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2023年は本祭!港区の〝お伊勢様〟芝大神宮の「だらだら祭り」!なぜそんな名前なのか早く言いたい。

マツコ
2023/9/8
2023/9/8
2023年は本祭!港区の〝お伊勢様〟芝大神宮の「だらだら祭り」!なぜそんな名前なのか早く言いたい。

2023年9月11日から21日の日程で、東京都港区で「だらだら祭り」が開かれます。今年は2018年以来となる宮大神輿の渡御も実施されます!

実に10日間という長い期間行われるこの祭り。この記事では2022年の現地レポートとともに、2023年の開催情報をお届けします!

関東のお伊勢様、芝大神宮のだらだら祭りとは?

東京都港区芝大門にある芝大神宮は、千年の歴史を誇る由緒正しい神社で、伊勢神宮の内外両宮の祭神を祀ることから、関東のお伊勢様とも呼ばれ、人気を博しています。
こちらの記事では、この芝大神宮で9月11日から21日までの11日間行われる「だらだら祭り」の様子をレポート!合わせて、境内の風景や、映える縁起物など、芝大神宮の楽しさをご紹介します。

だらだら祭りはどんな祭り?その由来は?

東京港区、芝大門に位置する芝大神宮は、1005年に創建された千年以上の歴史を持つ由緒正しい神社です。伊勢神宮の内外両宮の祭神を祀っていることから「関東のお伊勢様」と呼ばれ、広く人々の信仰を集めてきました。

この芝大神宮の例大祭を太良太良祭(だらだら祭り)と言い、例年9月11日から21日までの11日間、開催されます。

だらだら祭りは例年の開催では、参道に露店が並び、祭りの雰囲気満載。そして街中を様々なお神輿が練り歩き、奉納踊りや江戸ばやしも行われて、にぎやかに開催されます。

 

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さて、このだらだら祭りという一風変わった祭り名には面白い由来があります。関東のお伊勢様には、全国からたくさんの参詣者が集まるため開催期間が長くなり、口の悪い江戸っ子たちが「だらだら祭り」と名を付けたと言われています。また、この時期が長雨の頃ということも由来にあるようです。

別名「生姜まつり」

だらだら祭りは、近隣農家が生姜を持ち込んで、境内や参道でも生姜が売られるため、別名「生姜まつり」とも言われます。

 

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だらだら祭りの名物ともいえる生姜市のほか、祭りの期間中は授与所で葉生姜の頒布もあります。

2022年のだらだら祭りの様子

9月17日、天気の良い土曜日に芝大神宮に行ってみました。大神宮の大階段の下には、たくさんの名入り提灯が飾られ、祭りの雰囲気が感じられます。

だらだら祭りと言うだけあって、ゆったりした空気感ではありますが、途切れることなく参拝者が訪れています。階段を上る人も降りる人も、階段の下で丁寧にお辞儀をしていて、さすが関東のお伊勢様、参拝者の厚い信仰心を感じます。

大階段を上ると本殿があります。境内は広くはありませんが、感じよく整えられています。

本殿の賽銭箱の横には生姜がたくさん供えられています。こちらの生姜、今はJAグループ高知の奉納のもの。右側には「め組」の半鐘が展示されていました。
この「め組」の半鐘、歌舞伎の題材ともなった芝大神宮が舞台「め組の喧嘩」の半纏なんだとか。江戸時代、芝大神宮で開かれた相撲の春場所で、相撲の警備にあたる消防隊の「め組」とお相撲さんたちが大喧嘩になり、三奉行のユーモアあふれるお裁きで仲直りとなったという「め組の喧嘩」にちなみ、だらだら祭りでは島流しになったとされる「め組」の半鐘を境内に飾ります。

かわいい縁起物「千木筥」と生姜飴を購入

授与所では生姜や生姜飴、生姜湯などが販売されています。こちらでは生姜飴を買ってみました。一つ口の中にいれてみると、べっ甲飴を思い出す素朴な甘さに生姜のすっきりとした風味が加わって、とてもおいしいです。毒消し効果を身近に、ちょっとへこんだ時や疲れた時になめてみたいところ。

そしてかわいい千木筥を発見!こちらは芝大神宮だけのオリジナルで、古くはだらだら祭りの時のみ販売されていたもの。昔は境内に千木筥を商う数々の店が出て販売していて、その後昭和29年には神社で授与品として出されるようになりました。鮮やかな紫色の藤の花が描かれた三段重ねの曲げ物を、荒縄でまとめた千木筥は、振るとカラカラと音がします。中に小豆が入っているそうで、東京の郷土玩具としても親しまれているそうです。

千木筥と言う名前は、「餅器を略して千木と言った」とか、千木より作ったからとか、諸説あるようですが、「千木」が「千着」に通じることから、衣服の豊富を願ってタンスに収める習慣もあるそうです。授与所の中の方が「衣裳が増え、良縁に恵まれる、そして芸能にかかわる方は仕事が舞い込む。といったことで縁起が良い」と教えてくださいました。さて、良縁は舞い込むのでしょうか?

本殿でおみくじを!心にしみるアドバイス

インターネットの情報では「恋昇鯉みくじ」という、鯉の形をした映えそうなおみくじが芝大神宮にあるとのことでしたのでこちらを引こうと思ったのですが、今はやっていないということ。せっかくなので、今回は本殿の賽銭箱の横にありがたそうなたたずまいで置かれていたおみくじを引いてみました。

さあ、運気やいかに。

結果は小吉… でしたがお言葉がなんともありがたいもの。「暗くて見えない道も月が差し始め 明るくなるごとく幸福次第に加わる」とのことで神様は見てらっしゃる、とうれしく感じます。少しずつ良くなっていく感じが、リアルに描かれていて心強い。「願いごと焦らず騒がず」なるほど、おっしゃる通り、地道に行けとのことですね。恋愛「あまり深入りするな」というのもちょっと思い当たる節が…!こちらのおみくじを大切に持ち帰り、地道に日々精進することにしました。

来年は例年通りの開催を願って

2022年は新型コロナウイルス感染防止のため、規模を縮小して厳かに開催されていましたが、この神社を大切に思う人々が途切れることなく訪ね来ていて、1000年にわたって人々の幸せに寄り添って鎮座している神社であることを深く感じさせるお祭りでした。来年は多くの人でにぎわうだらだら祭りをぜひ楽しみたい!その時までに衣装が増え、良縁に恵まれていることを願って!また、お祭り以外でも関東のお伊勢様のご利益をいただきに、ぜひまた訪れたいと思う、静謐な神社の空気でした。周辺はグルメスポットも満載、ぜひ気軽に遊びに来てみませんか?

2023年の開催情報!

日時:

2023年9月11日(月)~ 21日(木)9:00〜17:00

場所:

芝大神宮(東京都港区芝大門1丁目12−7)

主な催し:

9月16日(土) 例祭祭儀

9月17日(日) 宮大神輿渡御 11:00宮出 17:00宮入

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