台風が去り、空気が一気に秋めいてきました。9月23日は秋分の日であり、お彼岸の中日ということで、この時期に咲く花といえば彼岸花を思い出す方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、彼岸花のほか可憐な秋の花々が描かれた限定御朱印を、全国から5つ厳選。あわせて、今ちょうど見頃を迎えている彼岸花のお祭りもご紹介します!
目次
素朴な紫苑と萩が揺れる(金玉神社/新潟県)
新潟市南区にある金玉(きんぎょく)神社。そのユニークな名前から、たびたびメディアで注目を集めますが、白い鳥居と小さな拝殿のみというこぢんまりとした神社です。商売繁盛と縁結びのご利益があるといわれています。
その拝殿の前に、毎月デザインが変わる書き置き御朱印が3種類用意されています。9月は秋を代表する花の「萩」と「紫苑」がモチーフに。あとの1種類は、うさぎが中秋の名月を見上げる「お月見」が描かれたデザインです。
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百日草の切り絵が鮮やか(埼玉厄除け開運大師龍泉寺/埼玉県)
埼玉県熊谷市の埼玉厄除け開運大師・龍泉寺は、現在の切り絵御朱印のブームに火をつけた先駆者として知られています。3か月の季節ごとにデザインが変わる限定切り絵御朱印は、オリジナリティと繊細さに満ちてまるでアート作品のよう。絶大な人気を誇るのにも納得です。
今年の9月1日~11月末までの秋限定デザインは百日草がモチーフ。初夏から晩秋まで開花時期が長いことから名づけられた花の切り絵が、彼岸花の赤を思わせるようなビビッドな台紙に施されています。もう1種類の素敵な「秋祭り」の切り絵御朱印と、どちらも予定枚数に達ししだい頒布終了とのことですのでお早めに!
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秋の七草が豪華に勢ぞろい!(彌都加伎神社/三重県)
三重県鈴鹿市に鎮座する彌都加伎(みずがき)神社。遠い昔から土を司どる神を崇拝していたところへ、延喜5年(905年)頃に大土御祖神(おおつちみおやのかみ)を祀ったことが現在の神社の起源となっています。
今年の9月1か月の限定御朱印は秋の七草がすべて描かれたもの。左上から右上へぐるりと順番に、ススキ(別名・おばな)・フジバカマ・キキョウ・オミナエシ・クズ・ナデシコ・ハギの7種類です。とてもカラフルで、見ていて飽きない御朱印ですね。
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匂い立つような金木犀の御朱印(桜神宮/東京都)
東京都世田谷区の桜神宮は、創建こそ明治時代と新しいながらも、祭儀だけでなく古式神道の布教も行う教えの本山です。明治後期には「病気治し」や「火伏せ」のご神徳があると多くの人が参詣し、第二次大戦時も戦災から無事免れたため「災難よけ」でも篤く崇敬されてきました。
今年の9月限定で頒布されている御朱印の一つに描かれているのが、間もなく開花期を迎える金木犀(きんもくせい)。甘い芳香で秋の訪れを告げる花の代表といえますが、御朱印の上ではひと足お先に満開で、あの匂いも感じられそうなデザインですね。
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一面の彼岸花が幻想的(廣渡寺/埼玉県)
埼玉県飯能市の廣渡寺(こうとじ)は、広々とした境内が芝生で覆われ、ゆったりとした安らぎを感じられる曹洞宗の寺院です。ご本尊は延命地蔵菩薩で、地蔵堂には子安地蔵尊が祀られています。
月ごとに、見開きの画面いっぱいを季節の花が埋め尽くす美しい御朱印がいただけますが、9月のモチーフは彼岸花。デザインには縦置きと横置きがありますが、空には名月が浮かび、とんぼも飛んでいる様はまさに秋の光景です。9月の御朱印の予約はいっぱいになってしまったとのことですが、隣接する日高市の巾着田で行われている曼殊沙華まつりに行きがてら参拝してみてはいかがでしょうか。
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真紅の絨毯に会える!3年ぶり「巾着田曼殊沙華まつり」が開催中!
埼玉県南西部の日高市にある、蛇行する高麗川に挟まれて「巾着」のように見える地帯が巾着田です。昔から彼岸花が群生する水田でしたが、今では秋の開花期に一面が真紅の絨毯となる「巾着田曼珠沙華公園」として整備され、大人気の絶景スポットとなりました。
曼殊沙華(まんじゅしゃげ)は彼岸花の別名で、仏教の経典にも登場し「天界に咲く花」の意味があるといいます。500万本もの彼岸花が咲き誇る様は荘厳かつ幻想的で、まさに現世を離れた別世界のようです。
昨年と一昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となった「巾着田曼珠沙華まつり」も3年ぶりに復活。9月17日から10月2日まで開催中です。会場には飲食店の出店もあり、9月25日には日高市の農産物などが販売される「特産品フェスティバル」も行われます。
今ちょうど見頃を迎え、開花真っ盛りとのこと。下記の記事もぜひご参考に、今週末は真紅の絨毯に会いに巾着田曼殊沙華まつりを訪れてみてはいかがでしょうか。