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大鳥神社例大祭 -復活の雑司が谷まつり-

更新日:2020/10/2 ちゃそっこ
大鳥神社例大祭 -復活の雑司が谷まつり-

アフターコロナ、目黒の大鳥神社と対で9月5日(土)~6日(日)に東京23区内、初のお祭り(関係者談)と言われる雑司ヶ谷の大鳥神社例大祭。コロナ対策を万全に行い秋祭りが復活しました。久しぶりのお祭りで、実際足を運んで本当にやっていた時は「ウソでしょ~!感動!!」と言った感じでワクワクしました。まだ御神輿など三密になる行事は難しい部分がありますが、アフターコロナでも十分にお祭りを実施していくことは出来ます。今後、コロナ禍の下でもお祭りを実施していくポイントと、これからのお祭りのトレンドについて考えて行ければと思います。

目黒の大鳥神社 例大祭のレポートはコチラ

いつもの秋祭りが帰って来た!

雑司ヶ谷の大鳥神社は、旧雑司ヶ谷村の氏神様。HP等によると元々は、江戸時代に出雲の鵜鷺(うさぎ)という岬の近くにある伊奈西波岐神社、別称「鷺大明神」「鷺宮」の御分霊を頂いた神社であったとのこと。この鷺大明神は昔の疫病である疱瘡(天然痘)除けの神様として崇められ、聖武天皇と天武天皇の御代に疱瘡が流行った際に出雲より飛来し天皇と民を疱瘡から守ったという言い伝えがあるそうです。また、江戸時代の風習で疱瘡絵というものがあり、疫病にかからないように、またはかかった場合でも早く、軽く治るようにと祈りが込められた護符のようなものがあり、今もこれにあやかった御朱印を配ったりしているようです。かつての逸話のように、雑司ヶ谷の大鳥神社のお祭りが全国のお祭りと人々を守ってくれることに期待してしまいます。

いつもと同じところ、違ったところ

「いつもの秋祭り」とは書いたものの、先にも触れた通り三密を避けるため一部の行事は執り行われておりませんでした。神輿や山車、お神楽は中止でしたが、感染症対策を行った屋台が出ており、子ども達などお祭りへの人手は少しずつ戻って来たような印象です。ただ大声を出すことは飛沫防止のために自粛が求められていたためか、いつもより賑わっているという雰囲気はありませんでした。

万全のコロナ対策とそのポイントは?

先程の写真を見て分かるように、入り口では検温と入場制限が取られていました。また、屋台でも感染症対策が実施され、飛沫防止シートが装着されていました。令和2年9月11日 付けの新型コロナウイルス感染症対策推進室の事務連絡には、以下のような文言が盛り込まれています。こちらは11月末までの措置のようですが、今度はインフルエンザにも注意を払う必要があります。

(2)地域の行事、全国的・広域的なお祭り、野外フェス等祭り、花火大会、野外フェスティバル等については、次のとおりの対応とし、引き続き、各都道府県は、イベント主催者等と十分に連携しながら、地域の感染状況等を踏まえて、開催の態様・有無を判断すること。

① 全国的又は広域的な人の移動が見込まれるものや参加者の把握が困難なものについては、引き続き、中止を含めて慎重に検討するよう促すこと。具体的には、催物を開催する場合については、十分な人と人との間隔(1m)を設けるよう促すこととし、当該間隔の維持が困難な場合は、開催について慎重に判断すること。

② 地域で行われる盆踊り等、全国的又は広域的な人の移動が見込まれない行事であって参加者がおおよそ把握できるものについては、6月19日以降は人数制限が撤廃されていることに留意すること。また、引き続き適切な感染防止策(例えば、発熱や感冒症状がある者の参加自粛、三密回避、十分な人と人との間隔の確保(1m)、行事の前後における三密の生ずる交流の自粛、手指の消毒、マスクの着用等)を講ずることを呼びかけるとともに、イベント主催者等に対し、イベントを開催する前に、イベント参加者による厚生労働省から提供されている接触確認アプリ(COCOA)や各地域で取り組まれている接触確認アプリの活用や、感染拡大防止のためのイベント参加者の連絡先等の把握の徹底を促すこと。

https://corona.go.jp/news/pdf/jimurenraku_20200911.pdf

 

感染症とお祭りについて考える

新型コロナウイルスの蔓延によって、世界中の感染症対策が一気に進んだ側面もあります。国内のお祭りに関しては、分かりやすく目安を貰えると基本的な対策がしやすいと思いました。感染症対策もさることながら、会場設営等の施工安全対策、展示物の火災による被害を防ぐための防火対策、雨や地震等に備えた防災対策、そして食品等の安全を担保するための食品衛生、催し物が安全に運営されるための警備対策など、このようなラインナップを総合的に盛り込んだチェックが出来る体制が整うことが望ましいと思いました。

昔の村社会では、見知らぬものや良く分からないものは疫病を呼び込むのではと恐れられ、病が流行っても具体的に取れる対策も限られていました。人智を超えることが多すぎて、神仏に祈るしか殆ど方法がなかった状態。現代においては、感染症への理解も進み、科学的にどのようにしたら良いのかも示され、その努力から死亡率も比べ物にならないレベルで下がっている一方で、疫病退散の力を持つ妖怪「アマビエ」や、疫病退散への願いを込めた「サプライズ打ち上げ花火」なども各地で行われています。
まだ一部コロナの影響が残る現在、しっかりと科学的な感染症拡大防止にも取り組んで行きたいと思います。

雑司ヶ谷 大鳥神社 https://www.facebook.com/ootorijinja/

新型コロナウイルス感染症対策推進室 https://corona.go.jp/

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
東京を中心にお祭り巡りをしている、ちゃそっこです。町内のお祭りから建国記念パレードまで楽しそうなお祭りであれば、大体何処にでも出現します。悩みは夏祭りの予定かぶり。※2021年5月ライター契約終了。2021年6月~フリーライター

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