日本三大だるま市の1つ
静岡県東部に位置する富士市。浜松市、静岡市に次いで静岡県下第三位の人口を持つこの市は、その名の通り富士山を望める麓にあり、南では駿河湾に面しています。五街道の一つの東海道が通る街としても知られ、その宿場町であった元吉原宿（その後の吉原宿は江戸時代初期に数度内陸へ移転）近くにあるお寺「香久山 妙法寺」が今回ご紹介するお祭りの舞台です。その名も、「毘沙門天大祭」！
毘沙門天大祭は、毎年旧暦の1月7日から9日にかけて三日間行われるお祭りで、日本三大だるま市の一つにも数えられています。2022年は2月7日から9日にあたり、昨年の中止を経て二年ぶりの開催となりました！初日に現地へ行ってきましたので、お祭りの様子をご紹介していきます！
妙法寺境内から望む富士山。
妙法寺境内にだるまが並ぶ
妙法寺へ入る入り口は一ヶ所に指定され、アルコール消毒・体温計測などの感染症対策もばっちり行われていました。他には、例年ですと吉原駅から妙法寺への参道にびっしりと屋台が出るそうですが、今年は自粛となっています。
階段を登り切ると、早速屋台の広がる光景が！安心してください、境内内には屋台が多数出ていますので、お祭りグルメを楽しむこともできますよ！そして不思議とお気づきになった方はいませんか？妙法寺の入り口ですが、そこにあるのは山門ではなく鳥居。古くから富士山信仰の拠点だったこともあり、神仏習合の雰囲気を残しているんですね。このような珍しい光景が見られるのもポイントです！
まずは屋台街を抜け、本堂にお参りしましょう！
本堂前では、常香炉に火が灯っていました。煙を被りご利益をいただきたいですね！
さあ戻り、だるまを見ていきましょう！妙法寺境内にはびっしりと露店が立ち並んでいます。
大小様々、カラフルなだるまもありますね！
毘沙門天大祭の見どころの一つは、静岡県内だけでなく全国のだるま屋さんが出店していることです！こちらには高崎だるまを販売するお店がありました。
ですが真打ちは、やっぱり静岡のだるま！静岡のだるまの特徴は、見て分かるたくましい眉とお髭。こちらには厄除けの力があると考えられているそうですよ！
静岡県内では富士市をはじめ、静岡、清水、沼津など、各地でだるまが作られており、それぞれに特徴があるのも見どころ！こちらは静岡から来ているお店のだるまです！
眉とお髭が本当に立派！これはインパクトがあります！
少し穏やかな顔つきながら、こちらもたくましいものを。
一つ一つお顔が違うので、見比べるのが楽しいです！
たくさんのだるま店が出ています。ぜひお好みの一つを探してみてください！
だるまを購入したら、それで終わりではありません。境内でお坊さんに、だるまの開眼をお願いすることができるんです！一年の祈りを込めて、眼を書いていただくこともおすすめですよ。
今年の干支、寅の姿のだるまも！
今年は寅年ですが、虎柄の黄色いだるまも登場していました！
ユニークな虎の着ぐるみ（食べられている？）のだるまの姿も！これはなんとも魅惑的。
一足先にたくさんのだるま市が開催された群馬県ではお馴染みの、高崎だるまの干支だるまも登場しています！ぜひ、チェックしてみてください！
縁起物、グルメ、植木市
妙法寺境内に並ぶ露店は、だるまを売るだけではありません。熊手市も複数立っていました！
縁起物が掲げられた、豪華な熊手。美しいですね！
だるまと共に、このような縁起物を売るお店もありました。
続いては、グルメ屋台を一部紹介！だるま市と並んで境内や、西と南の広場にたくさんのお店が並んでいましたよ！
富士山が見える通りにも、グルメ屋台が連なります！
なんと、だるまの姿の焼き物も！
そして地域の名物、富士宮やきそばを販売するお店も登場しました！良い香りを辺りに漂わせ、食欲がそそられます！
西の広場ではグルメ屋台の他に、植木市も開催中。春に向け、植物を求めてみるのも良いかもしれません。
手入れ道具を売るお店もありました。
アクセス
公共交通機関の場合、JR吉原駅より徒歩約10分。
お車の場合、近辺に有料駐車場あり。
毘沙門天大祭の開催は2月9日まで。ぜひお近くの方は、だるまに出会いに来てみてください！
※お祭りは終わりますが、今年は特別対応として三連休の11日から13日にもだるま屋さんや露店が出店します（予定）。