オマツリジャパン

短くもアツイ東北の夏祭り

東北6県では8月第1週に各県を代表するお祭りが開催され、どのお祭りも何十万人もの観光客が訪れます。そして東北の人々は全力をかけてお祭りで短い夏を楽しむのです。
ただ、6県でほぼ同時期にお祭りが行われる為「どう巡ったら良いのか」を考えるのがかなり難しい…(プランを考えるのが旅行の一番の醍醐味でもありますが)

オマツリジャパン内でも「今年は誰がどのお祭り行くつもりなのか?」という会議が開催される程、悩ましくも魅力的な東北の夏祭り。
今回は各県のお祭りを紹介しつつ、筆者が幾つかルートを考えてみました。あぁー早く8月来ないかな!

東北夏まつりスケジュール

1)青森県ー青森ねぶた祭

すでに他の記事にも登場する夏祭りの代名詞とも言える「青森ねぶた祭」。毎年200万人を超える人出で盛り上がります。ねぶた囃子に合わせては「ラッセーラ」の掛け声でハネト達がねぶたの周りを跳ねながら進んでいきます。
夜の道を進む幻想的なねぶたとハネト達の熱気が青森市の夏の夜を盛り上げます。ちなみにハネト達は衣装の様々な箇所に鈴を付けて跳ねており、激しく跳ねるとその鈴が落ち、その鈴を拾うと幸運になると言われています。

ねぶた画像参照元:donapizza / Shutterstock.com

【2019年開催情報】
日程:8月2日(金)〜8月7日(水)
スケジュール:ねぶたの巡行時間は下記の通り
8月2日(金)〜8月6日(火) 19:10〜21:00
8月7日(水) 13:00〜15:00
場所:青森市の中心街
アクセス:JR青森駅

青森ねぶた祭の詳しい情報はこちら

2)岩手県ーさんさ踊り

東北の夏祭りのトップバッターを務めるのは岩手県のさんさ踊り。もともと岩手県内各地で踊られていた伝統さんさ踊りが一堂に集まるお祭りです。
「サッコラチョイワヤッセ」という独特のかけ声と共に踊り手たちが盛岡の街を進んでいきます。各日程の最後には一般の方も参加可能な企画もあり、誰でも楽しめるお祭りになっています。

ちなみにさんさ踊りは「最も多い数の和太鼓の演奏」としてギネスにも登録されています。最終日の4日(日)には登録された数千人の太鼓が一堂に集まるパレードも。

画像参照元:wikipedia

【2019年開催情報】
日程:8月1日(木)〜8月4日(日)
スケジュール:18:00〜21:00
場所:岩手県盛岡市
アクセス:JR盛岡駅から徒歩15分

盛岡さんさ踊りの詳しい情報はこちら

3)秋田県ー竿燈まつり

6つのお祭りの中でも特に幻想的なお祭りがこのお祭り。
その年の邪気払いと豊作を祈願して、稲穂に見立てた竿燈が300本近い秋田の夜を盛り上げます。
この竿燈は長さが10メートルを超えるものもありますが、体の様々な場所でバランスを支えその技を競い合います。
支える技は「竿燈妙技」と言われて、各団体はその難易度を競い合います。

ちなみに、竿燈の竿は特殊な作りになっており通常よりも遥かにしなるようになっています。
初めて目にする方はそのしなり具合に驚かれるかと思います。


画像参照元:wikipedia

【2019年開催情報】
日程:8月3日(土)〜8月6日(火)
スケジュール:18:00〜21:00
場所:秋田県秋田市
アクセス:JR秋田駅

秋田竿燈まつりの詳しい情報はこちら

4)山形県ー花笠まつり

山形県の県花でもある「紅花」を飾った笠を持って1万人が踊る山形県最大級のお祭り。
元々の正調踊りによる集団美と各地の踊り手たちの趣向を凝らした創作踊りが相まって
見る人を飽きさせない一大パレードとして盛り上がります。

山笠まつりで歌われる「山笠音頭」の掛け声「ヤッショ、マカショ」は大正時代の灌漑工事の際に
作業員たちが調子を合せる為に歌った掛け声が源流とされています。

花笠まつり

【2019年開催情報】
日程:8月5日(月)〜8月7日(水)
スケジュール:18:00〜21:30
場所:山形県山形市
アクセス:JR山形駅

山形花笠まつりの詳しい情報はこちら

5)宮城県ー仙台七夕まつり

「世界一美しい和紙の祭典」であるこのお祭りは東北6県の花を飾るお祭り。市内中を和紙で作られた七夕飾りが彩ります。
七夕飾りは一つ一つ手作業で作られており、毎年お店ごとに半年かけてデザインから飾りまでを作り上げます。どの七夕飾りも趣向を凝らして作られており見ていて飽きることがありません。

「なぜ七夕なのに8月なのか?」それは、元々七夕行事は旧暦7月7日に開催されていたからです。暦が新暦に変わった後も仙台七夕まつりは古くからの伝統を受け継ぐために8月に開催しています。

【2019年開催情報】
日程:8月6日(火)〜8月8日(木)
スケジュール:18:00〜21:30
場所:宮城県仙台市
アクセス:JR仙台駅

仙台七夕まつりの詳しい情報はこちら

6)福島県ー福島わらじまつり

重さ2tもある「日本一のわらじ」を担ぐこのお祭り。元々は、2月に福島市の信夫三山の羽黒神社で行われる「暁まいり」で、仁王様のわらじとして2tのわらじ片足を奉納していました。
昭和の時代からは、夏にもう片足を奉納し通年で両足分を奉納することでより一層の健脚を祈願することを目的に始まりました。お祭りの日には、大わらじを中心としたパレードが開催され、大いに盛り上がります。

【2019年開催情報】
日程:8月2日(金)〜8月4日(土)
スケジュール:6:15~21:15、土曜は10:00~21:05(※2018年情報参考)
場所:福島県福島市
アクセス:JR福島駅

福島わらじまつりの詳しい情報はこちら

トップ画像:YOHEI TAKASHINA / Shutterstock.com