男子十数人が姉さんかぶりに襷がけの女装をして裾をからげ、渋うちわを持ち、うち音頭取り一人はボテカズラをかぶります。
音頭取りの風流歌に合わせて踊り手が唱和しながら輪になって右回りに踊ります。
踊り終わると音頭取りが左手に持った「正一位八坂神社御守護」と刷られた五色の神札を渋うちわで撒き散らします。
人々は争ってこれを拾って帰り、家の戸口や神棚に貼ります。
神社境内で踊り終わると、町内各所で踊り、神社に戻ります。
風流歌の歌詞に「ありがたいお札、さずかったものは、病をよける、コロリも逃げる」という文句があることから、祇園祭と同様な御霊信仰に基づく厄霊除けの行事。
神札を路上に撒き散らして人々に拾わせる御符配りは、現在では極めて珍しく、貴重です。
八坂神社の境内からスタートした一行は、いよいよ町中にくり出します。アイドルの追っかけばりに見物客も後をついて廻ります。
レアなお札目当てで、ピーヒャラお囃子に導かれ、派手な衣装の男の後を子どもたちがついていく様は、まるでハーメルンの笛吹き男のようです。町中にはお祭りらしく、縁日もたくさん出ています。
歴史・由来
お札まきは、七月十四日の八坂神社の夏祭りに行う踊りで、同社の元禄再興とともに始まったと伝えられています。
この踊りは、江戸時代中期、江戸や大坂で盛んに行われていましたが、やがて消滅し、現在は東海道の戸塚宿にだけ伝え残されています。
コネタ
「お札巻き」とは、女装した男性約15名が厄除けのお札を巻くお祭り。
一回にまくお札は20枚だそうですが、風に舞うおみくじサイズの小さなお札をこの軍勢の中から奪取するのは、なかなか至難の業です。
空中キャッチをねらうより、地面に落ちたやつを拾ったほうが簡単のようです。
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インフォメーション
名称 | 戸塚 お札まき |
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開催場所 |
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4189
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開催日 | 2023年7月14日(金) ※毎年7月14日 |
アクセス | 戸塚バスセンターから「大船駅西口」、「金井高校前」、 「ヒルズ南戸塚」、「立場ターミナル」、「藤沢駅」か「ドリームランド」行きで「日立入口」下車 徒歩1分 戸塚駅から徒歩約10分 |
関連サイト |
https://totsuka-star.jp/category/news/ |
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