Now Loading...

日本三大花火大会とは?いつ開催?秋田の大曲、茨城の土浦、もう一つはどこ?

2023/7/29
2024/3/5
日本三大花火大会とは?いつ開催?秋田の大曲、茨城の土浦、もう一つはどこ?

いよいよ夏本番。夏の風物詩である「花火大会」も全国各地で開催ラッシュを迎えます!数多ある花火大会の中でも、

大曲の花火(秋田県大仙市)
◎長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市)
◎土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)

は歴史の深さや大会規模、花火の技術の高さなどから一般的に「日本三大花火大会」と称されています。そこで今回は、この3つの花火大会についてそれぞれの内容や見どころをご紹介します。

大曲の花火(秋田県大仙市)

国内屈指の「花火のまち」である秋田県大仙市では、一年を通じて多くの花火が打ち上がります。それらのうち大曲(おおまがり)地区で毎年8月の第4土曜日に行われ、約18,000発の花火に例年70万人もの観衆が酔いしれるのが「大曲の花火」です。

始まりは1910年(明治43年)。諏訪神社の祭典の余興として開催された「奥羽六県煙火共進会」を起源として100年以上の歴史があります。

大会の一番の特徴は「全国花火競技大会」であること。総合優勝者には内閣総理大臣賞が授与され、全国の花火師たちの目標になっている大会です。競技は昼花火、十号玉、創造花火といった種目で争われ、いずれも高い技術と芸術性を持った最高峰の花火が楽しめます。

また、大会提供花火のワイドスターマインも見どころの一つ。1年かけて製作するという花火の迫力は観るものを圧倒します。

大曲の花火は、夏以外にも「春の章」「秋の章」「冬の章」と題して年4回開催されています。夏の競技大会に対して、他の季節はそれぞれ異なるテーマを掲げ、こだわりの演出を加えたりなどエンタメ性の溢れる花火が楽しめます。

2023年の「大曲の花火(全国花火競技大会)」は、8月26日(土)に行われます。開始時刻は「昼花火の部」が17:10、「夜花火の部」が18:50の予定です。詳しくは大曲の花火公式サイトでご確認ください。

長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市)

新潟県長岡市で毎年8月1日~3日に行われる「長岡まつり」。3日間のうち8月2日と3日の夜に開催されるのが「長岡まつり大花火大会」で、②夜で合計約2万発、100万人

長岡花火の歴史は長く、1879年(明治12年)に行われた花火大会が起源。年々発展を遂げますが、1938年(昭和13年)から戦争により中止を余儀なくされ、太平洋戦争終戦直前の昭和20年8月1日夜半、長岡は大空襲を受け町の8割が焦土と化してしまいます。

空襲の1年後、市民の心を慰め励ますため長岡まつりの前身「長岡復興祭」が開催され、さらにその1年後から、犠牲者への慰霊、復興への祈り、恒久平和への願いを込めて花火大会が復活しました。

現在でも花火大会の前夜祭にあたる毎年8月1日の22時30分、長岡空襲が起きた時間には、慰霊のための真っ白な尺玉「白菊」が打ち上がり、鎮魂の願いを込め市内の寺院の鐘が鳴り響きます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

岳獅 洋子(@hiroko.3150)がシェアした投稿

以来、「慰霊・復興・平和を祈る長岡花火」というテーマは脈々と受け継がれ、2004年の中越地震からの復興を願って始まった全長約2km、約5分間にわたって打ち上げられる「復興祈願花火・フェニックス」は現在も大きな見どころの一つです。

また、花火玉の直径約90cm、開花幅が650mにも及ぶ長岡花火の象徴「正三尺玉」や、巨大ナイアガラ、超大型スターマインなど豪華絢爛な花火が次々と打ち上がります。長岡や新潟ゆかりのドラマ「天地人」、映画「この空の花」、楽曲「故郷はひとつ」などの世界観やストーリーを花火で表現し、音楽とともに夜空に繰り広げる一大スペクタクルには心を揺さぶられずにはいられません。

2023年の長岡まつり大花火大会も、8月2日(火)、3日(水)の19:20~21:10に開催されます。詳しくは、長岡まつり大花火大会公式サイトでご確認ください。

土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)

 

この投稿をInstagramで見る

 

Koichi JAPAN(@hakuchuu1882)がシェアした投稿

日本三大花火大会の中では唯一、夏以外に開催されるのが「土浦全国花火競技大会」です。茨城県土浦市で毎年11月の第1土曜日に行われ、例年75万人もの観衆が集まり、約2万発が打ち上げられる国内屈指の花火大会です。

1925年(大正14年)に土浦市にある神龍寺の住職が、航空隊殉教者の慰霊と関東大震災後の不況に疲弊した土浦経済の活性化のため、私財を投じて霞ヶ浦湖畔で行った花火大会が起源とされています。

この大会の最大の特徴は、大曲の花火と同様に競技大会であること。速射連発花火ともいわれるスターマインのテンポ感や音楽との相性など演出全般が審査対象になる「スターマインの部」、直径300mにもなる大輪の美しさを競う「10号玉の部」、斬新なアイデアや新しい技術が評価される「創造花火」の3つの部門があります。

最優秀賞として授与される内閣総理大臣賞を目指して、花火師たちが精魂込めて作り上げた技術の高い素晴らしい花火の数々が最大の見どころですが、他にも余興花火として多くの花火が上がり、特にワイドスターマインの「土浦花火づくし」は見逃せません。

土浦市制施行60周年を記念して始まった土浦花火づくしは、茨城県内の煙火店が技術の粋を結集して作り上げる花火で、打ち上げ幅500m以上にわたって2,000発以上が華麗に夜空を彩る大人気のプログラムになっています。

2023年の土浦全国花火競技大会は、11月4日(土)に開催予定です。詳しくは土浦全国花火競技大会公式サイトでご確認ください。

まとめ

今回は「日本三大花火大会」と称される3つの花火大会について紹介しました。
多くの花火大会が復活して、開催真っ盛りの今年の夏。日本三大花火大会に出かけ、夜空を華やかに彩る花火を見上げながら感動のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

・・・

トップ写真:蛭田眞志(ひるてぃ)撮影

タグ一覧