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かだるべ〜八戸三社大祭 山車小屋の記録〜

2020/3/21
2020/5/19
かだるべ〜八戸三社大祭 山車小屋の記録〜

かだるべ
意味:参加する、仲間にはいる、賛成する

あおもりの夏の三大祭り「八戸三社大祭」をご存知ですか!?
青森のお祭りといえば、「ねぶた」を思い浮かべる人が多いと思います。
しかしながら、「八戸三社大祭」とは国の重要無形民俗文化財に指定されており、2016年にはユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録された、約300年の歴史と伝統を誇るお祭りです。

神社行列の附祭として、27台の山車がお祭りを盛り上げます。
最大幅8m、高さ10m、奥行き11m、さらに動力装置などを使用し可動する山車。
そんな山車は毎年造り替えられます。

今回の作品『かだるべ』は、お祭りではなく山車小屋に集まる山車製作者に焦点を当てています。

※この記事は動画クリエイター 簗田智哉さん の原稿提供でお送りします。

山車小屋とはみんなが楽しく作業できる場所で、年齢も世代も超えたコミュニケーションの場でもあります。
それは、勉強と同じくらい大切な、人生を学ぶ場所だと思います。
山車製作者はボランティアで集まる素人です。
皆、自分のプライベートな時間を割いて作業しており、仕事終わりから日曜・祝日まで、休みなく山車製作をしています。
だからお祭りが近づくと、連日連夜の作業で、山車製作者は疲労困憊です。

何故、山車を造り続けるのか?

お祭りの主役は子供たちです。
自分の町内に山車があるから、お囃子や曳き子としてお祭りにがだる(参加する)ことができます。
子供たちのために、大人は山車を造り、伝統を守り続けているのです。

季節とともにやってくる夏祭り。
山車製作者たちは5月頃から約3ヶ月かけて山車を完成させます。
山車製作がいかに大変か、
そして、どのような想いを抱き山車を造っているのか、
どうぞ、山車小屋の中をご覧下さい。

かだるべ〜八戸三社大祭 山車小屋の記録〜

六日町附祭若者連 編 前編(尺:77分03秒)

解説:八戸の中心街に位置する六日町。大正期からは鮮魚店が多く存在したこともあり、通称「肴町(さかなまち)」とも呼ばれます。肴町と呼ばれるだけあり、魚や海に関した「波山車」や「岩山車」を得意とします。そして、他の山車組と大きく違うのが、古くから八戸で造られてきた山車製作の手法(伝統山車)で造り続けている事です。伝統山車とは山車の仕掛けを閉じて運行しても、観客が山車の仕上がりを楽しめるように、山車側面の彫刻や仕掛けに拘らず、風景や場面の見せ方に重きを置いて造られています。
前編は5月上旬から7月上旬までの山車小屋の記録です。

六日町附祭若者連 編 中編(尺:76分13秒)

解説:中編は2019/7/27-29の三日間の山車小屋の記録です。7/31の前夜祭までに山車を完成させるため、連日連夜の作業で疲労困憊な山車製作者たち。仕事が終われば山車小屋に来て作業、日曜・祝日も山車小屋で作業、お酒を飲むのも我慢して、山車を造り続けています。子供たちのために、伝統を守るために奮闘する山車製作者たちをご覧下さい。

六日町附祭若者連 編 後編(尺:75分26秒)

解説:後編は2019/7/30-8/2の四日間の山車小屋・山車組の記録です。
7/30は前夜祭前日、一切妥協する事なく最後の追い込みをかける山車製作者!
7/31は前夜祭、完成した山車をお披露目するために八戸中心街へ。前夜祭の様子を中心に元気よくお囃子する子供たちを記録しています。
8/1はお通り、山車組の神社行列の様子を記録しています。
8/2は中日夜間運行、八戸市役所前広場に集まった山車が、狼煙の合図で次々と出発して行きます。カメラは六日町の山車と一緒に八戸市街地を練り歩きます。山車組から見える景色、そして山車組から滲み出る歓喜。この瞬間こそ山車製作者の本懐です。

鍛冶町附祭若者連 編(尺:33分18秒)

解説:鍛冶町(鍛冶丁)は八戸市中央部に位置し、長者山新羅神社と繁華街である十六日町に近接する地域です。丁の字は侍の町を意味しています。現在、風流山車を製作する組で最も古い組の一つと言われています。
さて2019年の鍛冶町の山車は、新たな挑戦をしています。八戸三社大祭とねぶたの融合です。言うは易し、行うは難し。完成した山車を見れば、山車製作者の情熱と強い想いを感じることができることでしょう。

塩町附祭組 編(尺:27分25秒)

解説:東部終末処理場内敷地には4つの山車組があります。山車小屋の敷地確保が大変な昨今、こちらも例外ではありません。その中の一つが塩町附祭組。塩町は国道45号線と国道340号線の交差点近くに位置し、明治時代には馬車屋や農業を営む者が多かったそうです。
塩町は、山車組(五穀豊穣を願う神事)とえんぶり組(豊年満作を祈る民俗芸能)があり、年中お祭りがある地区でもあります。
少人数ながらも子供たちのために頑張る山車製作者の姿をご覧下さい。

淀山車組 編(尺:39分38秒)

解説:淀山車組は八戸市のショッピングモール『ピアドゥ』の敷地内にあります。
山車やお囃子の披露など、お祭りを通じて地域貢献にも力を入れています。
近年の山車の趣向は「祝いもの・縁起物」を特色としています。
子供たちのために山車を造っている山車製作者の奮闘と、お囃子の練習に励む子供たちの様子をご覧下さい。

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