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日本三大雪祭りとは?十日町雪まつり、南魚沼市雪まつり、あとひとつはどこ?2024年開催情報も!

2024/1/25
2024/3/5
日本三大雪祭りとは?十日町雪まつり、南魚沼市雪まつり、あとひとつはどこ?2024年開催情報も!

暦の上では立春も近づいてきましたが、体感的にはまだまだ冬本番。気象庁のデータでも、2月は最も冷え込み、かつ最も降雪の多い時期なのです。

そんな日本の冬を楽しむなら、行くべきは降雪地域各地で開かれている雪まつり。各まつりでテーマや規模もさまざまですが、雪国の人々の、雪を楽しむアイデアが詰まったお祭りばかりです。

この記事では雪の魅力を満喫できる「日本三大雪祭り」を紹介します。

◎十日町雪まつり(新潟県十日町市)
◎南魚沼市雪まつり(新潟県南魚沼市)
◎さっぽろ雪まつり(札幌市)

どのお祭りも2月開催。ぜひ足を運んでみてください。

動員数ナンバー1!「さっぽろ雪まつり」(北海道札幌市)

「さっぽろ雪まつり」は2024年で74回を数え、日本での知名度はもちろん、インバウンド人気も高い日本を代表する冬の祭りです。2019年には279万人が訪れました。コロナ禍により2021、2022年はオンライン開催でしたが、2023年からは会場を設置して行われています。

「さっぽろ雪まつり」は、1950年に札幌市と札幌観光協会の主催でスタート。当時、雪捨て場になっていた大通公園で、札幌市内の中高生たちが美術教師の指導でクマなど6つの雪像を作ったのが歴史の始まりだったそうです。これまでの史上最大の雪像は、1972年オリンピック冬季札幌大会に合わせて作られた「ガリバーようこそ札幌へ」。その高さは25m(大体ビル8階の高さ)、10tトラック1300台分の雪が使われたそうです。

「さっぽろ雪まつり」は、中国の「ハルビン氷祭り」(1985年開始)、カナダ「ケベックウィンターカーニバル」(1894年開始)と並び称される世界的雪まつりです。歴史や規模などを見ても世界有数の冬の祭典として海外からも注目されています。

いつ・どこで行われるの?

2024年の「さっぽろ雪まつり」は、2月4日(日)〜11日(日・祝)の間、「大通会場」(札幌市中央区大通西1丁目~西12丁目)と「すすきの会場」(札幌市中央区南4条通り~南7条通りの西4丁目線)、「つどーむ会場(札幌市東区栄町885番地1)」の3つの会場で行われる予定です。会期中、大通会場は17:30から22:00まで、すすきの会場では23:00まで、会場や雪像がライトアップされています。光と雪の織りなす景色は幻想的です。

すすきの会場に並ぶ氷像。

会場は入場料無料!平日の昼間はゆったり見られますが、夕方以降や土日祝日は例年大変混雑しています。来場の際には、公共交通機関を利用しましょう。

見どころは?

「さっぽろ雪まつり」の見どころは、なんといっても大通会場に設置される精緻に作られた雪像です。メインを飾る大雪像5基をはじめ、100基以上の雪像が並び立ちます。この雪像を作るため、1月初旬から陸上自衛隊によって、10tトラックおよそ1600台分の雪が運び込まれています。

2024年の大雪像のテーマは、「ウポポイ(民族共生象徴空間)×『ゴールデンカムイ』「栄光を目指し駆けるサラブレッド」「ノイシュバンシュタイン城」「旧札幌停車場」「北海道ボールパークFビレッジ Let’s play! スノースライダー」の5基です。

現代雪まつり発祥の地「十日町雪まつり」(新潟県十日町市)

 

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「十日町雪まつり」は、2024年に第75回を数える歴史ある雪まつりです。1994年には約36万5000人の人出があったそうです。コロナ禍により2021、2022年は中止となりましたが、2023年から3年ぶりに祭りが再開されています。

「十日町雪まつり」は、1950年に十日町文化協会の主催で「雪を友とし、雪を楽しむ」をテーマに住民の自発的な発想を生かして開催されました。記念すべき第1回の会場では、雪の芸術展や雪具供養の火の周りで十日町小唄を踊る雪中カーニバル、スキー駅伝大会が開かれたそうです。

このように住民主体で祭りが生まれたことから、十日町雪まつりは「現代雪まつり発祥の地」とも呼ばれています。

いつ・どこで行われるの?

2024年の「十日町雪まつり」は、2月16日(金)16:00〜21:00と17日(土)10:00〜20:00の間、十日町駅・下条駅・越後水沢駅の3駅を拠点に行われます。

メイン会場となる「西小学校グラウンド」(新潟県十日町市寅甲365)では雪像が並び、グルメ屋台や雪遊びスポット、ミニSLが走るなど子供から大人まで楽しめるイベントが行われます。また、「水沢雪まつり広場」(水沢駅前)や「田舎の広場」(下條駅前)にも、たくさんの雪像が設置される予定です。

会場は入場料無料!駅を拠点に、十日町周辺の会場を回りましょう。

見どころは?

「十日町雪まつり」の見どころは、雪と楽しむコンセプトに沿って準備された雪のアクティビティです。メイン会場の西小学校グラウンドでは、アウトドアメーカーの協力で、雪遊びや焚火、雪上デイキャンプが楽しめます。石炭で走るミニSLの運行などもあり、参加・体験プログラムが充実しています。

そして、雪まつり発足当初から行われている雪像作品の展示も見応えがあります。多くの地元住民が参加している点が特徴で、「着物のまち」として知られる十日町市民の洗練された芸術性を味わうことができます。

雪まつりのフィナーレは花火!2024年のコンセプトは「雪の白に明日を描く」。18:50〜19:15分、信濃川岸から打ち上げられる2尺玉で、十日町市の雪景色の夜空が華やかに彩られます。

 

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郷土色豊かに「南魚沼市雪まつり」(新潟県南魚沼市)

 

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「南魚沼市雪まつり」は、2019年に第69回開催を迎えた雪まつりです。2013年には約3万4000人の人出があったそうです。小雪で延期となった2020年からコロナ禍を経て4年間開催が延期されていました。そして、2024年、この祭りは廃止が決定したと発表がありました。人手不足や資金難が原因と報道されています。

ここでは、お祭りの輝かしい歴史を振り返りましょう。

「南魚沼市雪まつり」は「六日町雪まつり」の名称で終戦後に始まりました。戦後復興の願いを込めて雪像を作ったことがきっかけですが、この地域では、それ以前から例年2月14日に春を迎えるための祭礼が行われていたそうです。2005年の市町村合併で南魚沼市が誕生したことで、祭りの名前が現在の「南魚沼市雪まつり」に改められました。

祭りは六日町の特設ステージ中心に行われ、除雪した通路の両脇壁にろうそくを灯した「雪灯りの回廊」や、「ほんやら洞」と呼ばれるかまくらにもろうそくが灯され、幻想的な景色が立ち現れます。他にも地元食材を中心に振舞われる「ふるさとふれあい店」や、戦国時代の名将・直江兼続公生誕の地で行われる「雪上ステージショー」も賑わいます。

 

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いつ・どこで行われるの?

2019年を最後に「南魚沼市雪まつり」は行われておらず、2024年、祭りの廃止が決定しました。例年ならば、2月の第2土曜日・日曜日の2日間にわたって行われるイベントでした。場所は、六日町駅から近い魚野川河川敷に会場が設置されていました。

見どころは?

「南魚沼市雪まつり」は、郷土色を全面に地元の方々が楽しめることをコンセプトにしています。2019年には、特設ステージでは地元出身歌手のコンサートや、上杉謙信公ゆかりの陣太鼓が披露されました。また、会場では手湯、足湯のサービス!そのほか、グランピング施設や、スノーボードパークなど雪を楽しむアクティビティが設置されました。1日目のフィナーレには花火も打ち上げられています。

グルメテントは、地元の名酒・八海山をはじめ、酒どころ新潟を代表する日本酒の販売や、納豆にさまざまな具材を混ぜる魚沼グルメ「きりざい丼」など、地元名産品が味わえます。あったかい汁物も人気だそうです。

 

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まとめ

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

三好達治「雪」(『測量船』講談社文芸文庫より)

厳冬の折、シベリアからの寒気で日本各地が大雪に見舞われています。ライフラインや交通網に影響は心配です。しかし、雪は私たちにとって厳しさだけでなく、数々の恵みも与えてくれます。例えば、豊富な雪解け水は日本の稲作文化を支えてきたものであり、越冬野菜や凍り豆腐など雪下で発達した食文化もあります。そして私たちの先祖は降り積もる雪に美しさやロマンを見出し、冒頭の三好のように母性や優しさまで見出すなど、詩情ある豊かな「雪の文化」を育んできたのです。

その際たるものが日本各地の雪どころで行われている「雪まつり」でしょう。降り積もる雪に感謝を捧げ、雪を楽しみ、鑑賞する。自然の雪景色も美しいですが、雪像やかまくら、雪の滑り台など、人の手が加わることで雪は芸術にもアトラクションにもなります。

ぜひ雪まつりへと足を運んでみてください。

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