GoToトラベルとは、新型コロナウィルスの流行によって打撃を受けた地域観光の復興を目指した国内旅行需要喚起策です。この記事では、GoToトラベルを活用して巡る、お祭りの雰囲気が楽しめる日本遺産や行事についてご紹介します。
GoToトラベルで巡る日本遺産と祭りのストーリー
日本遺産は、地域活性化を目的として、地域の歴史的魅力や特色を対象に文化庁が認定するものです。日本各地で行われているお祭りのなかにも、日本の文化を彩る存在として日本遺産に認定されているものが数多くあります。
美しい巨大キリコが展示された「輪島キリコ会館」
石川県の能登地方のお祭りは、「キリコ」とよばれる大きな灯籠を氏子たちがかついで、おみこしとともに街を練り歩くというものです。
石川県輪島市の「輪島キリコ会館」には、お祭りに使う灯籠「キリコ」が展示されています。4階建てビルほどの巨大な、それでいて美しい灯籠を見ながら、お祭りの気分を味わうことができます。館内には祭り囃子が流れているため、その場にいながらにして、お祭りの雰囲気を楽しめるでしょう。キリコ担ぎ体験や、お祭りで使う太鼓を叩く体験などの体験コーナーも設けられています。
新型コロナウィルスの影響で臨時休業が続いていましたが、2020年6月1日より営業を再開しています。
文化遺産の御車山を展示した「高岡御車山会館」
富山県高岡市の「高岡御車山祭」は、日本遺産の構成文化財であり、2016年には全国に33件ある「山・鉾・屋台行事」のうちの1件として、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
「高岡御車山会館」では、お祭りに使用される「御車山」を通年展示しています。全国に5つしかない国の重要有形・無形民俗文化財である山車は、優れた工芸技術の装飾がほどこされており、その華やかさに心を奪われることでしょう。
御車山の展示のほか、「ものづくりのまち」である高岡市の工芸技術や、地域の文化が紹介されています。御車山の保存や振興などを図った、近世の高岡市の文化遺産群を巡る、街歩きの拠点となる施設です。
こちらも新型コロナウィルスの影響により臨時休館していましたが、2020年5月18日より営業を再開しています。
豪華絢爛な伝統芸能「石見神楽」
石見神楽は、出雲地方の「佐蛇神能(さだしんのう)が石見地方に伝わり、民衆の娯楽として演劇化されたものです。元々神職による神事であったものが、明治時代になって神職の演舞が禁じられたことによって、土地の人々の手に受け継がれ、民俗芸能として発展していきました。現在は日本遺産の構成文化財となっています。
伝統を受け継ぎながらも、時代と共に進化したパフォーマンスを魅せる石見神楽は、外国人からも人気が高く、海外への出張公演依頼もあるほどのようです。
まとめ
日本遺産に登録されているお祭りや伝統芸能のほんの一部ではありますが、ご紹介しました。新型コロナウィルスの予防を万全にしながら、GoToトラベルを活用して、日本全国に存在するお祭りや行事、伝統芸能などの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。