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迫力凝縮!足立の花火の魅力と楽しむためのポイントを徹底解説

2023/8/17
2023/8/17
迫力凝縮!足立の花火の魅力と楽しむためのポイントを徹底解説

東京都の大規模花火大会の一つに数えられる足立の花火。
都内では隅田川花火大会と並ぶ歴史ある花火大会の一つで、およそ100年もの長きにわたって足立区の方々を中心に親しまれています。
さて、そんな足立の花火にはどのような魅力があり、訪れる際にはどういった点に気を付ければ良いのでしょうか。
本記事では足立の花火を存分に楽しむために知っておきたい魅力とポイントを解説いたします。

足立の花火とは

足立の花火は東京都足立区で開催される花火大会で、概要は以下の通りとなります。

  • 開催時期:例年7月下旬の土曜日
  • 開催場所:荒川河川敷(千住新橋〜西新井橋)
  • 打ち上げ数:約15,000発(2023年時点)
  • 最大号数:4号玉
  • 担当煙火店:北陸火工

足立の花火の歴史は意外にも古く、明治年間に千住大橋の落成を祝して打ち上げられた花火が始まりとされています。

その後、1924年(大正13年)に千住新橋の開通を記念して行われた「千住の花火大会」を機に、本格的に開催されるようになります。

戦争の影響による中断を挟みつつ開催され続けてきましたが、河川敷の改修を理由に1959年(昭和34年)をもって幕を閉じることに。

その後、区民からの花火復活の声が多く上がり、1979年(昭和54年)に「足立の花火」として復活。

以降は新型コロナウィルス感染症の影響による中止(2020〜2022年)もありましたが、現在に至るまで足立区を代表するイベントとして開催され続けています。

打ち上げ数は1時間でおよそ15,000発、大きさは最大4号玉となっています。(千住の花火大会時代は尺玉の打ち上げもあったそうです)

足立の花火の魅力

足立の花火の魅力は圧倒的な物量の花火を多彩な演出とともに楽しめる点にあります。

本大会は1時間でおよそ15,000発もの花火が打ち上がるかつ、視界いっぱいに広がるワイドスターマイン主体のプログラム構成となっています。

特にフィナーレは圧巻で、エドワード・エルガーの名曲「威風堂々」に合わせて数千発の花火が一気に繰り広げられます。

フィナーレの様子

さらに、音楽やナイアガラ、レーザーを交えた演出も。

ダブルナイアガラと打ち上げ花火による演出

レーザーと打ち上げ花火による演出(少々分かりにくいですが、右下に見える青緑の光がレーザー)

※動画でご覧になりたい方はこちら

プログラムの最初から最後まで怒涛のごとく花火が繰り広げられるだけでなく、多彩な演出で飽きさせない工夫がなされているのが特徴です。

足立の花火を最高に楽しむための4つのポイント

足立の花火は都心部に程近い人口密集地で開催されるがゆえ、事前の準備(会場選び、場所取りなど)が非常に重要になってきます。

ここでは、そんな足立の花火を存分に楽しむためのポイントを4つほど紹介したいと思います。

①全力で楽しみたい派は千住側、のんびり楽しみたい派は西新井側での観覧がおすすめ

足立の花火のメイン会場は荒川を隔てて千住側(南側)西新井側(北側)に設けられますが、以下を基準に選ぶと良いでしょう。

千住側:混雑覚悟で存分に楽しみたい
西新井側:混雑をある程度避けつつのんびり楽しみたい

千住側(南側)の観覧席を俯瞰した様子

西新井側(北側)の観覧席を俯瞰した様子

千住側の観覧席は花火打ち上げ場所との距離が非常に近く、迫力を最大限に味わえます。

ただし、打ち上げ場所が千住側に設けられる関係上、西新井側と比較すると観覧可能なスポットが限られます。

特に花火を正面に据えられる無料観覧席は堤防法面のごく限られた場所のみとなるため、存分に楽しむのであれば有料観覧席(シングルセンターエリア)でご覧いただくのが個人的におすすめです。

千住側の有料観覧席「シングルセンターエリア」外観

一方で西新井側は千住側と比較すると花火の迫力が若干落ちるものの、観覧スペースが広いため比較的ゆったりと楽しめます。(天候が良ければ東京スカイツリーも遠くに眺められます)

ただし、開催時期の関係で風下になりやすく、花火が煙で見えにくくなる確率が高い傾向にあります。

西新井側の観覧席は風の影響を受けやすい(第39回大会の様子)

西新井側にも花火が綺麗に見える位置に、複数人向けの有料観覧席(ペアエリア、トリプルエリア、4人がけテーブル席)が設けられます。

西新井側の有料観覧席「ペアエリア&トリプルエリア」外観

西新井側の有料観覧席「4人がけテーブル席」の外観

花火を存分に楽しみたい方は千住側、のんびり楽しみたい方は西新井側の観覧会場で見るのが個人的におすすめです。

②場所取りは早めに済ませるのが吉

無料観覧席でご覧になる方はなるべく早い時間に場所取りを済ませるのがおすすめです。

足立の花火は東京都心部から比較的近い人口密集地帯かつ人気度が高いがゆえ、場所取りも激しい傾向にあります。

先述でも触れていますが、特に千住側で花火を正面に据えられる無料観覧席は非常に限られるため、かなり早い段階で満杯になります。

16:20頃の無料観覧席(千住側)の様子

西新井側についても早朝から場所取り合戦が繰り広げられますが、千住側と比べて観覧可能なスペースが広いため、少人数での観覧であれば午後からでも花火が綺麗に見える場所が得られる傾向にあります。

16:00頃の無料観覧席(西新井側)の様子

16:00頃の無料観覧席(西新井側)の様子

花火を正面に据えて楽しみたいのであれば千住側はとにかく早い時間に、西新井側についても午後イチぐらいまでには場所を確保すると良いでしょう。

なお、場所取りは当日0時に解禁、通路上への場所取りや河川敷を傷つけるような行為(過去にはスプレー使用した悪質な行為もあった)は禁止されていますのでご留意を。(※場所取りに関するルールは変更される場合があります)

③飲食物は会場へ入る前に調達

飲食物が必要な方は必ず会場へ入る前に調達しましょう。

足立の花火のメイン会場内には飲食物を扱う屋台が設けられていません

特に開始時間の直前にいざ飲食物が欲しくなったとしても、多数の入場客でごった返す会場からの出入りは困難を極めます。

幸い、各最寄駅からメイン会場までの道中には飲食物を取り扱うお店が多数揃っていますので、必要な方は道中で揃えてから会場へ向かうようにしましょう。

④混雑を避けるには「ずらし行動」が有効

足立の花火とは切っても切れない混雑…これを少しでも避けるためには、とにかく人流がピークになる時間帯と場所からずらして行動するのがおすすめです。

足立の花火は都心部に程近い場所で開催されるがゆえ、ピーク時間帯は大変な混雑に見舞われます。

朝の通勤・通学ラッシュを経験された方であればなんとなく想像が付くかもしれませんが、花火大会における混雑のピーク時間帯は開始直前と終了直後になります。

これは一般論になりますが、早めに会場へ入って遅めに会場を出るとある程度の混雑を避けられる傾向にあります。(早めに帰宅する方法もありますが、フィナーレが見所なので積極的にはおすすめしませんw)

また、足立の花火は会場付近に複数の鉄道路線と駅があり、混雑する駅(特に北千住駅、梅島駅)を避けて乗降するのも一つの手です。

混雑を100%回避するのは難しいですが、上記で述べた対策を参考にしていただければ幸いです。

まとめ

本記事では足立の花火の魅力と最高に楽しむためのポイントについて紹介いたしました。

1時間で15,000発の圧倒的な物量の花火を、音楽やレーザー、ナイアガラなどを交えた多彩な演出とともに楽しめるのが魅力となっています。

都心部で開催されるがゆえにメイン会場周辺は場所取りや混雑が激しい傾向にありますが、ピーク時間帯をずらして行動するなどの対策を取り入れると快適度が増しますので、参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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