◆和 Project TAISHIとは
『聖徳太子の十七条憲法を世界遺産に』と登録を目指して活動している和 Project TAISHI。
揮毫(きごう)というと清水寺の「今年の漢字」が有名ですが、ほかに新年の一文字や建国記念日にも揮毫が行われます。
今回は建国記念日のお祝いにと「和の国日本 建国記念の奉祝揮毫」が行われました。
伊勢神宮をはじめ日本各地で行われた中から京都・平安神宮で行われた建国記念日をレポートいたします。
◆嶋原太夫の太夫道中と奉納舞
まず最初に嶋原太夫による太夫道中。
可愛らしい二人の禿(かむろ)と一緒に内八文字の足さばきで葵太夫が平安神宮に登場。
新型コロナウィルスの影響でいつもより平安神宮も参拝者は少ないように感じましたが、それでも京都でも稀少な存在の太夫さんが登場すると、大勢の人が集まりました。
【高台寺 北政所茶会】舞妓さんより稀少!嶋原太夫のお点前と太夫道中
嶋原太夫に関しては↑こちら↑をご参照ください
太夫は「やっぱり晴れ女!」と青空を見ておっしゃってました。
太夫道中の次は「かしの式」。
「かしの式」というのは置屋が揚屋に太夫を貸すためのお客様との顔見せの儀式。盃台の前で盃を回し、美しい仕草で視線を送ります。
「仮視の式」とも書かれていたこともありますが、現在は「かしの式」に統一されています。
続いて葵太夫による奉祝舞 「鶴の声」。
おめでたい曲の奉納は建国記念日ならでは。扇が鶴のくちばしにも見えます。
葵太夫より「鶴の声は他の流派にもありますが、うちは篠塚流どす。空には鶴が舞う声が聴こえる、めでたき日、いつの世までも共に末永く幸せに。という歌どす😊」
◆龍笛の奉納演奏
大内千春さんによる奉納龍笛演奏「君が代」。
龍笛は空を舞う龍の鳴き声と言われています。
この日は青空。龍のやさしい音色が大空に舞い上がりました。
◆古代文字による揮毫
古代文字作家の竹本大亀さんによる奉納揮毫「世界平和」。
同時に大内千春さんによる「Crystal Bowl」の演奏奉納も行われました。
書家の竹本さんが縦1.2m・横3.8mの大きな紙に書いたのは「世界平和」。
天皇陛下がよくおっしゃっている「世界平和」を令和初の建国記念日に揮毫しました。
竹本さんによると「古代文字を書くうえで一番大事なのは時代を合わせること。本当は4字すべてを周時代の金文(きんぶん/おもしろい形の文字)=青銅器文字に統一したかったのですが、「界」の文字だけが、秦時代の小篆(しょうてん/印鑑などにも使う文字)からしかなく、金文で統一することが出来なかったので、仕方なく、秦時代の小篆的にまとめました。」とコメントされていらっしゃいました。
一般的に象形文字というと古くからある文字のように感じますが、形からできた文字、という意味で時代を表しているわけではないそうです。
最後は平安神宮の権禰宜・南坊城さんによるご挨拶で、建国記念日の行事は閉幕。
みんなで平和の「輪」で記念撮影。
ー世界が平和でありますように。
和 Project TAISHI 事務局
〒 464-0817 名古屋市千種区見附町2丁目23
TEL: (052)783-5971
http://www.tatsu.ne.jp/wa/
平安神宮 Heianjingu
交通:バス「平安神宮・岡崎公園前」下車
住所:京都市左京区岡崎西天王町
TEL:075-761-0221
拝観時間:8:30~16:30
URL:平安神宮
参拝料:境内無料 神苑600円 4月上旬 紅しだれコンサート2000円
年間行事:1月1日 平安神宮奉能、2月3日 節分祭、4月上旬 紅しだれコンサート、4月16日 例祭翌日祭 神賑行事
京都の宝・嶋原太夫は現在たった4人!
舞妓さんたちの五花街と違い、歌舞練場も組合もありません。
嶋原太夫はもう4人しかおらず、お若い太夫さんは1名だけです。
文化が途絶えないように少しで結構ですのでお力添えをいただけますと幸いです。