例年6月中旬から7月上旬に開催される「磯山神社あじさい祭り」
映画やテレビドラマで印象的なシーンを作るために、全国各地の名所でロケが行われます。栃木県鹿沼市の磯山神社では、美嘉のケータイ小説『恋空』のロケ地となりました。主演の新垣結衣と三浦春馬が、あじさいを見ながら散策するシーンが撮影されたのです。磯山神社の境内は例年6月中旬から7月上旬には初夏の彩りで包まれ、「磯山神社あじさい祭り」が開催されています。ところが2021年は新型コロナウイルス感染防止のため、提灯の設置やライトアップが中止となりました。
988年に創建された磯山神社
磯山神社は東武日光線の楡木駅から南東に4キロ足らずのところに社殿を構えています。平安時代の988年に創建されたと伝わります。江戸時代には江戸幕府第3代将軍の徳川家光より御朱印地を賜り、歴代の将軍から手厚く保護されました。1662年に建立されたと伝わる本殿が県指定重要文化財に、境内の夫婦杉が市の天然記念物に指定されています。
創建1000年を迎えるために植栽が始まったあじさい
磯山神社の境内では創建1000年を迎える1988年の2年前からあじさいの植栽が始められました。鹿沼市に隣接する栃木市の太平山のあじさい坂の風景に触発されたのです。今では約28種、約2500株のあじさいが育ち、初夏には豊かな彩りを見せてくれます。境内では本殿を南側から豊かな彩りを添えています。
両側からあじさいで彩られる参道
境内の南には神社の玄関の役割を果たす石灯籠まで、約180メートルの参道が繋がっています。幅1メートル足らずの参道には左右から色とりどりのあじさいが迫ってきます。あじさいの上は杉の緑で覆われ、あじさいの花と色彩のコントラストを見せてくれます。
栃木県鹿沼市に社殿を構える磯山神社では、創建1000年を迎える直前からあじさいの植樹が行われました。今では約28種、約2500株のあじさいが育ち、例年6月中旬から7月上旬には境内や参道を初夏の豊かな彩りで包みます。