令和5年7月11日~14日、大阪市南部にある平野区の杭全(くまた)神社の夏祭りが盛大に行われました。今回の記事は13日の夕方から行われた宮入の様子をお伝えします。宮入の順番は前年の最後に宮入をした町が1番となり、以降の順番が1つずつ繰り下がります。
12日に行われた九町合同曳行の様子はこちらから
宮入
【宮入一番:野堂町南組】
宮入に向かう時は雨が降っていましたが宮前に着く19時頃にはすっかり雨が上がっていました。宮入一番の町は太鼓台の当番町でもあります。
【宮入二番:野堂東組】
昨年までここには信用金庫があったのですが、今年は空地になっており、雨がたまって大きな水たまりになっていて、その水たまりに提灯を付けただんじりが綺麗に反射していました。
規制が厳しく一般ギャラリーは宮前に入ることはできないのですが、7町はご好意により法被や町のTシャツなどを貸していただき宮前に入れていただいので近くで撮影することができました。おかげ様で迫力のある写真が撮れました。
大量の紙吹雪が舞っていて綺麗でした。
【宮入三番:馬場町】
日の丸扇子を振る若い女性が非常に多いのが印象的でした。
【宮入四番:泥堂町】
だんじりを回転させる「まいまい」の時に、泥姫と呼ばれる若い女性たちがだんじりを囲むように輪になって手を繋ぎ、「まーいまい」と可愛い掛け声をだしながら手をあげさげしていました。
だんじりの周りでは男達が必死にだんじりを回していました。
今年で組頭が勇退ということでだんじりの前に垂れ幕がかかっていました。
【宮入五番:西脇組】
宮前でのパフォーマンスは各町約30分。鳥居をくぐると終了となります。勢いよく突っ込んできて、その直前で急ブレーキをかけ寸止めしました。
西脇組も脇っ娘(わきっちょ)と呼ばれる若い女の子たちがだんじりの周りで盛り上がっていました。
まだ西脇組が鳥居前のパフォーマンス中ですが、次の脊戸口町が乱入してきました。
宮前で2台のだんじりを合わせました。
そして西脇組が宮入をしました。
【宮入六番:脊戸口町】
西脇組の宮入に乱入した背戸口町は一旦宮前から下がり、西脇組が鳥居をくぐった後、幕を破って再登場しました。
バズーカーで豪快に紙吹雪を巻き散らかしていました。超ド派手な登場・演出でした。
こちらは今年若頭が交代したようで就任記念の垂れ幕がでていました。
【宮入七番:市町】
九町の中で唯一、法被を着た女性の参加者のいない市町。荒々しい男っぽさをひしひし感じました。男、市町ここにあり。
警備をしていた他町の祭人からご祝儀が出たようで、そこに突っ込んで威勢のよさを見せつけていました。
【宮入八番:流町】
停止状態からトップスピードまで一機に加速しました。
華扇子を持った華組と呼ばれる若い女の子たちや日の丸扇子を持った若い女の子たちが多く華やかでした。
【宮入九番:野堂北組】
宮入ラストは野堂北組
高速で回転していました。(通称ガメラ)
九番の野堂北組が鳥居をくぐった時には23時をゆうに超えていました。宮入は0時までには終了する決まりだそうです。
宮入後休憩
九台のだんじりが宮入した順に参道に一列に並んでいます。
宮入終了後の休憩時間に各町から参加している祭華さんの集合写真を撮らせていただきました。
曳き出し
1時を過ぎました。最初に宮入した野堂町南組がバックしてきました。曳き出しは日付が変わってからするのが決まりだそうです。
明日の太鼓台に備えて最初に出てきたのは野堂町南組
二番目に出てきたのは御神輿の当番町の野堂東組
続いて馬場町。この後も宮入した順に出てきました。
泥堂町の小屋は神社のすぐ近くにあります。私はついていきました。
泥堂町のだんじりが小屋に納まったのは2時を少し超えた頃でした。
組頭が勇退ということでセレモニーが行われました。
平日開催で朝2時過ぎまで祭りなので翌日の仕事には堪えますが、その辛さを越える楽しみがここにあります。
私はもう10年以上毎年祭人の笑顔や涙を見に通っています。日にち固定で平日開催になることが多いですが、機会があれば、是非!平野郷杭全神社の夏祭りを生で見て、祭人のパワーを感じていただけたらと思います。