◆京都祇園 八坂神社
八坂神社は舞妓さんのいる花街「祇園」にある神社です。境内は見事な桜が咲く円山公園に繋がっており、そこから高台寺や清水寺まで歩いて行けます。
八坂神社のご祭神は素戔嗚尊(すさのをのみこと)をはじめ、十三柱の神様が鎮座。
舞妓さんもお参りをする美御前社(うつくしごぜんしゃ)には宗像三女神が祀られており、美しくなるといわれている美容水が湧き出ています。
人気のお社、大国主社(おおくにぬししゃ)には縁結びの神様の大国さまと白うさぎ像が祀られており、珍しいお社では苦難を断ち切り、未来を切り開く「刃物社」があります。
◆疫病退散!京都三大祭のひとつ「祇園祭」
京都三大祭りの一つ「祇園祭」は八坂神社の一か月に渡るお祭りです。
祇園祭といえば山鉾巡行が思い浮かびますが、あくまでも山鉾は露払い。祭りの本体は神輿です。
また祇園とは「祇園精舎」の略で寺院を意味します。
写真:境内に一基だけ八坂神社の元の名前「祇園社」と名前が残る石灯籠があります。
元は「祇園御霊会(ごりょうえ)」と言い、神泉苑に国の数である66本の鉾を立て疫病退散を願ったことが祇園祭のはじまりです。
2020年は新型コロナウイルスにより神事以外中止ですが、祇園祭厄除ちまき特別授与ができます。(郵送可能)
◆143年ぶりに季節外れの茅の輪が登場!
「夏越祓(なごしのはらえ)」は半年間の罪穢れを払う行事。
夏越大祓や大祓式などの呼び方があり、茅の輪を左、右、左とくぐってからお参りをします。
通常、茅の輪の設置が早い神社でも6月からですが、八坂神社では新型コロナウイルスの疫病退散祈願として3月から設置をしました。
八坂神社の茅の輪の由来
八坂神社御祭神、スサノヲノミコト(素戔嗚尊)が南海に旅をされた時、一夜の宿を請うたスサノヲノミコトを、蘇民将来は粟で作った食事で厚くもてなしました。蘇民将来の真心を喜ばれたスサノヲノミコトは、疫病流行の際「蘇民将来子孫也」と記した護符を持つ者は、疫病より免れしめると約束されました。
その故事にちなみ、祇園祭では、「蘇民将来子孫也」の護符を身につけて祭りに奉仕します。
八坂神社WEBサイトより抜粋
(※スサノオノミコトは牛頭天王と同一人物で疫病退散の神様です)
八坂神社では毎年6月30日の大祓式で境内に設置された茅の輪をくぐって罪穢れを払い、
毎年7月31日に行われる疫神社夏越祭では疫神社の鳥居の前に設置された茅の輪をくぐり、厄払いをして護符をいただきます。
◆2020年限定の行事
新型コロナウイルスのため2020年は祇園祭の各種行事は中止ですが、別途、疫病退散の行事が行われます。
①「御千度詣で」
「御鮮度木札」をお守り授与所でいただいてから、本殿の周りを巡ります。
②西楼門翼廊「感謝」「祈」の文字掲示並びにブルーライトアップ
医療従事者に感謝をささげるライトアップが行われています。
写真:新型コロナウイルス対策で鈴緒は触れないようにあげている。
京都市内では6月30日にあちこちで夏越祓(大祓式)が行われます。
茅の輪くぐりをしたり、人形に息を吹きかけ災厄を移し小川に流します。
2020年は色々な祭事が中止となっておりますが、夏越祓は境内で行われるため密の心配が少なく催行されるところもあります。
近くの神社で茅の輪くぐりをして罪穢れを払い、疫病退散を願ってはいかがでしょうか。
京都の夏越祓にお越しの際には暑気払いの水無月(みなづき)をお土産にするのもオススメです。