Now Loading...

埼玉三大祭りとは?いつ開催?秩父夜祭、熊谷うちわ祭り、もう一つはどこ?

2023/10/11
2024/3/5
埼玉三大祭りとは?いつ開催?秩父夜祭、熊谷うちわ祭り、もう一つはどこ?

このページでは「小江戸」と呼ばれる川越で行われ、関東三大祭りの一つにも数えられる「川越まつり」を紹介します。

川越まつり(川越市)

川越まつりは、毎年10月の第3日曜日とその前日の土曜日に開催される川越氷川神社の祭礼で、例年2日間で80万人以上が訪れ賑わいます。

江戸時代には北武蔵と呼ばれた埼玉県。なかでも老中など幕閣の中心人物を輩出した川越藩は、忍藩(行田市)、岩槻藩(さいたま市岩槻区)と並び「武蔵三藩」と称されていました。

寛永15年(1638年)、川越城下の大半が火事で焼き尽くされると、翌年に川越藩主となった老中・松平伊豆守信綱(まつだいら いずのかみ のぶつな)が町の再興を図ります。当時の幕府から神輿や獅子頭や太鼓が川越に寄進され、氷川神社の神事として神輿の渡御が行われるようになったのが、川越まつりの始まりです。

川越氷川神社の境内

◎「小江戸」と呼ばれる川越の街並み

「知恵伊豆(ちえいず)」の異名を持つほど知才にあふれた松平信綱は、城下町を計画的に区画整備し、新河岸川や川越街道の改修、荒川の治水などを行って藩政の基礎を固めます。すると、江戸の物資や文化が新河岸川の舟運で運ばれ、川越は大いに栄えました。

有名な蔵造りの町並みは、明治26年(1893年)の大火で街が全焼してからできたものですが、古くからの蔵が被害を免れていたためその耐火性能が見直され、蔵造りの建物が次々と建てられました。川越が「小江戸」と呼ばれ始めた時期は、明治時代とも大正時代ともいわれ定かではありませんが、蔵造りの町並みは江戸時代の風情を今に伝える小江戸の象徴の一つといえるでしょう。

小江戸のシンボル、蔵造りの街並み

◎川越まつりが江戸の祭りを現代に伝える

江戸の記憶を留めているのは町並みだけではありません。実は川越まつりも、すでに東京では見ることができなくなってしまった、江戸を代表する祭り「天下祭」の様式を現代に伝えているのです。

天下祭とは、現在は隔年で交互に行われている神田神社の「神田祭」と、赤坂日枝神社の「山王祭」の総称。どちらも祭りの日は江戸城への祭礼行列の入場を許され、代々の将軍・御台所の上覧があったことで「天下祭」と称されるようになりました。その頃は、巨大な山車が40基前後も街を練り歩き、まるで競い合うかのように互いに盛大華美になっていったのだそうです。

江戸時代の神田祭は巨大で豪華な山車が行列する祭りでした

これら天下祭の山車は、江戸城の城門をくぐるために上部が伸縮して山車の中に格納でき、場内ではまたエレベーターのようにせり上がる機構をつけていました。しかし明治維新後、東京の街には電線が引かれたことで巨大な山車を曳き回すことができなくなり、神輿を中心にした祭りに変わりました。

一方、川越まつりは天下祭の影響を強く受けて発展し、山車の形も天下祭と同様の上部が伸縮式でせり上がるもの。これは天下祭と川越まつりの山車を同じ職人が作っていた、江戸の技術を受け継いだなどの説がありますが、いずれにしろ川越まつりの山車は「江戸系川越型山車」と呼ばれ、現在もこの絢爛豪華で巨大な山車が、小江戸川越の街並みを練り歩いているのです。

山車は現在、各町で合計29台も保有していて、それぞれに違った意匠を凝らしているため見ていてまったく飽きません。黒や赤の漆塗りに金箔を使い、精巧な彫刻も施され、金銀が鮮やかな刺繍仕上げの幕も張られて豪華そのもの。

一番上に飾る人形は日本の伝説や能を題材にしたものもありますが、歴史上の人物が多く、徳川家康や川越の町を大きく発展させた知恵伊豆、松平信綱の人形を乗せた山車もあります。

これらの山車は文化財に指定されているものも多く、町並みと相まって江戸時代さながらの光景が繰り広げられる山車行事は、2005年に国指定重要無形民俗文化財となり、2016年には秩父夜祭と同じくユネスコ無形文化遺産に登録されています。

◎山車同士の「曳っかわせ」も見どころ!

川越まつり

1台ずつの山車も素晴らしいのですが、複数の山車が対面したときの「曳(ひ)っかわせ」は必見です。
笛、太鼓、鉦のお囃子と踊りの競演は、互いに相手を凌駕しようと熱を帯び、山車の曳き手たちは手にしていた提灯を高々と掲げ、歓声をあげます。特に夜、すれすれの位置で山車がすれ違うときには最高潮の盛り上がりです。豪華絢爛な山車の数々や迫力ある曳っかわせの場面を、下記の現地レポートでご覧ください!

◎2023年の開催は?

新型コロナウイルスの影響で2年間中止を余儀なくされ、3年ぶりの開催となった2022年に続き、今年も10月14日(土)・15日(日)の2日間、例年どおりに開催され、18台の山車が小江戸の街並みを練り歩きます。

14日18:00~19:00は宵山で、各町に山車が配置され居囃子を披露。その間の18:20から20分間は仲町交差点で「鳶のはしご乗り」が行われます。15日の午前中は神幸祭が行われ10:15にお神輿が氷川神社を出発予定。13:30~15:30には市役所前を山車が巡行し、一か所で多くの山車を見ることができます。夜には「曳っかわせ」も行われるのでお見逃しなく!お祭りの詳細な内容や最新情報は、川越まつり 公式サイトでご確認ください。

→ なぜ「うちわ」祭?次のページで、熊谷うちわ祭をご紹介!

タグ一覧