紙面の中央に神社名が記される東京大神宮の御朱印
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都千代田区の東京大神宮でも紙面の中央に神社名が記された御朱印を頂くことができます。拝殿の西側の授与所に隣接する「おみくじ御祈祷受付」が、御朱印の受付を兼ねています。
授与所で準備されるお守りやお札、絵馬などは、いずれも種類豊富です。「おみくじ御祈祷受付」では、ちょう、うぐいす、さくらの3種類の朱印帳が紹介されています。恋みくじや恋文みくじも、引いてみたくなってしまいます。
「東京のお伊勢さま」と呼ばれる東京大神宮
都心の飯田橋に社殿を構える東京大神宮は、「東京のお伊勢さま」と呼ばれています。江戸時代に三重県の伊勢神宮に参拝する「お伊勢参り」が庶民の間で大流行しました。「一生に一度は行きたい」と願った伊勢神宮は関東地方からは遠く、「お伊勢参り」は容易ではなかったのです。明治時代になると天皇のご裁断を仰ぎ、日比谷に伊勢神宮の遥拝殿として「日比谷大神宮」が創建されました。関東大震災後の1928年には飯田橋に移築され「飯田橋大神宮」となり、戦後には「東京大神宮」に改名されたのです。日本初の神前結婚式を行った神社でもあり、伝統的な儀式を大切に守り伝えています。
恋愛成就のパワースポット
東京大神宮では、「天照皇大神」や「豊受大神」に加えて、「造化の三神」を祀っています。三神の中の「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」と「神産巣日神(かみむすびのかみ)」の御神名には「むすび」が含まれているため、縁結びの御利益があると言われるようになりました。恋愛成就のパワースポットとして年々、良縁を願いながら参拝する人が増えています。
恋愛成就のパワースポットでは、願いの伝え方に様々な趣向が凝らされています。
境内にちりばめられるハートマーク
恋愛成就の願いをより確かなものにしてくれるのが、神社の境内にちりばめられるハートマークです。境内の建物が、イノシシの目を模った「猪の目」で装飾されています。これがハートマークによく似ているのです。ハートマークを探しながら境内を巡る人も少なくありません。神門の扉、拝殿前の灯篭、拝殿前の賽銭箱、拝殿の階段などを注意深く見たいものです。全てのハートマークを見つければ、恋愛の成就は間違いないでしょう。
東京都千代田区の東京大神宮は、伊勢神宮の遥拝殿として建立され、「東京のお伊勢さま」と呼ばれています。恋愛成就のパワースポットと言われ、境内にはハートマークの装飾が溢れています。