※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。
(2020年4月25日 編集部)
青柏祭(せいはくさい)とは、石川県七尾市の大地主神社(おおとこぬしじんじゃ)で、毎年ゴールデンウィーク期間中に開催される例大祭です。青柏祭は、「七尾四大祭」の一つであるだけでなく、国の重要無形文化財に指定され、ユネスコの無形文化遺産登録もされています。(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。 2020年4月25日 編集部更新)
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青柏祭の始まりは?
かつて七尾の里では、5月の大地主神社の祭礼に若い娘を人身御供として捧げる風習がありました。娘を人身御供として差し出すことになった父親はある日、神社の神が大ヒヒで、「越後の“しゅけん”」を恐れていることを知ります。そこで、白い毛に覆われたオオカミの越後のしゅけんを探し出し、娘を助けてほしいとお願いします。しゅけんはその大ヒヒが、以前自分が退治し損ねた3匹の残りの1匹であることを知り、大ヒヒを退治することを決意します。しゅけんは娘になりすまし大ヒヒが現れた途端、死闘を繰り広げました。その結果、大ヒヒもしゅけんも息絶えます。村人はしゅけんに感謝するとともに、3匹の猿の祟りを恐れ、3台の山車を神社に奉納するようになったそうです。
青柏祭の「でか山」ってなに?
「でか山」は、青柏祭で引き回される山車のことを指します。その形はカタカナの「ハ」を逆にしたもので、末広型と言われています。でか山の高さは、約12mで、車輪の大きさは約1.9m総重量は約20tもあり、山車としては日本最大級、重量では日本一を誇ります。日本最大級の山車でありながら、組み立ては毎年行っているそうです。また、でか山の特徴として、「山車は誰でも曳くことができる」のも挙げられるでしょう。特に観光客の方にとっては、地元民でもないのに、山車を曳くことができるのは、非常に感慨深いものではないでしょうか。
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もうすぐ青柏祭✨ 鍛治町のデカ山です。 女人禁止!古くからの伝統を引き継いでいます。ユネスコ無形文化遺産…であってる?間違えてたらごめんなさい🙇♀️ #青柏祭 #でか山 #山王神社
青柏祭の基本情報
【※2020年開催中止】
・開催日時:2020年5月3(日)〜5(火)日
・開催場所:大地主神社(山王神社)、ほか
・アクセス:JR西日本七尾線七尾駅から車で5分