関東一の水祭り。舞台は埼玉県指定名勝「玉淀」
寄居玉淀水天宮祭は、昭和6年から続くお祭りで、毎年8月の第一土曜日に開催されています。埼玉県寄居町にある県指定名称、玉淀の水天宮様をまつる祭礼です。5隻の舟山車と2時間の花火大会が豪華で、関東一の水祭りと言われています。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2023年8月2日編集部更新)
花と提灯が豪華な舟山車
花火と並んでお祭りの見どころとなっているのが舟山車。お祭り当日の早朝から組み立てているそうです。筆者が到着した午後3時にはほぼ完成した状態で待っていました。
夜は大迫力の花火と舟山車の競演を間近で
夕方になると水天宮様をのせた御神輿が玉淀河原へと巡行。河原では、水天宮様を御座船に載せてお祓いが行われます。
神事が済むと、夕暮れの河原に響く祭り囃子がいっきに勢いづきます。花火大会の案内をしてくれるアナウンスは地元の高校生。花火の開始時には、観覧席もみんなで一緒にカウントダウン!
カウントダウンの終わりと同時に打ち上がった花火。最初の感想は、「近い!」「高い!」
筆者は川から10mくらい離れたところに座っていましたが、舟山車は正面、花火は上、という感じでした。周りを見ると、寝転んで花火を見る人も。寝てもきれいに見えるくらい、「上」に花火が見えるんです。
花火の観覧には、予約席と一般席があります。一般席でも1時間も前にくれば十分座る場所を確保できる感じでした。ただ、寝ころんで見たい人は1時間以上前に来て広めに場所を確保したほうが無難です。奇岩で有名な玉淀なだけあって河原は岩だらけなので、キャンプ用枕を持参するといいかもしれません。早めに行ってかき氷を食べながら、舟山車に提灯をぶらさげたりロウソクをともしたりする様子を眺めるのも、なかなか面白いと思います。
全般的に人が少なめで、花火が始まってからも舟のちかくに歩いて行って写真を撮ったり、会場の出店でやきそばを買ったり、ストレスなく自由に動き回れるのも魅力だと感じました。
ところで、寄居は酷暑で有名な熊谷に近いだけあり、昼間はかなりの暑さです。それが夜の川辺はそうでもなく、花火を見る間は水面の方からくるそよ風が「涼しい」と感じるくらいでした。
玉淀河原へのアクセス
東武東上線・秩父鉄道線・JR八高線「寄居駅」から徒歩約15分
埼玉北部に位置する寄居は遠いイメージかもしれませんが、実は池袋から2時間もかかりません。ちょっと足を伸ばして、寄居の自然と迫力ある花火大会を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2023年の開催情報!
【日程】
2023年8月5日(土曜日)
【場所】
玉淀河原(埼玉県大里郡寄居町寄居)
【主なスケジュール】
祭典10時00分〜
神輿巡行5時30分
船山車6時30分
花火大会19時00分~21時00分(雨天中止)