ユネスコの無形文化遺産に登録される結城紬
現代の日本人が身に着ける衣服は洋服が主流とはなっていますが、和服の伝統も根強く残されています。茨城県の西部の結城市では奈良時代から結城紬が生産されています。先染めの紬糸で織られる絹織物は世界的にも高く評価され、2010年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。結城市の玄関の役割を果たすJR水戸線の結城駅の北口には観光物産センターが設けられ、結城紬の織物が並ぶばかりでなく、織物機が紹介されています。センターが接するロータリーでは、毎年4月中旬から5月中旬にかけて「ゆうき鯉のぼりまつり」が開催され、2021年は4月23日~5月16日の期間、青空の下を鯉が風に舞っています。
結城駅の北口ロータリーで仲良く遊戯を踊る鯉のぼり
結城駅の北口ロータリーに掲揚される鯉のぼりは、市内の保育園や幼稚園の園児が作成した鯉です。小さな鯉がサークルを描きながら、仲良く遊戯を踊っているかのようです。
図書館の天井に吊るされる鯉のぼり
ロータリーには子どもの鯉のぼりが並びますが、観光物産センターに隣接して建つ図書館の天井には大人の鯉のぼりが吊るされます。
結城紬の伝統が漲る問屋街
ロータリーの北端からは鯉のぼりが市街地の問屋街に誘っています。市街地には約30棟の見世蔵が残され、結城紬の卸問屋や味噌、酒の醸造蔵などして今でも利用されているものも数多く見かけられます。
市街地には和の情緒が漲っていますが、結城蔵美館、郷土館、つむぎの館、紬の里など結城紬をテーマとする施設が幾つも設けられ、織物の伝統に触れることができます。
奈良時代から結城紬の生産が盛んに行われた茨城県結城市の駅の北口ロータリーでは、毎年4月中旬から5月中旬にかけて「ゆうき鯉のぼりまつり」が開催されます。市内の保育園や幼稚園の園児が作成した鯉が、サークルを描きながら遊戯を踊っているかのようです。