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ズッキュウウウン、東京に新たな奇祭が爆誕! 仮想通貨奉納祭に行ってみた。

2019/11/14
2024/3/5
ズッキュウウウン、東京に新たな奇祭が爆誕! 仮想通貨奉納祭に行ってみた。

どうも。ブロックチェーンに小指をぶつける男、奇祭ハンターのMacです。
今回は、令和元年の今年、東京の川島商店街において、アーティストの市原えつこさんがプロデュースする伝統的な神事を現代的に解釈し、アップデートした新たな奇祭「仮想通貨奉納祭」が爆誕するというのでレポートしたいと思います。

仮想通貨奉納祭とは?

そもそも市原えつこ氏プロデュースによる「仮想通貨奉納祭」とは何なのか、あ…ありのまま今得た知識を話すぜ

実は「仮想通貨奉納祭」とは、昔ながらの商店街を舞台に、世界中からビットコインを奉納できるサーバー神輿バイオ御神体天狗ロボット電磁祭り囃子人力で仮想通貨をマイニングするマシンなどが登場するお祭りなのさ。

(サーバー神輿に、電磁祭り囃子って一体何ぞ?)

な… 何を言っているのかわからねーと思うが、
正直、おれも何のことだかよくわからなかった…。

これは百聞は一見に如かず。
早速、行ってみようぜ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

川島商店街ってどこにあるの?

会場である川島商店街の最寄り駅は丸ノ内線の中野新橋駅。
駅から7分ほどまっすぐ歩くと、会場の商店街入り口に着きました。

一見、何の変哲もないただの商店街に見えるが……。

ここにはたしてスタンド、いや、奇祭が?!
この街で今、確実に何かが起きている!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。

!! ふつうにオシャレなジャズを演奏!

!!! ふつうに街中で大道芸を披露。子供たちに大人気。

ってか、オイオイオイオイオイオイ。あれ?奇祭は?

実は「仮想通貨奉納祭」は「東京行灯祭」との併催。

東京行灯祭のコンテンツと仮想通貨奉納祭のコンテンツが境界なく共存していて、何とも言えぬグルーブ感、ごった煮感満載の超絶マリアージュを醸し出していました。

後、焼き鳥100円とか、フライドポテト100円とか、屋台がめっちゃ安かった。物価、昭和かよ! さすが戦前から続く商店街、サービス良すぎ。懐が深いィィィ。

それではいよいよ「仮想通貨奉納祭」における奇祭要素を紹介していくぜ!
ドドドドドドドドドドドドドド。

仮想通貨奉納祭の奇祭成分とは?

天狗ロボット(市原えつこ、中䑓久和巨)

49日を共生できるロボット「デジタルシャーマン・プロジェクト」のお祭り特別仕様バージョン。「わしの神の舞を見せてやろう!」などと割と上から目線で天狗が話しかけてきたかと思うと、唐突にテクノダンスを披露したりします。

セクハラ・インターフェース(喘ぐ大根)(市原えつこ、渡井大己)

さわると「イヤーン」のようなピンクの吐息をもらします。ちなみに女性バージョン、男性バージョンがあります。

超能力水鉄砲射的「めざせ!ハイドロポンパー」(福澤貴之、泉田隆介、倉橋真也、橋口恭子、山下遼、水落大)

お風呂やプールで手を使ってやる水鉄砲を強くした超能力射的。


令和時代のネオ射的「射-sha-的」(吉満駿太郎、藤原奏人)

令和時代の新射的は、BETする値段に合わせて景品がどんどん豪華になっていくというコンセプト。今回は実際にはお金はとらず、試験運用でした。

人力で仮想通貨をマイニングする機械(tnayuki)

手回し充電機を回して電気が流れると起動し、人力で仮想通貨を採掘できるマシン。
何と、1時間ほど連続で回してやっと0.002円ぐらいの仮想通貨が稼げるんだとか。
まさに、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーー!


飯田萌さんによる中毒性の高いアニメーション「臓器大学」もひっそりと古い建物にプロジェクトマッピングされていました。

貨幣通貨神パレード(ころとろ)

そこの君も誰でも「貨幣通貨神」になれる参加型の展示。ってか、絵面の濃さがグレートですよ、こいつぁ。ブロックチェーンって棒に突き刺して杖にできるんですね。知らなかった。

奇祭にはこんな奇人たちも……。


直接お祭りとは関係なくふつうに遊びに来たというケロケロロボットとニライカナさん。そう言えば「来訪神のコスプレ大歓迎」と宣伝に書いてあったな。スタンド使い同士はどういう訳か引かれ合う、そうですね。


週末のサラリーマン戦士「プロノーヴァ」さんも快くヒーローポーズをとってくれました。

そんなこんなで、18時からいよいよ現代的にアップグレードされた神輿が動き出すというので、出発地点の広場のほうに移動してみましょう。

ゴゴゴゴゴ仮想通貨神輿が動き出す!

サーバー神輿 – SERVER MIKOSHI(市原えつこ、渡井大己)※メガホンを持つのが市原氏

今回、18:30-19:15までの神輿行列でビットコインの奉納を募集。ビットコインを5回以上着金すると神輿の「ワッショイ・セレブレーション」機能が発動。さらに0.01BTC(約1万円)以上のビットコインがドカンと着金すると、隠しコマンドの「スーパー・ワッショイ・セレブレーション」が発動します。ビットコインでお賽銭を神輿に直接奉納する発想、これは確かに今までになかった!
ブラボー!おお…ブラボー!!

発酵大臣・小倉ヒラク氏ディレクション「奇酒の奉納」(小倉ヒラク+土田酒造+WAKAZE)

発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが仮想通貨奉納祭の発酵大臣として着任し、奇祭にバイオ奉納される「奇酒」をディレクション。「WAKAZE」からは人気の「ブルーベリーどぶろく」の新種、土田酒造より「精米90% 菩提酛×山廃酛 麹9割9分 日本酒」というヤバいお酒のラインナップが奉納されました。

小倉ヒラクさんの粋なコメントがコチラ。

それにしても……。

うん。正直、飲みたかった、飲みたかったゾオオォォッ!
(奉納されたやつだから飲めない、そこにシビれる!、あこがれるゥ!


そうこうしているうちに18時半からの御輿神事が発動。広場を出発して商店街の中を通り抜けます。掛け声は「ペイやっ!」。

NICOS ORCHEST-LAB(ニコス オーケストラボ)

オーケストラとラボラトリーが合体した「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」プロジェクトのチーム。古い電化製品を使い、縞々の模様なら何でも反応するバーコードリーダーなどを使って即興演奏を奏で、神輿行脚のBGMを盛り上げます。

電子音のBGMをバックに謎の「通りゃんせ」コール! シュ、シュールだ。


神輿行脚の最後はそれまでバラバラに散っていた各奇祭が一堂に広場に結集するという「ウォォォォォォォォ」な少年ジャンプ的展開で大団円!


都市の豊穣を祝う神事も無事、終了。お疲れ様でした。それにしても、後ろから静かに成り行きを見守るヒーロー(中野区非公認ヒーロー、サンガイア)……。シュールだ。

現代的にアップデートされた神事や祭りにちなんだ作品、ふつうの屋台や路上パフォーマンスが境目なく、ごった煮マリアージュな感じでゆる~く融合し、奇祭って、あれ?何かこんな感じだっけ?と、堅苦しい定義なんか覆すような、わかりやすい共感や狭量な価値判断など置いてけぼりにして、そんな細かいことはどうでも良くなるような奇跡の祭り、あ、だから結局、一周まわって「奇祭」か、でした。

やれやれ、こうした画期的な試みをぜひ来年も継続してほしいものだぜ。
来年へ(To Be Continued)

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