは自然公園のようになっているので、秋の化粧をつけた樹々の間を歩けば足取りも軽くなりリフレッシュすることができそうです。
・「嵐山渓谷紅葉まつり」期間中に企画される「ウォーク&グルメ」のイベント
「嵐山渓谷紅葉まつり」の期間中には、「ウォーク&グルメ」のイベントも企画されています。嵐山町観光ボランティアガイドとともに渓谷を歩くガイドウォークの他に、露店では嵐山町のご当地B級グルメ、嵐山辛モツ焼きそばや、この地域にしかない珍しい料理を味わうことができます。
嵐山渓谷での紅葉狩りの帰り道に、国道254号線沿いの嵐山農作物直売所に寄れば、地元の新鮮な野菜や果物、おおむらさき、帝松などの地酒を手に入れることができます。
埼玉県の武蔵嵐山は、京都の嵐山の風景に似ていることから名前がつけられました。槻川の清流と河岸の岩畳を包む渓谷が季節ごとに彩りを変えます。例年11月下旬から12月上旬には、渓谷に育つコナラ、クヌギ、ヤマモミジが秋の装いをつけます。紅葉の色づきに合わせて「嵐山渓谷紅葉まつり」が開催され、「ウォーク&グルメ」などのイベントが企画されています。