日本史といえば?!
西軍東軍といえば?!
徳川家康と石田光成といえば?!
岐阜県といえば?!(郡上踊りじゃないよ!)
そう、『関ヶ原の戦い』!!
関ヶ原の戦いから、江戸、明治、大正、昭和、平成、そして令和と時代は続いていますが、日本人なら誰もが一度は聞いたことのある大合戦ですね。
実は9月になると、今でも戦いが開催されていた?!
今回はその体験レポートを書きたいと思います。
1.関ヶ原の戦いって?
関ヶ原の戦いは1600年9月15日に岐阜県の関ヶ原にて行われた戦いです。
東軍VS西軍。
東軍はかの有名な徳川家康、西軍は現代でも圧倒的人気を誇る?石田光成を筆頭に争いました。
争った理由はただひとつ。権力争いです。
豊臣秀吉が天下人として日本を牛耳っていたけれど、病のため亡くなります。
それをきっかけに密かに天下人の座を狙っていた徳川家康が動き出します。
豊臣秀吉に可愛がられていた石田光成は、豊臣家を守る為に家康と戦をすることを決めたのです。
東軍と西軍に武将たちは分かれて天下分け目の大合戦をするのですが、そこでキーパーソンとなるのは、後に裏切者と称される小早川秀秋。
西軍についていた小早川秀秋の思いもよらぬ裏切りにより、東軍の勝利で幕を閉じるのでした。そこから徳川の時代が幕を開けるのです。
2.岐阜県不破郡関ケ原町について
関ケ原町は岐阜県の左下に位置していて、滋賀県と隣接しています。
関ヶ原駅を降りると、人通りも車の通りも少ない静かな町があります。
歴史深い関ケ原町には沢山の史跡があり、モデルコースもいくつかあります。
実は三度ほど訪れたことがあるのですが、一度目は年末の大雪の日。
どうやら滋賀県にある伊吹山と日本海と琵琶湖が原因で、積雪が多いんだとか。
関ケ原町の雪は凄まじく、遭難しそうになりましたが(笑)
辺り一面が雪化粧でとても綺麗でした。
『関ヶ原ウォーランド』というアミューズメントパークもあり、そこで天下分け目の雪合戦を友人とした記憶があります。
二度目は初夏の頃に訪れましたが、雪景色とは違った風情がありました。
初夏も人数は少なく、ゆったりと史跡めぐりができる!
なぜだかわからないけれど、歩いているだけでタイムスリップしたような気分にさせてくれます。
夏も冬も体験しましたが、何度でも訪れたくなる、懐かしさを感じさせる不思議な場所です。
3.イベント概要、ウォーキングコースについて
さて、関ヶ原陣跡制覇ウォーキングということで、今回は東軍と西軍で戦うのではなく、自分との戦い。
参加者一人一人が自分と戦います。
関ケ原町に残っているそれぞれの武将の陣跡を巡っていくルートになっています。
コースは3つあります。
1.制覇コース(16km)
2.激闘コース(12km)
3.合戦コース(7km)
各自、自身の体力に合わせてコースを選択します。
どのコースにも共通するのは時間制限があること。
朝の10時から始まり、16時にタイムアップ!
そして、制覇コースを選んだ人のみ、時間制限内にゴールすると、『完歩証』が貰えるのです!
ただのカードではありますが、このイベントに参加かつ、制覇コースを選ぶ人にとっては、この完歩証をゲットできるかどうかが、天下の分かれ目になるのです…!
もともと歩くのが大好きな私は、もちろん関ヶ原を制覇すべく、制覇コースを選択。
「16kmなんて余裕でしょ〜。」
って思って油断。
隙だらけ。
いつ槍で突かれてもおかしくない状況。
大砲の音が所々で聞こえてスタート。
この音だけで、当時の情景が目に浮かぶようでした。
最初はウキウキ歩いていた制覇コースには、大きな落とし穴がありました。
そう、西軍石田三成も見落としたこと。
小早川秀秋です…!!!
コースを順に回ってスタンプを押していくのですが、11番目を見たときに目を疑いました。
「11.松尾山小早川秀秋陣跡」
松尾山。山。山!
そう、コースの中に登山が含まれていたのです…!しかも結構急な山。
散々歩いた後に、急に登山。
小早川秀秋め……!!!
なぜこんな山に陣を構えたか…ブツブツ
「でもこんなところでギブアップしたら、自分にも勝てないどころか、石田三成が可哀想でしょ?」
という自分への励ましにより、無理矢理気持ちをを奮い立たせて、よいさよいさと登山。
結果足腰ぱんぱん、やっと頂上に来た…!
するとびっくり。なんと関ヶ原古戦場を全部見渡せる絶景なのです。
なぜ陣を構えたか…という問いには、この景色が答えてくれた気がします。全体が見渡せるのはずるい、ずるすぎる。小早川秀秋さん。。
というなんとも言えない気持ちになりながらも、絶景を前に昼食のおにぎりを食べました。
そういえば以前来た時に、大谷吉継の陣跡からこの松尾山を見て、
「あんなところに小早川秀秋はいたのか…」
と思った記憶が蘇りました。
下山後もウォーキングは半分ぐらい残っており、汗だく、少し無言、しりとりをしながら歩く歩く。
山とはいかないまでも、小高い丘のような場所に陣跡がありもうヘトヘト。
途中、休憩処があり、バナナとお菓子を支給されました。
あんなにバナナが美味しいって思ったことはないくらいってくらい美味しかったです。
そんなこんなで、ゴールは、もちろん関ケ原町のヒーロー、石田三成陣跡。小さな笹尾山に陣跡があるのです。
そこには石田三成の親友大谷吉継が座っていました。めっ、目立つ。
笹尾山では、名古屋で活躍しているアイドルグループがコンサートしていたり、アクションショーをして盛り上がっていました。
私は時間内に無事に全スタンプを揃え、完歩証を貰うことが出来たのでした。
そして、思い残すことなく帰路につきました。(全身ヘトヘトでしたけどね。)
4.宿泊場所
イベント時はもちろん、観光の際にオススメな宿泊施設は、
関ケ原観光web
http://www.kanko-sekigahara.jp/
でチェックすべし!
●老舗旅館『神山』
ウォーキングイベントの際、お世話になった宿。
女将さんがとても親切で、値段もリーズナブル。美味しい朝食付きでなんと6000円!(素泊まりや夕食付きも選べます!)
お部屋も綺麗な和室で広い。
関ヶ原駅に着いたのが夜遅かったのですが、駅から少し遠いということで迎えに来てくださりました。
このウォーキングイベントに参加していた人たちがどこから訪れたのかはわからないですが、この日はお客さんは私たちだけでした。
そのおかげでイベント当日も駅まで送ってくださりました。
●旅籠旅館『枡屋』
前に訪れた時に泊まった宿。
駅からとても近いのが魅力的です。
こちらも美味しい夕食、朝食がついて8500円。
部屋も広すぎるくらい。
ただ貸切になることもあるみたいで、イベント等あると駅から近いせいか、予約が取りづらいかもしれません。
どちらも素敵な宿です。
関ケ原観光webをチェックしてくださいね。
5.アクセス
東京からであれば、私はよく夜行列車『ムーンライトながら』を使用します。
こちらは青春18きっぷも使えるという、格安旅好きな人にとって最高な交通機関。
東京駅から出発して大垣駅に朝5時頃に到着。
大垣駅から関ヶ原駅までは、なんと13分程度。
(運行期間は要チェックです。)
普通に新幹線を使って行きたい方は、東京駅から名古屋駅、そこからJR東海道本線で40分程度で着きます。
どちらにしろ、アクセスしやすいはずです。
6.まとめ
関ケ原町に行っていつも思うこと。
それはこんなに歴史が残っているのに、観光客があまりいないということ。
このようなイベントは、ウォーキングが好きな人、歴史が好きな人などたくさんの方々が訪れてくれるいい機会だと思いました。
今回の関ヶ原陣跡ウォーキングのようなイベントがなければ、私は松尾山に登ることもなかっただろうし、本当に楽しいステキな企画だと思います。
あと、この記事にも出てきませんでしたが、関ケ原町だと徳川家康の存在は薄く、皆様西軍推しのイメージでした!!
それは少し驚きました。石田三成も天国で喜んでいるのでは?
友人はもう制覇コースはこりごり、と言っていたけど。
私はもう一度松尾山に登りたいです。(笑)
周辺には岐阜城や大垣城などもあるので一緒に周ると歴史の繋がりが見えてくるかも?