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田原祭り・五町合同花火大会開催!昼はからくり山車や大筒神輿!夜は花火で1日中お祭りを楽しもう!!

2023/9/29
2023/9/29
田原祭り・五町合同花火大会開催!昼はからくり山車や大筒神輿!夜は花火で1日中お祭りを楽しもう!!

2023年9月15日(金)〜17日(日)、愛知県田原市で田原祭り・五町合同花火大会が行われました。花火を見ることができるのはお祭り最終日の9月17日です。

今回の現地レポートでは、三河田原駅周辺の町中で巡行される「からくり山車」と呼ばれる昼山車や大筒神輿、お祭りに出店しているキッチンカーや屋台のフードやスイーツを紹介。

また、お祭り最終日を飾る花火大会の様子もお送りします。

田原祭り・五町合同花火大会は愛知県田原市の秋のお祭り

田原祭り・五町合同花火大会は愛知県田原市の秋のお祭りです。でも2023年の9月17日は、暦の上では秋でも朝の時点ですでに気温が28℃!昼は32℃まで上がった残暑厳しい1日でした。

地域独特の風習!?軒花について

三河田原駅周辺の町中を歩いていると、個人の家や会社・商店などに写真のような「軒花(のきばな)」と呼ばれる桜の花を模した飾りが飾られていました。調べてみると、この地域の風習のようです。

 

花の形は町によって微妙に違うとのこと。

 

軒花を飾る理由を「田原まつり会館」の方にお話を伺ったところ、軒花を飾るようになったくわしい理由はよくわからないとのことですが、町中で軒花飾りをして祭りを賑やかな雰囲気にさせるために一役買っています。

本来は、軒花という名前であることから、軒に飾るとのことです。しかし、実際には軒に飾られることはなく個人の家や会社・商店などによって、壁に扇形に飾ったり、植木鉢に挿して飾るなどいろいろな飾り方をしています。

田原祭りのからくり山車

 

田原祭りのからくり山車は全部で3つあります。この日、それぞれの山車は朝から町内を練り歩き、午前11時40分ごろに三河田原駅前に集合します。

 

町内を山車が通る様子です。

およそ4メートルもある大きな山車が電線に引っかかることのないよう、竹棹で電線を持ち上げながら進みます。

 

午前11時40分頃、3つの山車が三河田原駅近くに到着しました。今から、お囃子とともに、からくり人形の披露が始まります。

最初にからくり披露をするのは本町の神功皇后車です。

お囃子にあわせて、神功皇后人形が鮎を釣り上げます。鮎を釣り上げた喜びとともに、釣り竿を左右に振り回す姿が特徴的です。

 

次にからくり披露をするのは萱町の総代車です。

日本武尊のお供として、黒色の水干姿の総代人形が御幣を左右に振りながら厄払いをします。厄払いをしているときに、赤い舌を出す姿が面白いです。

巫女人形は左手に扇子、右手に神楽鈴を持っていました。人形が右手を振ると鈴の音が聴こえていました。

最後は、新町の應神天皇車です。

一番前にいる唐子の采振り人形の細かい動きのしぐさが特徴的となっています。

3つの山車の紹介をしましたが、どの山車のからくり人形が印象的でしたか?

わたしは、厄払いをしながら赤い舌を出す総代人形の姿が印象的でした。

ちなみに、お祭り初日と中日には「夜山車」の巡行も行われています。夜山車は提灯を灯しながら町内を練り歩き、お囃子にあわせて「踊り方」と呼ばれる踊り手が、踊りを披露しています。

田原祭りの大筒神輿

祭りの最終日であるこの日、大筒神輿という他の地域ではあまりみられない神輿が巡行します。

田原祭りに大筒神輿が登場したのは、明治27〜28年(1894〜1895)。第二次世界大戦中は、中断されたこともありましたが、昭和25年(1950)に復活しました。

大筒神輿の上に乗るのは本厄の男性2人です。

田原祭りに参加している五町(新町・本町・萱町・巴江・衣笠)の大筒神輿が町を練り歩き、大筒花火を奉納するために最終地点のはなのき広場を目指します。

 

担ぐ前の大筒神輿です。

 

大筒神輿は、威勢の良い掛け声とともに花火会場へ進んでいきます。

初開催!田原祭り・キッチンカー市場の様子

勇壮な山車と神輿を堪能して、喉はカラカラ、お腹はペコペコ。花火の打ち上げ会場となるはなのき広場の近くでは、今回2023年が初開催となる「田原祭りキッチンカー市場」が開かれていました。

フードやスイーツの屋台やキッチンカー約20店舗が並び、たくさんの人で賑わっていました。

どのお店も美味しそうなフードやスイーツがあるなかで、わたしが厳選した商品は、以下の4つ!

まずは、お祭り散策で熱くなった体を冷やす冷え冷えスイーツ。田原産のブランドいちご「紅ほっぺ」を100%使用した「けずりんいちご」です。

 

冷凍したいちごがそのまま細かく削られていて、口に入れると甘酸っぱい味が広がります。

普通のかき氷と違って冷たさがマイルドに感じられ、頭がキーンとなることもなく、パクパクいただきました。

 

まだ体の火照りが消えないので、冷え冷えスイーツ第2弾。田原市のある渥美半島産のメロンを使用した「メロンシャーベット」です。上品で優しいメロンの味がお口いっぱいに広がりました。

ひと心地ついたら、次はご当地の美味しいフードメニューもいただきたいところです。

 

見つけました。こちらは、田原市に近い豊川市の名物「美河フランク」。ブラジル仕込みの製法で、粗びきポークを繋ぎを使わずに仕上げたウインナー。疲れた体のスタミナ回復に良い「The 肉!」という感じの食べ応えのあるフランクフルトでした。

 

最後のフードは、三河豚を使った焼きそばです。

焼きそばの具材はもやし、キャベツ、そして愛知が誇るブランド豚肉「三河豚」。鉄板で焼かれた、もやしやキャベツはシャキシャキで、三河豚はやわらかくて美味しかったです。

品のいい豚の脂の味が、ソースの味にベストマッチ!。シンプルながら味わい深い、お祭りの定番をいただいて大満足です。

ごちそうさまでした!

夜は五町合同花火大会!

さて、少しづつ日が暮れ、花火の時間が近づいてきました。

田原祭りの最終日を飾る五町合同花火大会は、手筒・大筒花火の打ち上げがはなのき広場で行われた後に、南新地で打上花火が開催されるという流れです。

手筒花火

「手筒花火」とはその字の通り、花火筒を手で抱えて打ち上げる花火です。同じく愛知県の豊橋市が発祥とされ、三河地方のさまざまな祭礼で奉納行事として行われています。大迫力の様子を5枚の写真を使って説明します。

 

2人で手筒花火を足で押さえます。このとき、1人が花火に点火する準備をしています。

 

花火に点火します。

 

花火に点火されて、徐々に火の勢いが上がっていきます。

 

火の勢いの強くなった手筒花火を持ち上げます。

 

火柱は10メートルに及ぼうとする勢い。火の粉も大量に降り注ぎます。手筒花火を持ち上げている勇ましい姿の大半は男性なのですが、なかには女性もいてかっこよかったです。

大筒花火

約200本の手筒花火に続いて、同じ会場に大筒花火が神輿で運び込まれます。大筒花火は簡単にいうと仕掛け花火の一種で、台の上に固定して点火します。手筒花火に比べて点火してから打ち上がるまでにしばし時間がかかります。

 

 

静まる会場の緊張感が高まったところにドーンと大きな音を立てて花火が打ち上がります。一度打ち上がり始めるとすごい勢いで、まずは直線上に上がっていって、そこから上空へと広がっていきました。音も大きく煙もすごくてとても迫力がありました。

打上花火

大筒花火の次は、川沿いの南新地から約4,000発の打ち上げ花火が上がります。それでは、田原祭りの最後を飾る打上花火を時系列で見てみましょう。

 

 

 

このように、打ちあがる花火を楽しんでいると、21:50頃にポツポツと雨が降ってきて……瞬く間にゲリラ豪雨に!観客は一斉に屋根のあるところに避難しましたが、花火は打ち上がり続けます。幸い雨は割とすぐに収まりました。

 

 

 

 

ゲリラ豪雨が去った後の澄みきった空に花火が舞っていました。雨がすぐに上がって本当に良かったです。

田原祭り・五町合同花火大会は、昼間のからくり山車から夜の花火大会まで、1日中楽しむことのできるお祭りです。次回の開催の際はぜひ足を運んでみてください!

田原祭り・五町合同花火大会への公共交通機関でのアクセス

愛知県田原市は、県東部に位置していて、同じ愛知でも県庁のある名古屋市から行くとちょっとした小旅行になるような距離です。

電車で行く場合は、名鉄(名古屋鉄道)やJR在来線または新幹線で「豊橋駅」まで行きます。次に「豊橋駅」から豊鉄(豊橋鉄道)「新豊橋駅」に乗り換えをします。

豊鉄は市内線と渥美線の2つがあり「三河田原駅」は渥美線なので、渥美線の乗り場へ向かいます。田原祭り・五町合同花火大会の最寄り駅は終点の「三河田原駅」です。

 

 

電車は3両運転。新豊橋駅から三河田原駅までは35分かかりますが、車窓から田園風景が広がっているのが見えたり、風力発電の風車が回っているのが見えるので、景色を楽しみながらのんびり参りましょう。

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