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四国3大祭りの1つ 愛媛県新居浜市「新居浜太鼓祭り」を解説!

新居浜BuzzSpot!
2020/10/9
2023/4/14
四国3大祭りの1つ 愛媛県新居浜市「新居浜太鼓祭り」を解説!

新居浜太鼓祭りとは

新居浜太鼓祭りは愛媛県東部(愛媛では東予と呼ぶ)にある新居浜市で毎年10月16日〜10月18日(一部15日〜17日)の3日間行われる祭りです。
高さ5.4メートル、長さ12メートル、幅3.4メートルの「太鼓台」と呼ばれる山車が街を練り歩き、各会場で行われる「かきくらべ(担ぎ比べ)」でその勇壮さや華麗さを競います。
かきくらべでは重さ2.5t〜3tの太鼓台を150〜200人の男衆によって担ぎ上げ、天高く持ち上げる「差し上げ」などを披露します。
高知のよさこい、徳島の阿波踊りとともに、四国3大祭りの1つに数えられる祭りです。

太鼓台の歴史

太鼓台の歴史は鎌倉時代まで遡ると言われ、豊作・大漁の秋に感謝する奉納行事として現在まで続いてきました。神輿の渡御に参列し神社等に宮入りする形は現在もしっかりと残っています。
西日本には「ちょうさ」、「太鼓台」と呼ばれる山車が数多く存在しますが、新居浜の太鼓台(新居浜型)は際立って装飾が豪華で、特に「重」と呼ばれる布団を締める「布団締め」は厚く、そして重を隠すほど大きく進化しました。
また、勇壮華麗さの象徴として「房」が太く長いのが特徴で、担ぎ上げる男達の高揚感を繊細に、時に荒々しく表現します。
江戸時代から昭和後期まで続いた銅産業によって栄えた街と新居浜人の気質に揉まれ、洗練・大型化された新居浜型太鼓台の出立ちは先人達の祭りに対する熱い想いの結晶です。

ぶ厚く大きく進化した布団締め

太鼓台概要

空(宇宙)を表す「天幕」、雲を表す「くくり」、雨を表す「房」、神様がお掛けになる「重」、それを支える「四本柱」が、2尺を超える太鼓を納めた「台場」に乗っており、4本の太く長いかき棒で担ぎ上げられるようになっています。
その本体を金糸・銀糸(最近はあまり使われていない)の刺繍でこしらえた「飾り幕」で装飾しているのが太鼓台です。
飾り幕は「布団締め」、「上幕」、「高欄幕」で構成され、布団締めは昇り下りの龍が4対、上幕と高欄幕は4枚ずつあり、太鼓台により異なりますが、各地の伝説、日本や中国の歴史的事象、寺社仏閣が龍や獅子などと共に縫い取られています。
※由来は諸説有り

台場の中に太鼓が収められている

太鼓台を運行する人たち

指揮者(4名)
太鼓台の4方に乗り、「指揮旗」と呼ばれる小旗と笛を使って太鼓台の動きを指揮します。地元の青年団・有志が務める祭りの花形です。
重係(4名)
重の上に乗り、運行の補助を行います。地区によって神社奉納時は神様に座を譲るという意味合いで降りて運行を行う太鼓台もあります。
太鼓係(2名)
太鼓台内部で2尺を超える大きな太鼓を叩きます。腹の底に響く太鼓の音で観衆は湧き、かき夫達の気持ちは高まっていきます。
かき夫
4本の太く長いかき棒に肩を入れ、担ぎ上げる人達の事です。かきくらべの際は150人〜200人でタイヤを外して担ぎ上げます。
花係
地域の方からのご祝儀を集め、太鼓台の前で口上を述べる係の事。地区によって口上が異なります。
棒端係
4本のかき棒の端でロープを使って太鼓台の舵取りを行います。担ぎ上手な太鼓台の棒端係は動きが違います。
指揮下
指揮者の足元で棒端や先導役と合図を送り合い指揮者に伝令を行います。人手の多い太鼓台にのみ存在する役で、指揮者が統率の取れた動きを見せるための重要な役割を担っています。

掛け声

新居浜太鼓祭りの特徴として威勢の良い掛け声があります。掛け声は地区により使い方や言い回しが異なります。

川東地区一例
遅太鼓・・・ちょーいとせーじゃ
早太鼓・・・そーりゃそーりゃ
差し上げ・・・せいの!
肩の入れ直し・・・せいの!
除車・・・さしてくれよいしょ!
持ち上げる、押す(早太鼓)・・・そーりゃえんやえんやよいやさのさっさ

川西地区一例
遅太鼓・・・ちょーさーじゃ
早太鼓・・・そーりゃそーりゃ
差し上げ・・・そーりゃえんやえんやよいやさ
肩の入れ直し・・・せいの!
除車・・・そーりゃえんやえんやよいやさ
持ち上げる、押す(早太鼓)・・・そーりゃえんやえんやよいやっさのさっさ

上部地区一例
遅太鼓・・・そーりゃせーじゃ
早太鼓・・・そーりゃそーりゃ
差し上げ・・・せいの!
肩の入れ直し・・・せいの!
除車・・・さしてくれそーりゃ!
持ち上げる、押す(早太鼓)・・・そーりゃえんやよいやっさのさっさ

新居浜市の太鼓台

2019年現在、新居浜市内の運営委員会に所属する太鼓台は全部で54台です。
大きく分けて川東、川西、上部の3つの地域を9つの運営委員会により組織しています。

川東地区
・阿島太鼓台(あしまたいこだい)
・白浜太鼓台(しらはまたいこだい)
・新田太鼓台(しんでんたいこだい)
・東浜太鼓台(ひがしはまたいこだい)
・楠崎太鼓台(くっさきたいこだい)
・下郷太鼓台(しもごうたいこだい)
・田の上太鼓台(たのうえたいこだい)
・又野太鼓台(またのたいこだい)
・松神子太鼓台(まつみこたいこだい)
・本郷太鼓台(ほんごうたいこだい)
・町太鼓台(まちたいこだい)
・山端太鼓台(やまはなたいこだい)
・浮島太鼓台(うきじまたいこだい)
・松乃木太鼓台(まつのきたいこだい)
・宇高太鼓台(うだかたいこだい)
・澤津太鼓台(さわづたいこだい)
・東雲太鼓台(しののめたいこだい)

川西地区
・大江太鼓台(おおえたいこだい)
・新須賀太鼓台(しんすかたいこだい)
・東町太鼓台(ひがしまちたいこだい)
・中須賀太鼓台(なかすかたいこだい)
・西原太鼓台(にしばらたいこだい)
・西町太鼓台(にしまちたいこだい)
・本町太鼓台(ほんまちたいこだい)
・口屋太鼓台(くちやたいこだい)
・久保田太鼓台(くぼたたいこだい)
・庄内太鼓台(しょうないたいこだい)
・金栄太鼓台(きんえいたいこだい)
・江口太鼓台(えぐちたいこだい)
・新田太鼓台(しんでんたいこだい)

上部地区
・池田太鼓台(いけだたいこだい)
・久保原太鼓台(くぼはらたいこだい)
・高祖太鼓台(こうそたいこだい)
・長野太鼓台(ながのたいこだい)
・元船木太鼓台(もとふなきたいこだい)
・上泉太鼓台(かみいずみたいこだい)
・下泉太鼓台(しもいずみたいこだい)
・東田太鼓台(とうだたいこだい)
・松木坂井太鼓台(まつぎさかいたいこだい)
・喜光地太鼓台(きこうじたいこだい)
・北内太鼓台(きたうちたいこだい)
・新田太鼓台(しんでんたいこだい)
・中筋太鼓台(なかすじたいこだい)
・上原太鼓台(うわばらたいこだい)
・岸之下太鼓台(きしのしたたいこだい)
・治良丸太鼓台(じろまるたいこだい)
・土橋太鼓台(つちはしたいこだい)
・萩生西太鼓台(はぎゅうにしたいこだい)
・萩生東太鼓台(はぎゅうひがしたいこだい)
・本郷太鼓台(ほんごうたいこだい)
・上本郷太鼓台(かみほんごうたいこだい)
・岸影太鼓台(きしかげたいこだい)
・喜来太鼓台(きらいたいこだい)
・下本郷太鼓台(しもほんごうたいこだい)

主要イベント

10月16日

内宮神社かきあげ
角野地区4台の太鼓台が内宮神社を目指し急な石段を担ぎ上げます。一度も落とさずに登りきれるかが注目のポイント。
フレッシュバリュー大生院店かきくらべ
中萩地区・大生院地区計10台が集まり行うかきくらべです。寄せ太鼓にも挑戦します。

10月17日

河川敷公園かきくらべ
川東地区17台の太鼓台が河川敷公園に集い2台ずつ演技を披露した後、一斉かきくらべを行います。
山根公園統一かきくらべ
上部地区最大のイベントです。太鼓台20台と子供太鼓台が参加し、地区別かきくらべ、差し上げタイムトライアル、寄せ太鼓などを行います。
一宮の杜ミュージアム
川西地区13台の太鼓台が数グループに別れて一宮神社参道でパフォーマンスを行います。
工場前かきくらべ
川西地区13台の太鼓台が住友化学愛媛工場前の交差点でかきくらべを行います。川西地区太鼓台が一同に集う最初のイベントです。
多喜浜駅前かきくらべ
川東地区17台の太鼓台が多喜浜駅前交差点で演技を競います。各太鼓台構成にこだわった演技が見どころです。

10月18日

大江浜かきくらべ、船御幸
川西地区13台の太鼓台が大江浜でかきくらべを行った後、台船に太鼓台を乗せ船御幸を行います。(船御幸は隔年)
一宮の杜ミュージアム、一宮神社かきくらべ
川西地区13台の太鼓台が一宮神社参道でパフォーマンスを行った後、神社に奉納を行います。
八幡神社かきくらべ
川東地区17台の太鼓台が八幡神社に集いかきくらべを行います。川東地区最大のイベントです。

※運行予定、イベント出演台数は予告なく変更される場合があります。

新居浜太鼓祭りについてもっと詳しく知りたい方はコチラ!

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