まもなく満開を迎える播磨坂さくら並木の桜!道路いっぱいに広がる三連の桜は、「文京さくらまつり」ならではの特別な光景です。桜並木の中央には遊歩道が通り、親子連れでも安心して桜を楽しめます。夜間のぼんぼり点灯(ライトアップ)も、うれしいですね。2024年の「文京さくらまつり」は、4月7日(日)まで開催予定!
本記事では、3月30日(土)の様子をレポートするとともに、まつりの魅力を深堀りしてご紹介します。
目次
絶景の桜のトンネルを歩く!約120本のソメイヨシノが見頃を迎える
文京花の五大まつりのひとつである「文京さくらまつり」。その会場となる播磨坂さくら並木は、東京メトロ有楽町線の茗荷谷駅から徒歩7分程のところにあります。戦後の都市復興計画で整備された道路である播磨坂は、今では文京区が誇る桜の名所となりました。では桜の様子を見に行ってみましょう!
坂の真ん中に延びる遊歩道の中央部、またその両脇に広がる道路の端の3箇所に桜並木が広がる播磨坂。播磨坂は真っ直ぐと連なる三連の桜並木を見ることができる全国でも珍しい場所なんです。
播磨坂には合計で120本程のソメイヨシノが植えられています。坂の各地で可憐な花を付ける桜の姿がありました。
木の幹から咲く桜も。こちらは比較的低い位置で咲いているので、お子さんの目線の高さでも楽しめるかもしれません。
撮影した3月30日(土)時点ではやっと咲き始めだった播磨坂の桜。まだまだこれから満開に向かう桜が楽しめそうですね。
日当たりの良いエリアでは、満開の花を見せてくれる桜もありました!
これから120本程の桜が一斉に満開を迎えると、播磨坂は桜のトンネルになっていきます。ピンク色が広がる光景の中を早く歩いてみたいですね。
また桜が楽しめるのは昼間だけではありません。夜には「文京さくらまつり」に合わせ播磨坂に設置されたぼんぼりが灯り、夜桜を楽しむことができるんです。
ぼんぼりはお祭り期間中の17時から20時まで毎日点灯します。学校や仕事の帰りに、夜桜を楽しんで帰るのも良いかもしれませんね!
文京さくらまつりは4月7日(日)までですが、4月中旬頃からソメイヨシノから少し遅れて鬱金桜(ウコンザクラ)を楽しむこともできます。こちらは遅咲きで咲く八重桜。鬱金という名前の通り、スパイスのウコンに似た萌黄色の花を咲かせることも特徴です。
セブンイレブン文京小石川播磨坂店前の2本の桜が鬱金桜ですので、ぜひチェックしてみてください!
「文京さくらまつり」のイベントの様子をレポート
たくさんのイベントが催された3月30日(土)、「文京さくらまつり」にやってきました。おまつり期間に合わせて設置されたゲートがお出迎えしてくれますよ!午前中の早い時間から地元の方々が来場し賑わっていました。
特に多かったのが親子連れのお客様。それもそのはず、お子さんが楽しめる地元町会の方々による模擬店がたくさん出店されていました。
「外れ無し」の台紙当てくじは、子どもたちに大人気!たくさんの地元っ子たちが挑戦していました。
おもちゃがもらえるブースも人気です。おまつりに合わせて子どもたちが楽しめる企画があるのは、うれしいですね!
こちらのブースは文京区の伝統工芸コーナー。こちらも次々に子どもたちが訪れています。
伝統的な技法を使って作られたストラップやブローチ等がたくさん並んでいました。お気に入りのデザインのものを探してみたくなりますね。
次に、子どもたちに大人気だったのは「文京花めぐりトートバッグ」制作体験です!
さくらまつりのモチーフのスタンプを押していくことで、無地のトートバッグのデザインが自分でできてしまう、この企画。小さなお子さんでも参加しやすく、次から次へと子どもたちがブースに来ていました。
さくらまつりということで、やはり人気の柄は桜の花。ペタペタと上手に押していきますよ。
満開の桜の木が出来上がりました!
自分だけのトートバッグが出来上がったら、記念写真をパチリ!おまつりの思い出になりますね!
特設フォトスポットも多くの人で賑わっていました。文京区在住のアーティストによって桜の花がふんだんに描かれたパネルに負けないくらい、みなさん満開の笑顔でした。
この日は、10時半からは、文京区立窪町小学校 吹奏楽クラブによる演奏会もありました。播磨坂の中腹にある交差点で行われ、多くの方が集まっていました。
J-POPや童謡等を演奏し、おまつりを盛り上げます。
桜並木に響くブラスバンドの音色は良いですね!
続いて13時からは京華学園吹奏楽団によるパレード演奏です。旗を掲げたパレード隊の登場です!
フラッグ回しが見事ですね。
並んで進む管楽器の集団もかっこいい!
播磨坂をぐるっとパレード演奏で回った後は、着座での演奏。J-POPのメドレーから盛大に始まり、観客を湧かせていました!
「文京さくらまつり」の魅力やポイントを深掘り!
ここからは「文京さくらまつり」の魅力を深堀り!文京さくらまつり実行委員会、坂巻三登実行委員長のインタビューを行い、まつりへの想いを中心にお話を伺いました。
−文京さくらまつりの成り立ちを教えてください
戦後の道路復興計画から生まれた播磨坂ですが、こちらに桜が植えられるようになり、50年程前からさくらまつりが行われるようになりました。始まった頃は、町会のテントを出すだけでしたが、徐々に東京音頭や警察官による柔道や剣道のパフォーマンス、パレード等が行われるようになりました。今日も吹奏楽やパレード演奏が行われましたが、約20年前くらいから子どもたちを主体とした、音楽の発表の場になっていきましたね。
−子どもたち中心のおまつりに変わっていったのですね。その理由は何かあったのでしょうか?
ちょうど私も20年程前から実行委員に関わるようになったのですが、その頃は播磨坂周辺にマンションが建ち並ぶようになりました。そんな折、プロの方々のパフォーマンスも良いが、子ども中心、地元密着な形のほうが良いのではないかという流れに変わってきました。子どもたちが主役になると、その親はもちろんおじいちゃんおばあちゃんや近くの人がおまつりに来る理由になります。そうなると観客の雰囲気も温かい感じになり、今までとはまた違った良さが出てきました。
−そういった背景があって、子どもたちが楽しめるブースもたくさん出るおまつりになっていったのですね。一方で、大人が楽しむ魅力は何かありますか?
播磨坂は500メートル続く坂道ですが、こちらに三連で桜並木が広がっています。このような空間でさくらまつりを開催している場所は、ほかに知りません。私は写真を撮るのが好きなのですが、おまつりの日は歩行者天国になって、坂の上の車道から桜の景色が撮れるのがうれしいですね。また夜には、ぼんぼりのライトアップが行われるので、この時期ならではの光景も楽しめますよ。
−最後に文京さくらまつりや播磨坂地域への想いを聞かせてください
末長くこの播磨坂の桜が成長していくと共に、この桜を楽しんでくれる方がい続けることを願いたいです。「文京さくらまつり」も52回を数え古木になった桜もありますが、新しい苗木で成長していく姿は、地域や子どもたちの成長とも重なるように思います。私が子どもの頃とは変わって、今は人の往来も多い地域になりました。播磨坂の桜もそのようにこれからも成長していってほしいですね。
また桜が咲いてない時期でも播磨坂に来るとほっとする、そんなふうに言ってくれる方々も多くいます。遊歩道を歩く子どもたちの光景も日常にあります。この光景が続いてほしいと思います。
他にも文京区にはおまつりがたくさん!?「文京花めぐり」で楽しもう!
この記事で紹介している「文京さくらまつり」の他にも、文京区には様々なおまつりがあることを知っていますか?区内の、つつじ・あじさい・菊・梅・さくらの5つのまつりは、総称「文京花の五大まつり」と呼ばれ、花の見頃期間にあわせて毎年開催されています。
文京つつじまつり
開催場所:根津神社
開催期間:例年4月上旬~5月上旬
文京あじさいまつり
開催場所:白山神社
開催期間:例年6月中旬土曜日~翌週の日曜日まで(9日間)
文京菊まつり
開催場所:湯島天満宮
開催期間:11月1日~11月23日頃まで(毎年同日開催)
文京梅まつり
開催場所:湯島天満宮
開催期間:2月8日~3月8日まで(毎年同日開催)
文京さくらまつり
開催場所:播磨坂さくら並木
開催期間:3月下旬~4月上旬まで(16日間)
文京花めぐりは、この5つの花のまつりを中心に、1年を通じて文京区のまつりを親子で楽しめる特別企画。各まつりで、地域色があふれるさまざまな催し物や体験型イベントを実施します。
詳しくは特設WEBページをご覧ください!