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ホワイトデーは日本発祥!?想いを贈るホワイトデーの由来に迫る

2021/3/9
2021/3/9
ホワイトデーは日本発祥!?想いを贈るホワイトデーの由来に迫る

3月14日は“ホワイトデー”。2月14日の“バレンタインデー”で贈り物をもらった相手へお礼のプレゼントを贈る日です。

バレンタインデーでもらった贈り物は、精一杯の勇気や感謝の気持ちがこもっている特別なモノ。そう考えるとホワイトデーは相手が喜ぶ、粋なプレゼントをお返ししたいものですよね。しかしバレンタインでいうチョコのような代名詞となる贈り物がホワイトデーではなかなか思い浮かびません。

いったいホワイトデーにピッタリなプレゼントとはどんな贈り物なのでしょうか?そもそもホワイトデーとはどんな由来から行われるようになった行事なのでしょう?海外ではどんなイベントが行われているのかも気になるところです。

今回はそんなホワイトデーについて、由来や海外での様子を紹介し、ピッタリなプレゼントを探っていきます!!

日本人の慎ましさから生まれたホワイトデー

バレンタインデーと並んで多くの方がソワソワする日、ホワイトデー。実は日本発祥のイベントなんです。

ホワイトデーが始まったのは、昭和50年前後のこと。第二次世界大戦後、モロゾフ社の広告の影響からバレンタインデーが日本に広まっていました。そして日本各地でバレンタインデーにチョコレートを贈るのというイベントが一般的になったことから、今度は「もらったチョコにお返しをする日を設けよう」とお菓子業界の各社が計画。バレンタインと同じような流れで、広告やキャンペーンを大々的に打ち出していったのです。由来は諸説あり、本記事では有力とされる全国飴菓子工業協同組合の説をメインにご紹介します。

昭和53年、1978年のこと、全国にバレンタインデーが浸透し、当日には意中の相手へチョコレートを贈るという行為が一般的となっていました。全国飴菓子工業協同組合は、飴業界の売り上げを向上させるべく、バレンタインのチョコレートを贈るという一連のイベントに注目。日本人のもつ「贈り物をもらったら、何か贈り物を返した方がいいのではないか?」といった、贈り物に対する独特な感覚から、チョコレートのお返しとしてキャンディを贈るイベントを発案します。

キャンディー

日付はバレンタインデーのちょうど一か月後の3月14日。これはバレンタインデーの由来となった2月14日のお祭りでペアとなった男女の多くが、一か月後の3月14日に婚姻の申請をしたという言い伝えに由来しています。キャンペーンの名前は若者の清潔な愛の様子や純潔、甘い時間、といったイメージが白=ホワイトを連想させるため、ホワイトデーと定められました。2年後の1980年には三越や電通の協力を得て、イベントやキャンペーンをスタート。こうしてホワイトデーが各地へ広まっていきました。

また1978年、福岡の石村萬盛堂の店主が「バレンタインのお返しにマシュマロでも渡してほしい」といった意の投書を見つけ、「君からもらったチョコを僕のやさしさで包んでお返しするよ」というコンセプトで返礼用のマシュマロ菓子を販売。同年の3月14日に大型のイベントを開催し、やがてそのイベントがホワイトデーという名称になり、広まっていったといった説も存在します。

ほかにも不二家など様々なお菓子業界の企業が、バレンタインのお返しにお菓子を贈るキャンペーンを行った、とされています。それらお菓子業界の各社の動きが、同時期に重なったことにより、驚異的なスピードでホワイトデーは日本全国へ広まっていったのです。

海外進出 アジアに広がるホワイトデー

日本発祥のホワイトデーですが、近年、アジアへ広がっています。それぞれの国ではどのような風習になっているのでしょうか?

・韓国

日本に次いで、もっともホワイトデーが定着している国です。キャンディーを贈るほか、花束やアクセサリー、ぬいぐるみなど相手が喜んでくれそうな品物を贈ります。シーズンにはお店がホワイトデーのキャンペーンを行い、とても華やかになるのだとか。また韓国では、バレンタインデー・ホワイトデーに縁がなかった人のために“ブラックデー”が4月14日に行われます。内容は、黒いジャージを着てジャージャー麺を食べる、という非常にユニークなもの。みんなでジャージャー麺を食べれば、2月や3月寂しさなんて簡単に吹き飛ばせそうですね!

 

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・中国

中国ではバレンタインが“情人説”、ホワイトデーが“白色情人説”と名称が与えられており、風習の浸透具合がうかがえます。しかし驚きなのはその内容。バレンタイン、ホワイトデー、どちらも男性から女性へプレゼントを贈る日とされているのです。旧正月がバレンタインのタイミングと重なってしまう場合があるため、改めて贈り物ができる日付を用意する必要があり、日本へのあこがれからホワイトデーが採用されたのだとか。男性から女性へ贈り物をする欧米的なバレンタインと日本発祥のホワイトデーが混在する、なんとも興味深い状況となっているようです。

ちなみに欧米ではホワイトデーの習慣がないため、円周率の近似値が3.14であることから3月14日は“πの日”とされ、お菓子のパイを食べる日なのだそう。ホームパーティーで楽しみながらパイを分け合っている様子が目に浮かびますね。

定番おススメの意味とは? おすすめのお返しもご紹介!!

さて、ホワイトデーの由来もわかったところで気になってくるのがお返しに何をプレゼントしたらいいのか?ということ。

まず定番として挙げられるお菓子、それぞれの意味をご紹介します。

・キャンディー

海外のホワイトデーでも贈られる機会の多いキャンディー。甘く、口に入れた後のおいしさが長続きすることから「あなたのことが好きです。お付き合いしてください」という意味があります。

・マシュマロ

ホワイトデーの由来にも深くかかわってくるマシュマロ。前述の「君からもらったチョコを僕のやさしさで包んでお返しするよ」といった意味だけでなく、「あなたの気持ちをそのままお返しするよ」と意味も存在するため、お返しとして贈る際には注意が必要です。

・クッキー

軽く食べやすいクッキーはお返しで贈る場合、様々な味や形の種類があることから「(ほかのみんなと同じように)友達でいよう」といった意味を持ちます。

近年ではこれらのお菓子だけでなく、様々な贈り物がプレゼントされるようになってきました。参考として2018年の楽天リサーチのデータではこのような結果が公表されています。

引用:https://event.rakuten.co.jp/whiteday/guide/research/ 

定番のお菓子だけでなく、アクセサリーやコスメ、旅行なども需要があるようです。

日本人の慎ましさを利用する形で生まれたホワイトデー。しかし時が経つにつれ、まるで逆輸入のように、1か月前の気持ちに対しての想いを伝える、日本的な慎ましさあふれる日へと変化しているようです。

まとめ

ホワイトデーの由来や海外の様子、お返しの意味をご紹介しました。どんなお返しをあげるにせよ、大切になってくるのはお返しがしたいという気持ち。相手の喜ぶ姿を想像して選んだプレゼントはきっと、値段では計れない価値を帯びることでしょう。想いのこもったプレゼントを贈り、幸せなホワイトデーを楽しんでくださいね。

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