毎年夏のお盆時期に行われる徳島の阿波おどり。
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、開催中止を余儀なくされました。
今年はもう阿波おどりが観られない。。。半ば諦めかけていた矢先の10月中旬。
「阿波おどりネクストモデル」なる、来夏の開催へ向けて、感染症対策検証を踏まえた実証イベントが開催されることが発表されました。
本場徳島の阿波おどりに魅了された身として、やはり「リアルタイムで観たい!」という思いが強まり、抽選に応募したところ縁あって観覧できることとなりました!
そこで今回は観覧した1日目(11/21)の模様をお届けいたします!
会場の様子と入場方法の取り組み
本来であれば、徳島の市街地全体が阿波踊り一色になるお祭りですが、今回は感染症対策を踏まえたテストイベントということで、会場は「藍場浜公園」の1ヶ所のみとなりました。
観覧席の入場ゲートは国道側・新町川側の双方にそれぞれ分けられ、各ゲートではまずサーモグラフィカメラによる検温。37.5度以下であることが確認されたらアルコール消毒をした後に入場。マスクも配られました。
その先では入場チケットの確認をします。
本来有料である桟敷席ですが、今回は無料の電子チケットシステムで抽選受付となっており、個人情報や同伴者の情報なども取得。徹底された管理体制での運用です。
さらに通常5,000人が収容できるところを、4〜5人分の間隔を開けた上で900人程度の入場に制限。ここは「やはり」と言った感染症対策で、すべてにおいて徹底した運用がされていました。
舞きょう連による迫力あるオープニングアクト
時間になると、ほぼオンタイムで開演。
現地徳島で活動する「舞きょう連」による演目で、公演のスタートを切りました。
藍色の法被がとてもクールなこの連は、大太鼓による鳴り物がメインで、1拍子のノリの良いテンポで会場を大いに盛り上げます!
その先頭では徳島県のイメージキャラクター「すだちくん」と徳島市のイメージキャラクター「トクシィ」も参戦し、一緒に会場を盛り上げていました。
最後は鳴り物陣が円を組み、その周りを踊り手さんが舞うように踊り、演目を締めくくりました。
有名連による総踊り
お次は待ちに待った有名連による流し踊り!この日は「徳島県阿波踊り協会」所属の連が参加されていました。
阿波踊りならではのお囃子を奏でながら、鳴り物が入場します。
また今回は感染症対策として、マスクやフェイスガードを着用しての踊りはもちろんのこと、通常であれば5列に並んで流すところを、2〜3列に減らした上で充分な距離を取り流しておりました。
鳴り物の方たちが演舞場横に整列すると、高張り提灯を先頭に各連の連長による総踊り!
娯茶平の岡連長を先頭に、各連の連長たちが続くように踊ります。
何年、何十年と筆頭に立って徳島阿波踊りを盛り上げてきた各連長の流し踊り。とてもしなやかな舞いは見るものを魅了します!
お次に続くのは、各連の女法被の方たち。
はつらつとした囃子言葉や舞いで、会場を一気にもり立てます!
豪快な囃子言葉とキレのある舞いでやってきたのは男踊り!
提灯や団扇など、各連の個性が際立つ踊りで会場のテンションは一気に上がります!!
可憐な舞いとともにやってきたのは女踊り!
気品溢れるキュートな踊りで会場に花を添えます!
その後女法被・男踊り・女踊りが2巡し、最後に鳴り物隊が円を組んで、この日の公演を締めくくります。
1時間半という短い時間ではありましたが、念願だった本場・徳島の阿波おどりを存分に楽しむことができました。
まとめ
2020年夏の開催中止から3ヶ月、来年夏の開催に向けての検証公演として行われた阿波おどりネクストモデル。
観客数を制限しての開催とはなりましたが、そこには徳島の人たちの阿波おどりへの想いを存分に感じることができました。
全国的に感染者数が日に日に増える中、来年の開催は確約できないものの、徹底した管理体制で臨んだ今回の公演は徳島の未来をつなぐ、とても貴重な2日間だったのではないでしょうか。
私自身も今回初めての観覧ということで、ぜひ来年も観たいという思いが一層強くなりました。
未来のことは誰にも予測はできませんが、未来に向けた取り組みとして今後の阿波おどりの発展を祈りたいと思います。