茨城県筑西市の「明野ひまわりの里」で毎年開催されていた「あけのひまわりフェスティバル」。2020年2021年はコロナ禍により中止となりましたが、2022年は8月27日~9月4日の9日間、3年ぶりに開催されました!
筑波山を背景に咲く、輝くようなひまわりは圧巻! その2022年の様子をレポートします!
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「あけのひまわりフェスティバル」3年ぶりに開催!
筑波山を仰ぎ見る筑西市の宮山地区には、夏の終わりにひまわり畑が出現します。なぜ夏の終わりなの? それはここが麦畑で、収穫の終わった6月中~下旬以降にひまわりの種を蒔くからです。2020年は種蒔きをせず、2021年は直前で中止となり育てたひまわりを刈り取るという悲しいこともありましたが、2022年は3年ぶりに「あけのひまわりフェスティバル」が開催されました。
2022年は地元業者による出店もあり、訪れた人たちはきれいな花とお祭り感を楽しんでいました。
筑波山を背景に咲く約100万本の八重ひまわり
ここに植えられたひまわりは約100万本! 筑波山の前に黄金の絨毯が広がります。
このひまわり、普通のひまわりとちょっと違いますよね? 少し小ぶりで、ふわふわと可愛らしいフォルム。一般的なひまわりより、色も濃いように思われます。
これは「八重ひまわり」なんです。正確には「東北八重ひまわり」という品種だそう。花も可愛いですが背丈も低めで、大人の腰から胸元くらいまでの高さ。なので、畑の中から一面のひまわりを見渡すことができます。これだけの八重ひまわりが咲くのは、ほかでは見られない光景。
あら? 一面の八重ひまわり…のはずですが、ところどころ普通のひまわりがニョキ!っと顔を出しています。
実はこれ、意図的に混ぜているわけではないのです。八重ひまわりは品種改良種なので、なかには先祖返りして普通のひまわりが咲いてしまうものもあるのだそう。でも、ところどころで顔を出す一重のひまわりもいいアクセントになっています。
ひまわり畑には展望台やフォトスポットも
このひまわり畑は約4haの広さがあります。ところで、4haの広さって、イメージできます?
よく広さの単位として使われるのは「東京ドーム」ですが、その面積は約4.7ha。つまり4haだと、「東京ドームよりちょっと小さいかな?」という感じなんです。
そんな東京ドームくらい広いひまわり畑の中にはあぜ道も通っています。見事なひまわりロード!
見晴らし台も設置されていました。一度に10人までとの注意書きがあり、みなさん譲り合って観賞や撮影をされていました。この高さなら、お子さんと一緒でも登れそうですね。
展望台からの眺めです。足もとにざわ~とひまわりが広がります!
あら、他にもphoto spotがありますね。こちらは…
額縁がありました!
額縁を通してみると、本当に絵のように見えるから不思議。
筆者はぼっちで行ったのでひまわりオンリーの写真となりましたが、額縁の向こうでひまわりに囲まれて写真に収まるのが正しい使い方かもしれません(笑)
1本=1株!抱えるほどのひまわりを切り花で
「あけのひまわりフェスティバル」ではひまわりの持ち帰りもOKでした(2022年は5本で300円)。
受付テントで申し込み、切り鋏をお貸りします。会場の一角に指定の切花園があるので、そこで自分で花を選んで切ります。
5本だと物足りないかも?10本にしようかな?と思うかもしれませんが…この「1本」というのは「1株」のこと。1本だけでこんなにボリュームがあるんです!
ついついたくさん花のついているものを選んでしまいがちですが、欲張りすぎると、家に帰ってから「花瓶がない!」と慌てることになりそう。
また100円追加でセルフラッピングができるコーナーも用意されていました。
ラッピングはめんどう…という方は、下のトートバッグがおススメ。単品でも販売されているオリジナルグッズ(800円)ですが、切り花5本とあわせて1000円のセットもありました。夏にぴったりのジュート素材ですが、中はしっかり防水加工されたスグレもの。2022年は会期終了前に売り切れてしまったそうなので、気になる方はぜひ開催期間の早めに訪問してください。その前に、その年に販売されているか確認してくださいね!
公共交通機関でのアクセスについて
「あけのひまわりフェスティバル」会場へは、車だけでなく公共交通機関(電車・バスの乗り継ぎ)でも行くことができます。参考に、2022年開催時の情報をお伝えします。ただし2023年以降は変更があるかもしれないので、必ず最新の情報をご確認の上でお出かけくださいね。
会場へは、JR・関東鉄道・真岡鐵道の下館駅からバスが出ています。
土・日曜日のみ、下館駅南口→会場への直行バス(1乗車200円)が運行されていました。また、明野公民館→明野支所→会場の無料循環バスもありました。
平日は、下館駅北口から筑西市広域連携バスに乗り、明野支所で下車(片道200円、所要約35分)。明野支所から会場までは、徒歩で約20分です。
タクシーの場合、下館駅から約20分、関東鉄道黒子駅から約15分。
また、筑西市ではHELLO CYCLINGによるシェアサイクルも取り入れています。ひまわりフェスティバル期間中は明野支所前に臨時ステーションが設置され、シェアサイクルも利用できました。自転車だと会場まで10分足らず。
レンタル方法などはHELLO CYCLINGの公式サイトにてご確認ください。下館駅前にもステーションがありますが、会場までは約10kmの距離。無理がないようご注意ください。
筑西市は全体的にアップダウンが少ないうえ、電動自転車なので楽々。ついでにいろいろ観光したい方にはおススメです。
夏の終わりを飾る素敵なひまわり畑。この先もずっと開催できるよう願います!
※ひまわり畑は私有地です。フェスティバル開催期間以外に立ち入ることはできません。