春本番、全国各地から桜満開の便りが届くようになりました。東京の桜の名所にひとつとして目黒川があげられます。目黒川の桜といえば中目黒付近が有名ですが、五反田から大崎方面に散策するのもおすすめです。今回は五反田駅から旧東海道・品川橋付近までを実際に歩きながら桜の見どころをご紹介します。
車窓から見えた桜に誘われて
緊急事態宣言も開け、買い物をするため都心へ……。しかし、道中の五反田駅付近から見えた桜があまりにもきれいだったので予定を変更。今日の買い物は取りやめ、目黒川沿を川下に向かって散策することにしました。
只今、午前9時。五反田駅を出発!
実は目黒川沿いに全く土地勘がありません。行き当たりばったりの旅のスタートです。目黒川を見下ろすと、クルーズ船が頻繁に行き交っています。「見るといいことがあるかも」と言われている黄色と紺色の電車とも出会え、この旅は幸先がよさそうです。
「五反田ふれあい水辺広場」付近
五反田から大崎にかけては、倉庫や工場が多いのかなと思っていましたが、目黒川の両サイドには高層マンションが立ち並び、幅広い歩道が整備されています。所々に、小休止できる腰かけが設置されているのが嬉しいですね。品川観光協会さんのサイトによれば、「五反田ふれあい水辺広場」からクルーズ船に乗船できるようです。
品川観光協会:https://shinagawa-kanko.or.jp/event/funaseisakuracruise/
「五反田ふれあい水辺広場」〜「御成橋」
目黒川の両岸に桜並木が続きます。多くの人出がありますが、ゴミや吸い殻が散乱していないのが素晴らしいですね。
まだまだ続く桜並木
「御成橋」〜「小関橋」
歩きはじめてから15分。次第に、オフィスビルや複合施設が増えてきました。桜並木が途絶えたら引き返そうと思っていましたが、ここから先もピンクのトンネルは続きそうです。しかし、自分の正確な居場所がわかりません。欄干をみると「御成橋」と書いてあります。自宅に戻り、地図で確認すると大崎駅の近くだとわかりました。
「ゲートシティ大崎」付近
当初ホテルかと思っていましたが、調べたところ居住棟とオフィス、工場、清掃事務所、商業施設などから成る複合施設でした。この付近の桜もきれいです。
「山手通り」〜「第一京浜」
山手通り(居木橋)に差し掛かると行き止まりになっていたため対岸に移動。東海道線のガードを抜けるとオフィス街からお寺の町に変わりました。
見覚えのある町に到着
第一京浜(東海橋)に到着。この辺は祖父母が生前住んでいた町です。ここに来るのは約20年ぶりでしょうか。町の様子は様変わりしていますが、確かに見覚えがあります。
「荏原神社」と「鎮守橋」
毎年6月に「天王祭」が執り行われる荏原神社。筆者は「天王祭」よりも「かっぱ祭」の呼び方になじみがあります。
「旧東海道」と「品川橋」
品川橋には日本庭園風の休憩場が設置されています。江戸四宿にひとつ、品川宿は現在の北品川駅から青物横丁駅付近の旧東海道沿いに広がり、目黒川を境に北側を北品川宿、南側を南品川宿とよばれていました。「品川駅」より南側に位置に「北品川駅」があるのも、歴史的な背景をみると頷けます。
「北浜公園」
目黒川沿いにある公園。現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止により公園での撮影はできませんが、北浜公園もきれいな桜が咲いていました(園外から撮影)。
「寄木神社」
幼少期のころは、もうひと回りかふた回り広く感じた社。「寄木神社」「荏原神社」「品川神社」の3つ神社が、同じ日にお祭りを行っていた記憶があります。
「品川神社」
第一京浜沿い、京浜急行「新馬場駅」北側に位置する神社。境内には「品川富士(富士塚)」があり、 登ると富士登山と同じご利益が得られるといわれています。品川富士からの眺めは絶景です。
お土産で買った和菓子
祖父母の家に遊びに行くと、季節の和菓子を用意してくれていました。懐かしくなったので、家族へのお土産として桜餅と道明寺を3つずつ購入。包み紙のデザインが少し異なる気もしますが、確か伊勢屋さんだったかと思います。しかし、家族からは「いらない」と言われたのでひとりで6個食べることになりました。桜餅はモチモチとした生地にこしあん、道明寺は柔らかめの餅につぶあん(各130円)。
目黒川沿いを散歩してみよう
品川神社の参拝を終えたのが11時頃。歩数で1万歩弱。今回は下調べなしで散策しましたが、休日の町歩きとしては丁度いいコースだったかと思います。みなさまも、五反田から荏原神社方面にお散歩してみませんか。