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「日本の機どころ」桐生市を見下ろす吾妻山の麓に整備された吾妻公園
群馬県の南東部の桐生市は、「日本の機どころ」として知られています。「西の西陣、東の桐生」と賞される絹織物の産地を見下ろす標高約480メートルの吾妻山の麓には吾妻公園が整備されています。園内に設けられた花菖蒲園は、例年6月上旬から中旬にかけて季節の彩りで包まれ、「吾妻公園花菖蒲まつり」が開催されています。2020年は6月1日~16日に行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりました。イベントを楽しむことはできませんが、マスクを着用してソーシャル・ディスタンスをキープしながら花菖蒲を鑑賞することができます。
約350株の花菖蒲が植栽される吾妻公園
吾妻公園は、桐生の市街地の北西部に位置する植物公園です。桜、チューリップ、あじさい、ツツジの他、花菖蒲の名所として市民の人気を集めています。花菖蒲園は駐車場から最も近くの東端に設けられています。幅約10メートル、長さ100メートル足らずのエリアに約350株の花菖蒲が植栽されています。
バラエティー豊かな花菖蒲
花菖蒲園には豊富な種類の花菖蒲が育っています。花弁の数、花の開き方を観察するだけでも花菖蒲のバラエティーの豊かさに気づくことでしょう。花弁の数にポイントを絞ると、「三英」、「六英」、「多弁」に大別されます。花の開き方については観察者の主観の影響を受けることもありますが、平咲き、やや垂れた平咲き、垂れ咲きの花を咲かせる花菖蒲が主流となっているようです。
花菖蒲園を囲むあじさい、睡蓮、ツツジの花
花菖蒲園の南に接する蓮池は、あじさいの花で囲まれ、水面には早咲きの睡蓮が花の輪を開き始めています。
花菖蒲園、蓮池の東側にはツツジで覆われる休憩所の閑雅亭や四阿が設けられているので、ベンチに腰をかけて幾つもの花を眺めることができます。
吾妻公園では総合的な植物公園として整備され、花菖蒲園の北の階段の上に温室を備えています。室内ではサボテンや洋ランなど、熱帯に生育する植物の姿を見ることができます。
桐生織のアマビエのてぬぐいや絹マスクで新型コロナウイルスの感染予防
吾妻公園には自然の植物の美しさに触れることができますが、桐生市は世界でも指折りの織物産地です。市街地の桐生織物記念館や桐生駅の観光物産館では魅力的な桐生織製品で溢れています。桐生織のアマビエのてぬぐいや、絹マスクを買い揃えれば、新型コロナウイルスに感染することはないでしょう。
「日本の機どころ」として知られる群馬県桐生市の北西部に植物公園の吾妻公園が整備されています。園内には花菖蒲園が設けられ、約350株の花菖蒲が植栽されています。例年6月上旬から中旬には園内は季節の彩りで包まれ、「吾妻公園花菖蒲まつり」が開催されています。