京都の下鴨神社
京都市左京区にある賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。通称・下鴨神社と呼ばれ親しまれる、賀茂川と高野川が交わる鴨川デルタに位置する神社です。この下鴨神社で、毎年7月の土用の丑の日前後(2021年は7月22日から8月1日)に行われているお祭りがあります。「御手洗祭(足つけ神事)」です!
参道を抜けた先の桜門に掲げられる「みたらし祭」の文字。桜門の奥にある、御手洗池でお祭りが開催されているので行ってみましょう!
境内を見渡すと、至る所に提灯が掲げられお祭りの雰囲気が出ています!
土用の丑の日に合わせて開催
御手洗祭は”足つけ神事”とも呼ばれる、下鴨神社の夏の風物詩のお祭りです!毎年土用の丑の日の前後に行われていますが、昨年はコロナ禍の影響で中止に。ですが2021年の今年は2年ぶりに復活し、開催されることになりました!
土用の丑の日に合わせて御手洗池に足をつけるとお池の神水からお祓いの効果をいただけ、無病息災を祈れると言われることに因み行われるお祭り。足つけ神事の別名の通り、特に足に効くなんて話もあるようですよ!300円のお供え料を納め、池へと進みましょう!
御手洗祭はこんなながれで行っていきます。ご利益をいただき、一年爽快で過ごしたいですね!
お供え料を納めるともらえるのがロウソク!後ほど使用します。
さあ、池に入りましょう!
履物を脱いだら、さあ御手洗池の中へ!朱の太鼓橋が入口です!なお靴は袋をもらえるので、その中に入れて持ち運びます。
夏は暑い京都ですが、御手洗池の水はひんやり!つかの間の涼しさも体感できます!
池を進んで行くと、御手洗社が正面からお出迎え。その周りにはたくさんのロウソクが!こちらで入口でもらったロウソクを使用します!
ロウソクに火を点け、無病息災を祈りながら献灯しましょう!
ひんやりと冷たい神水に浸かりながら楽しめる御手洗祭。古代の禊の風習を踏襲しているとも言われ、涼しさを感じながら無病息災を祈れる夏にぴったりのお祭りですね!
飲むご神水にみたらし団子も!
御手洗池から上がると、この場にピッタリのお守り等が販売されています!
無病息災健脚祈願のお札は、なんと足形でした!水の上に奉納するのがユニークですね!
御手洗祭ならではのものも登場しています。御神水です!例年ですと湧水をコップに入れて配っているとのことですが、今年は感染症対策からペットボトルで販売されています。お祭りからの帰路でも、これを飲んでご利益をいただけそうですね!
御手洗社にお供えされるみたらし団子。実はこの御手洗池がみたらし団子の発祥の地と伝わっているそうです!鎌倉時代、後醍醐天皇が御手洗池で手をすくおうとしたところ、大きな泡が1つ、続いて4つ出てきた姿からみたらし団子と言う名が生まれたんだとか。なので御手洗社に奉納されているお団子は、その話を基に1つ目と2つ目の間に空間がつくられています。
そんなみたらし団子発祥の地と言うこともあり、下鴨神社周辺ではお団子が食べられるお店が複数ありますよ!ぜひ、お祭りやお参りと合わせて食べてみてください!
出町柳駅近くの「みたらし団子 古都香」さんのみたらし団子ときなこ団子。
アクセス
バスの場合:新葵橋バス停から徒歩8分程、御蔭橋バス停から徒歩10分程。
電車の場合:出町柳駅(京阪本線・叡山電鉄)から徒歩10分程。
お車の場合:京都駅から20分弱。駐車場あり。
神社南側の出町柳方面から来ると、桜門に向けて真っすぐ糺の森が広がっています。バスや電車で来た場合は、こちらを通ることになりますが、木々に囲まれて気持ちの良い参道ですよ!
糺の森を抜けると真っ赤な桜門がお出迎え!門を潜れば御手洗祭の会場はもうすぐです!