新型コロナウイルスの影響により、全国各地のお祭りや花火大会の多くが中止・延期される中、国の緊急事態宣言が解除されたことを受け、今後のイベントの開催可否について改めて検討する主催者や自治体が増えてきています。
オンラインとリアルを織り交ぜながらの祭りの開催、ドライブインでの鑑賞といった人混みを避ける方法で開催を決定した花火大会など、新たなカタチでのお祭りが産み出され始めました。
この記事では、「お祭りで元気になりたい」と思っているみなさんに、さまざまな工夫をしながら開催を予定しているお祭りをご紹介します。
※2022年6月6日現在の情報です。開催情報は変更となる場合があります。
◎最新情報
【青森県】青森ねぶた祭
青森ねぶた祭は毎年200万人以上を動員し、仙台の七夕まつり、秋田竿燈(かんとう)まつりと並んで東北の三大祭りに名を連ねる大人気のお祭り。起源は奈良時代の七夕祭りまで遡ると言われており、明かりを灯した巨大な灯籠(=ねぶた)を山車に乗せて練り歩く。「ハネト」と呼ばれる踊り手がねぶたの周りを取り囲み、お囃子の音に合わせて元気よく飛び跳ねる姿を一目見ようと、全国からの観光客で賑わう。今年度は、国や青森県のイベント開催方針を参考にした新型コロナウイルス感染症対策をしながら開催する。
開催日 :2022年8月2日(火)~8月7日(日)
開催場所:青森市中心部
公式サイト:https://www.nebuta.jp/
【宮城県】仙台七夕まつり
仙台七夕まつりは東北三大まつりの一つにも数えられる東北地方を代表するお祭り。宮城県仙台市で毎年8月6日〜8日の3日間で開催され、全国から200万人の観光客が訪れます。起源は伊達政宗公の時代まで遡ると言われており、伝統行事である「七夕」行事であると共に、田の神様をお迎えしその年の豊作と冷害被害(やませという季節風)からの保護を願う行事として、古くから行われてきた。精巧に和紙から作られた3000本もの七夕飾りが特徴。今年度は、感染ステージの段階に応じた「感染予防ガイドライン」や安全対策マニュアルを策定し、感染症対策を徹底しながら開催する。観覧しながらの飲食を防止のため食料品販売の一部を制限する。
開催日 :2022年8月6日(土)~8月8日(月)
開催場所:仙台市中心部および周辺の地域商店街
公式サイト:https://www.sendaitanabata.com/
【秋田県】秋田竿燈まつり
秋田竿燈まつりは毎年8月初旬に行われる東北三大祭りの一つ。起源は江戸時代中期とされ、「ねぶり流し」「眠り流し」と呼ばれる睡魔払いのお盆行事だったという説が有力とされている。竿燈とは竹ざおを縦×横の格子状に組んだものに高張提灯を吊ったもので、大きいと高さ10メートル、重さ50kgになるものもある。稲穂に見立てた約280本の竿燈の明かりが会場の大通りを埋め尽くす。今年度は、8月3日から6日の4日間で、3年ぶりに開催されることが決定している。
開催日 :2022年8月3日(水)~8月6日(土)
開催場所:秋田市竿燈大通り周辺
公式サイト:https://www.kantou.gr.jp/
【岐阜県】郡上おどり
「郡上おどり」は、江戸時代から行われ、400年ほどの歴史を有する。初代郡上藩主の遠藤慶隆が、領民の融和を図るために推奨したと言われる。日本三大盆踊りの一つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。毎年31夜に渡って開催され、30万人ほどが来場する。「見る踊り」ではなく、「参加する踊り」であることが特徴。初心者でも踊りの輪の中に入り、見様見真似で踊ることにより、踊りを覚え、楽しむことができる。
開催期間:7月9日から9月3日までの17夜
詳細:TABITABI郡上
【山梨県】神明の花火
神明の花火は、戦国時代の武田氏の「のろし」が起源とされている。江戸時代には、三大花火大会の一つと称されていた。平成元年になると神明の花火として復活し、今年で34回目を迎える。今年のテーマは、100年200年と花火が続くことを願い、「『神明の花火』×『SDGs』~持続可能な花火大会を目指して~」としている。観客席から川を挟んだ場所で花火を打ち上げることから間近で花火を見られる臨場感が見どころ。直径500メートルの大きさで花開く花火が連射するグランドフィナーレは毎年観客から評判だという。
開催日:8月7日
時間:19時15分から21時
観覧エリア:三郡橋下流笛吹川河畔
公式サイト:http://www.town.ichikawamisato.yamanashi.jp/shinmei/index.html