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盆踊りって結局なんなの?由来などのtipsをご紹介【Instagram連動企画】

更新日:2022/8/10 タカハシコウキ
盆踊りって結局なんなの?由来などのtipsをご紹介【Instagram連動企画】

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今週のテーマは、夏の代名詞とも言える“盆踊り”です。

 

今年の夏に念願の復活を遂げた地域も多く、すでに「2年ぶりのお祭りで、盆踊りを楽しんだ」という方も多いのではないでしょうか?

しかしなぜ、盆踊りという風習が行われるようになったのでしょうか?

今回はその謎に迫るべく、お祭りの代名詞、盆踊りについてのアレコレをお話ししていきます。

盆踊りはなぜ夏?由来は仏教にあり?

夏祭りで行われるイメージが強い「盆踊り」。しかしなぜ、この時期に行われるのでしょうか?

盆踊りとは、文字通り「お盆」の時期(地域によって異なるが7月13日〜16日あたり。現代では8月15日を中心に行われることが多い)に行われる「踊り」行事のことです。

ですが、そもそも「盆」とは何でしょうか? 一般的には、仏教の伝来によって外国から伝わった行事「盂蘭盆・盂蘭盆会」の略称と言われており(あるいは供物を載せる器「ボニ」に由来するとも)、死者を供養する行事として日本では推古天皇の時代から行われていました。この行事に日本古来の祖霊信仰などが融合し、「お盆」の行事として確立したようです。

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それでは、なぜお盆の時期に踊るのでしょうか? その起源の一つが「踊り念仏」であると言われています。
「踊り念仏」とは、よく知られる仏様のお名前を唱える“念仏”を発展させたもので、文字通り踊りながら念仏を唱える行為です。
最初に行った人物は、平安時代に活躍した僧侶、空也(くうや)。彼は、念仏に独自の節をつけ、片手に持った瓢箪を叩きながら歌い、布教活動をしていました。

盆踊りtips-2

この空也の独特な念仏に踊りがついたものが、”踊り念仏”となったのです。その後、歌い手と踊り手が別れた“念仏踊り”が生まれました。
時がたち鎌倉時代になると、一遍上人(いっぺんしょうにん)が空也の思想を広め、本州を旅し、“念仏踊りを広めていきました。
“念仏踊り”が広まっていった背景には「先祖の霊を彼岸へ送りかえす」といった意味もあったそう。足で床を踏みつける音に、鎮魂の効果があると信じられていたのです。
やがて、民衆の間で親しまれるようになった”念仏踊り”が、娯楽性をもともなう“盆踊り”という文化へ発展していきました。

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盆踊りは昔も今も憩いの場

記事を読まれている方には「帰省のタイミングで、家族と一緒に踊りに行った」や「子どものころの夏祭りの思い出は、友人たちと出かけた盆踊りだった」という方も多いのではないでしょうか?

このように盆踊りは、知人たちの間の繋がりを深める場や思い出の場となっているケースが多くあります。

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しかしそれだけでなく、現代ではコミュニティの核となっている地域も存在しているんです。

盆踊りが、今よりも広く民衆に親しまれていた江戸時代のころには、男女の出会いの場であったとも言われています。

盆踊りは昔も今も、大切な人との縁を深める憩いの場として親しまれているんですね。

盆踊りのコツは足!地域ごとの違いを楽しもう

先祖を送り出す意味が込められている”足”が重要!

盆踊りは足に重きを置いて振り付けられていることが多いです。「踊」という漢字も「あしへん」ですもんね。

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ご先祖様に気持ちよく帰っていただけるよう、しっかりと足で床を蹴り、踊りましょう。

最後に大切なのは、皆で踊ることを楽しむ心!地域によって違う風情を感じながら楽しんでくだいさいね!

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この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
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