埼玉県行田市では、街なかに花手水を飾る「行田花手水week」が8月を除く毎月開催され、人気となっています。なかでも評判なのは、いくつもの芸術的な花手水が見られる行田八幡神社。
行田八幡神社の歴史は古く、健康長寿や病平癒をはじめ様々なご利益があります。独特のお守りや、美しい限定御朱印も素敵。花手水とあわせてじっくりお参りしたい、行田八幡神社の魅力をご紹介します。
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人気の「行田花手水week」は行田八幡神社から始まった
行田八幡神社は、御由緒を平安時代にまで遡る、およそ千年の歴史を誇る神社です。行田市のシンボル・忍城(おしじょう)の守り神でもあり、長く地元の方に愛されてきました。
その行田八幡神社が花手水を始めたのは、2020年4月のこと。コロナ禍でも参拝に訪れる方々を癒したいという思いから、境内に花手水を飾るようになりました。
その花手水は街全体に広がり、2020年10月より、行田八幡神社だけでなく、前玉神社や忍城址、商店などの前に花手水を飾る「行田花手水week」が始まりました。2021年3月からは、行田花手水week期間中に1日だけ、ライトアップイベント「希望の光」を実施するなど、さらに発展しています。
\「花手水week」人気のイベント「希望の光」の様子が分かるレポート記事はコチラ/
でもやはり、行田八幡神社の花手水の美しさ、多彩さは格別。とりわけ人気を博しています。
毎月通いたくなる!もはやアートな花手水の数々
「行田花手水week」は、基本的に8月を除く毎月、1日~14日(1月・11月は15日~末日)に開催されています。
行田八幡神社では、拝殿前や社務所前など、数カ所に花手水が飾られています。花手水は地元の生花店が手掛けているそうですが、そのデザインはもはや芸術的!
季節ごとの美しい花手水。そのごく一部ですが、ご覧ください。
また境内には、生命力のけやきなどの豊かな緑、本殿裏の小径、竹に囲まれた鏡池など、心休まるスポットがたくさん。
千年を越えて崇敬される「封じの宮」
行田八幡神社の主祭神は応神天皇と神功皇后。さらに比売大神(ひめのおおかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)、神素盞鳴尊(かむすさのおのみこと)をお祀りしています。
「封じの宮」とも呼ばれ、公式サイトには下記のように記されています。
秘法として伝承される諸病・難病とりわけ「癌の病」を封じる「癌封じ」を始め、「ぼけ封じ」「難病封じ」などの特別祈願を執行しております。
さらに虫封じ(主に、乳幼児のぐずりや夜泣きの原因と言われる疳〈かん〉の虫を封じること)、悪癖封じの御利益で知られています。
自分のために、誰かのために。病平癒や健康祈願を
こちらは社務所上に掲げられている案内図。たくさんの境内社がありますね。
そのご利益は様々ですが、行田八幡神社には、おできや湿疹の神様や、眼病の神様など、他ではあまり見られない神さまもお祀りされています。延命長寿や病魔退散を願う「なで桃」も。
ぜひ、子どもの健康や成長、自分や周りの人の病平癒をお願いしていきましょう。
拝殿に向かって左横の鳥居の奥には、福徳の神・縁結びの神である大国主神(おおくにぬしのかみ)を祀る大国主神社、商売繁盛の神・事代主神(ことしろぬしのかみ)を祀る恵比寿神社、防火の神・軻遇突智命(かぐつちのみこと)を祀る愛宕神社があります。
社務所の前には水に関わる神さまを祀る水神社。
そのほか、伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冉命(いざなみのみこと)をお祀りし、延命長寿の御神徳のある三峯社や、諸災消除の御利益があり、総町神輿(百貫神輿)が祀られている八坂社など、あらゆるお願いごとに対応可能なのではというくらい、たくさんの神さまがお祀りされています。
ここでお願いごとをせずに帰るのはもったいない!?
目のお守り、癌封じ… 大切な人に贈りたい
身体についての御利益の多い神社ですから、ほかにはあまりない珍しいお守りもあります。目のお守りや、癌封じや難病封じなどは、大切な方に差し上げたくなる人も多いのではないでしょうか。
おみくじも数種類あり、水みくじもあります。
「叶」の文字の書かれた小さな絵馬は、叶みくじについているもの。お願い事を書いて結ぶことができます。
繊細で美しい… 期間限定の御朱印も
御朱印を参拝の楽しみにされている方も多いと思います。行田八幡神社では、通常の御朱印ほか、デザインが美しい期間限定のものもあります。(2022年9月現在はすべて書置き)
他に大黒主神社、目の神社の御朱印もいただけます。
花手水でこちらの神社を知った方も多いかもしれません。ですが花手水を楽しんで、さっと手を合わせて帰るというのはもったいない! ご参拝の際にはぜひ、さまざまなお願いごとや、お守り、おみくじなどにも目を向けてみてください。あえて花手水のない時期に、ゆっくりお願いごとに訪れるのもいいですよ!
■行田八幡神社(公式サイト)
所在地:埼玉県行田市行田16-23
電話番号:048(554)5926
アクセス:秩父鉄道行田市駅から徒歩約7分