◆京都で一番早く咲く300本の淀の河津桜
京都と大阪の間にある要衝「淀」。
天正17年に淀城に淀君が入城し、慶応4年には鳥羽伏見の戦いがあった場所です。
京阪淀駅の四番出口を右方向に高架下をピンク色の河津桜の旗を目印に5〜10分歩くと淀水路に到着。
淀緑地まで約1㎞に渡って、京都で一番早い桜・河津桜を楽しめます。
2002年から町おこしの一環として河津桜を2本植えたのをきっかけに、現在は300本の桜が植えられています。
美しい桜を見るとつい触れたくなりますが、とても繊細な植物なため、触ったり土を踏み固められると弱ってしまいます。
ぜひ、近寄るときもコンクリートの上からや、少し離れて桜並木を見て行ってください。
◆淀水路の東西には公園や菜の花と見所がいっぱい!
京阪淀駅の高架下を歩いて来ると淀緑地西詰がスタート地点になります。
天神橋、孫橋、カバ公園、桜橋、カメ公園を通り、最後は淀緑地東詰が終点です。
西側から咲き始め、徐々に東側が開花してきます。
スタート地点ではメジロの姿を何羽も出会いました。
メジロを見に来るなら朝の九時頃がベストです。
それより早いと姿を表さず、遅いと人が多くなってどこかに行ってしまいます。
チューリップやポピーなど桜以外のお花も植えられており、桜との撮影も楽しめます。
一番のお目当ては菜の花とのコラボレーション。
淀水路の中央当たりで撮影できます。
◆地域の宝!河津桜
地域の方が親切に「奥に行くと石の橋があるので右に行ってくださいね」など、誘導や案内されていました。淀水路を歩いているとスタッフが常駐しているわけではなく、地域の方が観光客が来てくれるのを喜んでいる雰囲気を感じます。
可愛い小さなお子さんや犬の撮影を楽しんでいる方もたくさん。
散歩の途中で観光客と立ち話してくれる姿をよくみかけました。
釣りをしている方の姿もありましたよ。
◆淀水路・桜開花情報
「淀さくらを育てる会」は河津桜が終わると、今度はしだれ桜とソメイヨシノの開花情報を公開しています。
「淀緑地周辺の散策手帳」、「伏見の環境を守る会」に散策路の地図、イベント、生息する生物などの情報も載っています。
カバ公園に移動式トイレがあります。
ただしこの臨時トイレは(設置費用が高額なため)一台しかなく、そのためお寺や個人宅にトイレを借りようとされるのはおやめください。
散策路沿いにお店はありません。
コンビニや自販機で飲み物を持ってきて散策をお楽しみください。
ゴミ箱はありませんのでお弁当やペットボトルの空き容器を必ずお持ち帰りください。
地元の方が観光客をいつまでも歓迎していただけるよう、桜のように美しい行動で楽しい一日をお過ごしください。
※2020年について
売店は観光協会による鯖寿司の販売あり。
コロナウイルスの影響により、イベントは中止です。
河津桜は毎年3月上旬ごろが見所です。
京都の河津桜は他に一条戻橋にあります。晴明神社も一緒に是非ご参拝ください。
京都の桜は平年、3月下旬から4月中旬までが見頃。
早咲きの桜は長徳寺のオカメザクラ、平野神社の魁(さきがけ)、山科大石神社が有名です。
開花から一週間ほどで満開になり、散り際まで美しく風が吹けば「花吹雪」、川に浮かべば「花筏」と最後まで楽しめます。