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古河の提灯竿もみ祭りさん、ガチの空中戦に思わず「ゴムゴムの~~」と叫びたくなってしまう!

2018/12/5
2024/5/21
古河の提灯竿もみ祭りさん、ガチの空中戦に思わず「ゴムゴムの~~」と叫びたくなってしまう!

かなり寒くなってきましたね。どうも。悪魔の実である「モミモミの実」を食べた全身モミモミ人間、奇祭ハンターのMacです。今回は関東を代表する謎のバトル系奇祭古河の「提灯竿もみ祭り」を紹介します。

謎のバトル系奇祭「提灯竿もみ」とは?

「関東の奇祭」や「ケンカ祭り」との異名ももつ古河の「提灯もみ」とは、市内各団体が、20メートル近い竹竿の先につけた提灯を激しくもみ合いながら、相手の提灯の火を消し合うお祭り。

江戸時代の神官が神社の神領である七ヶ村の末社をめぐる「七郷めぐり」を終え、12月3日末明に帰社するのを、提灯を持って出迎えた人々が、寒さをしのぐために身体を揉み合ったのが始まりで、その名も「お帰り」と言われたのだとか。

まあ、そんな由来はともかく、下記の写真を見てください。


➀まず地上では20メートルもある竹を横にして提灯の中のロウソクに点火し、セット。
竹は一本ではなく、提灯のついた「提灯竿」の下部を赤・青・黄色のテープが巻かれた三本の竹で支える構造。
要は、巨大な三脚を想像してください。


➁竹をぐいーーーんと起こします。ゴムゴムの~~(※竹です)。


➂ズドォーーーーン! 上空にある敵の提灯めがけて、自分の提灯を体当たりさせます。
上手いチームは驚くほとスンスン竹をしならせます。射程距離がヤバいです。


➃地上はこんな感じ。「ウォォォォォォ! 押せ押せ押せ押せ押せ!」
冬空の華麗なる空中戦は、地上のみんなの団結力のおかげ。もはやこれは祭の皮を被った競技スポーツ! これ、絶対参加したら楽しいやつ。


グシャメキメキャッこぱぁ!!
激し過ぎるバトルの結果、ものすごい音を立てて竹が折れました。も、もしこれが俺の腕の骨だったと思うと……(喜んでません)。

「提灯もみ」の種類や見所は?

実は「提灯もみ」には2種類あります。
各町が争うトーナメント制の「競技もみ」と、勝敗は関係なく入り乱れる「自由もみ」です。


提灯が壊され、火がもれたチームから敗退していくガチンコ勝負の「競技もみ」。
意外とあっけなく勝負がつくことも。


総当たりの「自由もみ」(19時50分頃~)では、時間の続く限り50分間もみあいます。
勝敗はないので、負けたチームもロウソクを再点灯し、竿を取り替えてすぐに復活して来るので、常に大迫力の総当たりが見られるのでお得です。

また「提灯もみ」を盛り上げる、プロによるアナウンス実況も楽しいです。
ケンカは提灯だけにしてください!」などの名言多数ですよ。

「提灯もみ」の注意点とは?


鑑賞上の注意は「頭上注意」。激しいバトルの結果、提灯からロウや火の粉が降ってくることがありますのでご注意ください。

もっともバトルは木材や矢来で囲われた特設リング(?)の中で行われるので鑑賞エリアにはそれほど被害はありません。飛び散る火の粉やロウは気にせず、思う存分「行けぇ。ぶっ潰せ~~~!!」などと絶叫してください。


ボワっと火がついて、こ、これはもしや……。


「ゴルゴムの火拳銃!!!」……ではなく、火がついてしまった時点で「負け」。退場です。


また提灯が網に引っかかってとれなくなったり、ごくまれに火のついた提灯が落ちてくるなんていうハプニングもありました(写真の後すぐに消火され、観客席に危険はありませんでしたのでご安心を)。

写真を撮る上では、何しろ提灯のついた竿が長いので、なかなか一枚に全体像を上手く収めるのが困難なお祭りではあります。提灯がついた竿の先端だけ撮っても迫力が伝わらないし、下部の人のもみ合いになっているシーンは熱気は伝わりますが、何をやっているのかわからないという……。

また、夜のお祭りですが、光源はしっかりと確保されているため、暗過ぎて写真が撮りづらいという心配はありません。逆に光源のライトが強過ぎて、写真を撮るときには注意が必要です。

お待たせしました。それでは、さあ最後に動画をご覧ください。
「自由もみ」のラスト2分間(20時40分頃)です。

毒舌アナ(?)として有名らしい地元・古河を代表するアナウンサーさんの神実況にもご注目。

明日のことは考えるな! 今が楽しければいいのがお祭りだ! さあ行けぇ!

日時:毎年12月第一土曜
場所:古川駅西口おまつり会場
交通:JR新宿駅より約1時間→宇都宮線古河駅西口より徒歩20分
https://www.kogakanko.jp/chochin

今回のオミヤゲジャパン


茨城県の酒造「御慶事」の飲み比べなど、ふつうの屋台だけでなく、ご当地ならではの屋台もたくさん出ていました。ちなみに古河名物の「鮒甘露煮」も駅中のショップで買えますよ。
また「提灯もみ」は毎年12月3日の夜、栃木県の野木神社でも行われており、こちらも要チェックです。

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