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光の闇鍋、横浜の夜景。花火もあるよ。

更新日:2021/12/6 野村 景至
光の闇鍋、横浜の夜景。花火もあるよ。

横浜ベイエリア冬イベント

2021年。今年もやってきた。横浜の冬と言えば夜景の冬。イルミネーションの冬。特にみなとみらい線沿いは元々が一大観光エリアであるが、クリスマス・年末シーズンはさらに張り切って競うように輝きまくる。

イルミネーションの電灯の数だけならば、日本にはもっと多い場所もあろう。またひとつのモニュメントだけ取り上げるならもっと光っているものもあろう。これに対して横浜ベイエリアの特徴は、なんとか歩いて回れる程度の絶妙の広さの土地に様々な施設の光がごちゃごちゃに配されつつも全体としては横浜っぽいテイストでまとまっている点にある。

おまけに毎週毎週イベントカレンダーが更新されて飽きない。といいますか、毎年のように何かしら後から見逃しに気づいて地団太を踏んでいる。そんな横浜のイベント情報をここに挙げるのは質・量ともに大変難しい。なにせ一つの主催者によるイベントではないので情報がどこにあるか分からないのだ。この光の闇鍋にこれまで数多のチャレンジャーが挑み散っていった(ような気がする)。

例えば、横浜の観光情報として定番の横浜観光コンベンション・ビューローのサイト「横浜観光情報」より

横浜イルミネーション・クリスマス特集2021-2022

を見ると、昨年わたくしが完全攻略ガイドを紹介した「TOWERS Milight~みなとみらい21オフィス全館ライトアップ~」が載っている。が、詳細はイベントホームページを見よと書かれており、ふむふむとイベントホームページに飛ぶとそこは横浜みなとみらい21の運営する「minatomirai 21」というサイトである。さらに別のイベントが掲載されており、新たな発見が嬉しい反面さっきの特集だけでは分からなかった…とキリがない。そもそも、横浜みなとみらい21のサイトって「https://www.ymm21.jp/」だと思っていたのだが。ブラウザのタブを何枚開けばいいのか?もはや迷宮である。

そういう訳で、実に横浜らしい(?)カオスな夜景をあなたも楽しんでみませんか。

光の中を歩こう

初心者におすすめしたいのは横浜駅から「そごう」側に出て「はまみらいウォーク」、「グランモール広場」を経由して「帆船日本丸」に抜けるまでの「ヨコハマミライト2021~みらいを照らす、光のまち~」だ。期間も長く2022/2/13まで実施している。

はまみらいウォークそごうから日産自動車へ向かう橋。寒いがそこそこ人がいる。

そう言われてもどこか分からない?心配ない。とにかくイルミネーションにつられて歩けば、それで正解だ。

グランモール公園美術館前のグランモール公園あたり。このあたり光の密度がかなり濃い。カメラマンも大勢いる。

帆船日本丸までたどり着いたら、次は「汽車道」を歩いて「ワールドポーターズ」方面へ向かおう。歩道と並行して新しくゴンドラの運航が開始されたので、桜木町駅前からワールドポーターズまでは空中散歩で夜景を眺めるのもおすすめだ。

突然現れるゴンドラ発光しながら無音で移動していくゴンドラ。まだまだ見慣れないので不思議な気分になる。

高い位置といえばここは「コスモクロック(観覧車)」、「横浜ランドマークタワー展望台」、そして夜景がヤバすぎると評判の「横浜北仲ノット(ザ・タワー横浜北仲)」の無料展望台もある。

ザ・タワー横浜北仲イルミネーションの向こうにそびえるザ・タワー横浜北仲。展望台は無料ゆえ多少の混雑はやむを得まい。

ワールドポーターズからさらに進むと今度は光るドームが現れる。場所は新港中央広場、イベント名は「ヨルノヨ」だ。主催はクリエイティブ・ライト・ヨコハマ実行委員会となっている。ここから道路1本はさんだ先は赤レンガ倉庫。現在「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫」が開催中。エリアは至近だが主催が違うので趣も異なる。どこに歩けば何が出てくるか分からない、横浜の夜景=ドンキホーテの店内説を提唱したい。

ヨルノヨカップルしかいないドームの中。お幸せに。

大さん橋、山下公園まで足を延ばすと、急に静かになる。ライトアップされた場所もあるが全体としては落ち着いた雰囲気だ。騒がしいのが苦手な人は、こちらからみなとみらいの夜景を少し離れて眺めるのも悪くない。

氷川丸と月山下公園は落ち着いた雰囲気。横浜中華街駅で降りてここからみなとみらい方面を目指して歩くのもおすすめ。

冬花火と夜景のまち

そんな横浜ベイエリアでは、昨年紹介したのと同様に今年も毎週末花火が上がる。もちろん「横浜山田の花火」さん担当。見に行った感想としては、打ち上げ場所は去年と『だいたい』同じ。打ち上げ内容も去年と『だいたい』同じ。ただし去年より明らかに人が増えている。まあコロナが落ち着いている今がチャンスだからね!ということで今年の写真は観客の様子も交えてご紹介。

大さん橋の花火クリスマスマーケットと花火のコラボ。大さん橋の先端あたりから打ち上げ。

大さん橋の花火2ちょうど、往来の邪魔にならないスポットがあったのでそこから撮影。人が多く、かつ暗いので足元に注意。

クリスマスマーケットの会場はさすがに人が多い。なお、打ち上げ場所は候補複数のうちどこになるか非公開なので、この場所で待ち構えていてもぜんぜん違う方向から上がる事がある。例えばこちら。

ハンマーヘッドの花火先ほどと別の日にハンマーヘッドから打ち上がった花火。

ハンマーヘッドの花火2地面にカメラを置いて撮影していたら、興奮した観客のドシンドシンという足踏みでたまに揺れている。ご愛敬。

少し専門的な事を言うと、大さん橋から打ち上がる花火よりもハンマーヘッドから打ち上がる花火の方が大きい。また、真っ暗になる前から準備は始まるのでよく観察すればその日の打ち上げがどこからか、というのも分かるのだ。

ハンマーヘッドの花火3ハンマーヘッドの花火を臨港パークから。広々としているが寂しくはない。

臨港パークまで来ると、夜景は遠くになるが花火は見やすい。ハンマーヘッド、大さん橋、山下ふ頭のいずれから上がってもバッチリ見える。駅にも近いのでイルミネーションを堪能したシメにまったりと花火もよいものだ。

カウントダウンまでやってます

色々な所から染み出すように情報が出てきているが、花火は原則毎週土曜日の午後8時。ただし特別にクリスマスイブの午後8時にも打ち上がるらしい。この日は全館ライトアップもあるのでお忘れなく!そして毎年恒例のカウントダウン花火。こちらは午前0時で間違いないだろう。

クイーンズスクエアのツリークイーンズスクエアのツリー。この近所だけで一体いくつのクリスマスツリーがあるのか?

ワクチン接種率も世界最高水準になったし、どうにかこうしたイベントが楽しめる世界が戻りつつあるのを感じる。関係各位の作り上げてくれた賑やかな夜を楽しみたい。

コスモクロックそういえばコスモクロックのイルミネーション中にも花火が上がり、流れ星が舞う。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
美しい花火、楽しい花火大会が大好きです。親しみやすく、面白くてよくわかるレポートを心掛けています。

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