あじさいを市の花に定める群馬県渋川市
全国の地方自治体ではシンボルの花を決めていますが、群馬県渋川市はあじさいを市の花に定めています。花びらが仲良く寄り添うように集まって咲く姿で、渋川市のイメージを物語っているのです。市の西部の平沢川に沿って小野池あじさい公園が整備され、例年6月下旬から7月下旬にかけて豊かに彩られ、「渋川あじさいまつり」が開催されています。2020年は6月15日~7月7日が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりました。イベントを楽しむことはできませんが、マスクを着用してソーシャル・ディスタンスをキープしながら園内の遊歩道を散策することができます。
江戸時代に作られた農業用の貯水池を中心とする小野池あじさい公園
小野池あじさい公園は約150年前、江戸時代の天保年間に、小野沢平左衛門が築いた農業用の貯水池の小野池を中心とする公園です。渋川市の平沢川流域は水田が多く稲作が盛んに行われていましたが、川の水だけでは田植え時の用水を賄うことができず、貯水池が作られたのです。
約20種、約8,000株のあじさいが植栽される小野池あじさい公園
小野池あじさい公園の約1.4へクタールの敷地には、北面傾斜が多く市の花のあじさいの植生に適しているため、あじさいを中心とした公園作りが進められました。園内にはハイドランジァ、クレナイヤマアジサイ、コアマチャ、シチダンカ、ベニガクアジサイ、アナベル、ガクアジサイなど約20種のあじさいが、約8,000株植栽されています。
公園の入口は東端に位置し、園内に入ると平沢川に沿って300メートル足らずの遊歩道が整備されています。
公園の中心の小野池はあじさいで囲まれ、水面には鮮やかな花の色が映り込みます。
小野池からは平沢川に向かってせせらぎが流れ、周囲のあじさいに潤いを与えているようです。
小野池の北斜面はあじさいが、隙間なく覆っています。
公園の西部では木立を埋めるようにあじさいが育っています。
平沢川の流れを彩るあじさいの花
小野池あじさい公園の敷地は東西に細長いエリアに広がっています。公園の北面を縁取るように平沢川が流れます。川の流れに沿ってあじさいが豊かな彩りで咲き並びます。
群馬県渋川市はあじさいを市の花に定めています。市の西部に整備された小野池あじさい公園では、約20種、約8,000株のあじさいが植栽されています。例年6月下旬から7月下旬にかけて豊かに彩られ、「渋川あじさいまつり」が開催されています。